ブリッジのお話

■ ブリッジの種類

ブリッジにはラバーとデュプリケートの2種類があります。
ラバー・ブリッジは家族向きで、どんな場所でも4人集まれば、すぐ始められ、いつでもやめられる長所があります。
デュプリケート・ブリッジは競技会のことでボードと云う道具を使い、参加者全員が同じハンドをプレイする仕組みになっていますので、運の要素が一層少なくなり、全く技術の優劣を競うゲームになっています。

■ ゲームのあらまし

4人が基本

 ブリッジは4人でプレイし、向い合ってすわった人同志が味方になり、2人1組で競います。
 カードはジョーカーをのぞいた52枚を4人に13枚ずつくばります。
 ゲームはまずオークション(せり)から始めます。オークションとはトランプ(切札)を自分達に一番有利なものに指定しながら、何組とるかを決めることをいいます。トランプと何組とるかの約束事(コントラクト)が決まると、プレイが始まります。
 プレイはコントラクトをきめた人が親になり、親の左隣りの人が最初のカードを出し、残りの人は時計回りに1枚ずつカードを出していきますが、この時、初めの人が出したカードと同じ種類のカードを出さなければなりません.一番強いカードを出した人がその4枚1組(トリック)を獲得し、次は、そのトリックを勝った人が次のカードを出します。こうして手持ちの13枚のカードがなくなるまで続け、合計何組勝ったかを競います。

量より質

 勝敗は単に敵より何組多く勝ったかではなく、コントラクト通りに取ったかどうかが問題になります。コントラクトより余分にとったときはコントラクトが低すぎたか、プレイがうまかったことになりますし、コントラクト通りに取れなかったときはコントラクトが高すぎたかプレイがまずかったことになります。

運より技術

ブリッジの魅力はオークションではコントラクトを有利なものにするかけひき、プレイではより多く取るための技術を必要とし、これをパートナーと協力して行うため、推理力、判断力、協調性等を要し、運の要素より技術が勝敗を決めるゲームなのです。

■ 覚えたい人のために

体験教室

 ブリッジは簡単なゲームですが、ペアのゲームなので、独習は非常に困難です。そのためJCBLでは各地で体験教室を定期的に開催し普及に努めています。
 体験教室や講習会にご参加になれば、新しい交友関係が広がることでしょう。

入門書

 本で覚えたい方には、「コントラクトブリッジ入門」(プラザ出版)、「ブリッジ」(河出書房新社)、「ブリッジ上達法」(有紀書房)などが適当です。

■ ブリッジの競技会

夢は大きく

 競技会には色々あり、各地のクラブが主催するクラブ・ゲーム、連盟の主催する地域選手権、日本選手権,東南アジア諸国で結成しているパシフィック・アジアブリッジ連合の主催する選手権試合、世界ブリッジ連合の主催する世界選手権試合やブリッジ・オリンピアード等があります。

場数をふむことが上達の近道

 国際試合は誰でも出場できるという訳にはいきませんが、国内試合は初心者向から実力に応じたクラス分けのあるものまで、色々あり、誰でも参加できるようになっています。
 ブリッジは科学的に研究しても、単に楽しむだけでもよいのですが、ある程度基礎ができたら積極的に実戦に参加するのが上達の近道です。会社や学校のクラブやオープン・クラブ等に参加されることをおすすめします。

(以上、JCBLパンフレット「ブリッジのお話」から抜粋)

■ 知的スポーツ

 ブリッジは将棋や碁と同様な知的ゲームです。碁や将棋は一対一の格闘技的な性格を有しているのに反し、競技用ブリッジは同じカードを複数のプレイヤーでスコアを競う、スポーツのような性格を有しています。
 このため、ブリッジは“A true Sport of the Mind”といわれています。
 世界ブリッジ連合の発表によれば、ブリッジは冬季オリンピック競技として認められ、2002年はデモストレーション・スポーツとして行われ,2006年から正式スポーツとなるようです。