ミニブリッジの遊び方

改訂:2002/02/01 2005/04/17:2008/09/11


 □用意するもの
 □カードを配る
 □コントラクトを決める
 □プレイ
 □採点
 次のディール
 競技方法
 3人の場合
 トラブル処理

■用意するもの

最低、次のものを用意します。

  プレーイング・カード 1組/卓   できれば、2組。
  プレイヤー 4人  
  テーブル 必要数   4人で1卓
  筆記用具 必要数  


■カードを配る

■デイラー
  (最高ランク)  
(残り) (残り)
  (次のランク)  

カードを伏せて扇状に開き、4人がカードを引いて、カードのランク順にペアを組みます。そして、右図のようにテーブルに座ります。
一番高いランクのカードを引いた人が最初のデイラー(この図ではN)になります。

■シャッフル

カードを配る前に、デイラーの左隣りのプレイヤーがカードをよく混ぜ合わせます。
〔これをシャッフルといいます。〕
シャッフルしたカードを、右側(デイラーの側)におきます。
(カードが2組ある時は、デイラーのパートナーも残りのカードをシャフルし、シャフルしたカードを、やはり右側におきます。)
デイラーはシャフルしたパックを右側のプレイヤーにカットしてもらいます。
右側のプレイヤーはパックの上半分をとって、ディーラーの方に置きます。

■デイール

ディーラーはその上に下半分のパックを載せ、カードを左隣から1枚ずつ伏せて、時計回りに配ります。これをディーリングといいます。
13枚配り終えたら、 各プレイヤーは自分のカードを伏せてまま枚数を数え、13枚あることを確認します.それから,カードをとり、スートごとにカードを仕分けして,片手で持ちます。


■コントラクトを決める

■アナウンス

ディーラーから時計回りに自分のカードの絵札点(ハイカードポイント〔HCP〕といいます)を発表します。



絵札点は、Aが4、Kが3、Qが2、Jが1

◎例題

例1 HCP   例2 HCP   例3 HCP
3
K54
AQ65
AQJ76
0
3
6
7
  Q9876
987
873
K2
2
0
0
3
  AK102
AQ3
J109
853
7
6
1
0
16   5   14

そして、HCPの合計が21以上のペヤがプレイする側になります。同点なら、同じデイラーが、もう一度配りなおします。(シャフルとカットは必要です。)

■デクレアラーとダミー

プレイするペアで、HCPの多い人がデクレアラーになり、そのパートナーがダミーになります。 パートナーと同点なら、ディーラーまたはディーラーに近い人がデクレアラーになります。
デクレアラーがプレイし、ダミーはデクレアラーの指示したカードをプレイするだけです。

■コントラクト

ダミーは自分のカードをテーブルに表向けにしてスート毎に並べます。
スートは黒・赤交互に、ランクは、デクレアラーからみ昇順にならべるとよいでしょう。
デクレアラーはダミーのハンドと自分のハンドから、コントラクトを決めます。
コントラクトの種類は下表のようになります。

  ノーゲーム ゲーム
コントラクト 所要トリック コントラクト 所要トリック
  ノートランプ 1NT 3NT
  スペード 1 4 10
  ハート 1 4 10
  ダイヤモンド 1 5 11
  クラブ 1 5 11

ノートランプは切札なしで、プレイします。
その他は、指定したスートが切札になります。
切札を指定した場合、ダミーは切札スートを右側に置きなおします。

■コントラクトの決め方

最初のうちは、次の基準でコントラクトを決めましょう。

  切札の条件 8枚以上。{ゴールデンフィットという〕
(または,最低、絵札が3つ以上ある7枚)
  ゲームの条件 3NT,4,4 25HCP以上。
5,5 28HCP以上。

慣れてくれば、ダミーのカードとオポーネントのHCP情報から、コントラクトを決めることができます。

例1      
Q9876
987
A73
K2
AK102
AQ3
J109
853
スペード(9枚)
HCP:23
コントラクト:1
       
例2      
K73
J8
J976
J1063
A6
A74
AKQ1042
KQ
ダイヤモンド(10枚)
HCP:28
コントラクト:5
       
例3      
AK92
AK10874
8
Q6
QJ6
5
KQ65
AK432
8枚スーツがない
HCP:31
コントラクト:3NT
       

■プレイ

デクレアラーがコントラクトを宣言したら、
デクレアラーの左隣のプレイヤーがカードを伏せて出し、パートナーの合図で表にします。
各プレイヤーは、時計回りに順に、同じスートのカードをだします。
これを、スートフォローといいます。
同じスートのカードがなければ、任意のカード又は切札をだします。
そして、次のようプレイして、カードがなくなるまで続けます。

