| BRIDGE LESSONS SERIES |
| ANDREW ROBSON |
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Andrew ROBSON は世界的に有名な英国のブリッジ・プレイヤーです.そして,彼はブリッジスクールの経営者でもあり,The Times にブリッジ・コラムをもっているブリッジ・ライターでもあります. このシリーズは彼のコラムをまとめたもので,2006年に,次の7冊が出版されました.中級者向けですが,初級者も読んで参考になるでしょう.
このシリーズは,20ページから50ページ前後の,A5サイズの小冊子です. 各ページには,ディール番号が振ってあり,テーマーの項目についての説明,例題(ディールすなわちダブルダミー形式)およびその解説が記述されています. 例えば,下表は”Slam”の目次の一部ですが,この目次項目が各ページのテーマーになります.
ここでは,"Weak Two" から,レスポンスに関するチップスを少し紹介しておきましょう. SAYCでは,ウイーク2のレスポンスはレイズだけが NF (RONF)ですが, ROBSON は新スーツも NF にしております.(これは,ROOT や 花山さんもおなじです.) また,ウイーク2のオープンの条件は次のように,サイドのメジャースーツの4枚も許容しています.
● レスポンスの条件
● 2NT2NTはFeaturesですが,これに対する応答が他の成書と違います. ポイントレンジの上下の区分はHCPと切札スーツのアナー枚数で決めます.
例えば,図Aは上限,図Bは下限となります.
下限なら,オープナーはオ-プンしたスーツをリピートします. 上限ならマイナースーツにQx以上のFeatures があればそのスーツを3レベルで,アナーが2個以上あれば3NTでビッドし,4枚メジャーがあればそのスーツを3レベルでビッドするようになっています. Features が複数個ある場合の優先度は @ 3NT A メジャースーツ B シングル・アナー の順になります. □ 2
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| W | N | E | S |
| 2H | / | 2NT | / |
| ? |
| レンジ | 情報 | |
| 3 |
上限 | フィーチャーあり |
| 3 |
上限 | フィーチャーあり |
| 3 |
下限 | |
| 3 |
上限 | 4枚スペード |
| 3NT | 下限 | AKQが2枚以上 |
| W | N | E | S |
| 2S | / | 2NT | / |
| 3H | / | 4H |
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新スーツはNFですから,オープナーはサポートがあればレイズします.
| サポートの条件:くず3枚またはAKQの1枚を含むダブルトン. |
サポートができない場合は,パスまたは自分のスーツが強ければリピートします.
| 例1 | 例2 | 例3 | 例4 |
| パス | 3 |
3 |
3 |
|---|
| W | N | E | S |
| 2S | / | 2NT | / |
| 3H | / | 4H |
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「4枚メジャーあり,スーツテイクアウトはNF」がROBSON方式の特徴でしょう.
使ってみたいですね.アマゾンで取り扱っています.
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( 2007/02/11 )