  1. 4枚のカードがでたら、最高ランクのカードをだした人がそのトリックをとります。
  2. プレイしたカードは伏せて自分の前にならべ、勝ったら縦向けに、負けたら横向けにおきます。
  3. トリックの勝者が、次にカードをリードします。
  4. 以下、1.〜3.を繰り返し、13トリックをプレイします。
◎トリックの勝者
★全員がフォローした時
リードしたスートの最高ランクのカードが勝ち。
★デスカードした時
リードしたスートの最高ランクのカードが勝ち。
★トランプした時
切札の最高ランクのカードが勝ち。

(例題)誰がウイナーですか。(リードはWです)
例1 NT   例2 NT   例3 NT  
5
8

K
A
5 Q

A
J 5 J

A
K
  ウイナー= E   ウイナー= N   ウイナー= W
           
例4 切札=   例5 切札=   例6 切札=  
6
4

A
K 5 A

J
2 8 9

7
4
  ウイナー= S   ウイナー= E   ウイナー= S


■採点

13トリックが終了したら、スコアをつけます。
コントラクトをメークしたら、自分の方にトリック点とボーナス点をつけます。
コントラクトがダウンしたら、相手側がペナルテイ点をとります。

■メイクした時

◎トリック点

トリック点は7トリック目から計算します.

  切札 /   20/トリック
/   30/トリック
  ノートランプ     最初のトリック=40.
  2トリック目から,30/トリック

◎ボーナス点

  ノーゲーム 50
   ゲーム 500

■ダウンした時

ペナルティ点=ダウン数×100


■次のディール

デーラの左隣のプレイヤーがディーラーになり、上記の要領でゲームを続けます。


■競技方法

■シカゴ

ディーラーが一巡し,デールが4回行われると、ゲームが終了し、合計点で勝敗を決めます。4デール・ブリッジともいいます.詳細はこちらをご覧ください.→ GO

■ミニゲーム大会

プレイヤーーが8人以上の時に使う競技会用ゲームです。詳細はこちらをご覧ください.→ GO


■ 3人でも遊べます

ミニブリッジは3人でもプレイできます。

カードは4人分を配り、ディラーから順にHCPを発表します。
HCPの合計点は40ですから、第4者のポイントは自動的に判明します。
従って、この段階で、デクレアラーが決まりますから、ダミーはハンドを開いてから空席に移り、デフェンダーとしてプレイします。


■ トラブル処理

ゲーム中に発生したトラブルに関する処理規則について,JCBLは特に決めていませんが,参考まで,EBUが規定している規則を紹介しておきます.

◎順番外のリード

受け入れる場合は次のプレイヤがプレイし,受け入れない場合は反則者はカードを元に戻し,正規のプレイヤーがリードします.

◎リボークを訂正したとき

カードがあるのにフォローしないことをリボークといいます.リボークをしたプレイヤーはパートナーが次のトリックをプレイするまでに気づけば訂正できます.間違ったカードを引っ込め,正しいカードをプレイし,他のプレイヤーもやり直しをします.  

◎リボークが成立したとき

パートナーが次のトリックをプレイした後で,リボークに気づいたときは修正は行われず,そのデール終了後に,1トリックをオポーネントに与えます.

◎順番外のプレイ

そのままプレイを継続します.

◎カードを見せたとき

アキシデントで,カードを見せたときは,もとに戻します.ペナルティにはなりません.

◎注意事項

次の項目はペナルティにはなりませんが,行わないようにしましょう.


ミニブリッジがどのようにプレイされるか、大体お分かりになったでしょうか。
コントラクトの決め方、プレイの手筋、スコアの具体的な計算の仕方などを知りたい方はここをクリックしてください。


■国際的なスコアリング

国際的なスコアリングは次のようになっています.ミニブリッジの国際試合が実施されない限り問題はありませんが,覚えておきましょう. (赤字の部分が違う)

■メイクした時

◎メーク点

  切札 / (トリック数―6)×20
/ (トリック数―6)×30
  ノートランプ   (トリック数―6)×30+10

◎ボーナス点

  ノーゲーム 50
   ゲーム 300

■ダウンした時

ペナルティ点=ダウン数×50



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