Introduction To Declarer's Play

クラブの資料を整理していたら「やさしいデクレアラーのプレイ」という資料がでてきました。
Edwin Kantar"Introduction To Declarer's Play" を訳したものです。

「訳者まえがき」を引用すると、

この本は初心者によく理解できるように書かれています。本当に初心者の立場に立って書かれた名著です。
初心者ほど難しいことを考えようとして、あるいは無用の不安に脅かされて思考が定まらず、どうしてもプレイが遅くなりがちです。
ブリッジは、上手下手にかかわらずみんなで楽しめるゲームですが、いくら上手であっても必要以上に時間をかけて考えるのはいただけません。適度なリズムでプレイできるプレイヤーは常に好感をもたれます。
特に初心者が考え込むのは、何をどうすればよいのか、つまり計画を立てることができないために一手一手思考するからにほかなりません。
この本はそのような人達にとって、実戦的な考え方とテクニックについてできるだけ易しく理解できるように書かれています。(以下略)

訳文もこなれていて読みやすく、内容も訳者のいうとおり、初心者に分かりやすく、中級者にも基礎を再学習するのにお勧めできる本です。(残念ながら、市販されておりません)

原書は1965年に PRENTICE-HALL,INC から CONTRACT BRIDGE SERIES として、次の3冊と一緒に出版されましたが、現在残っているのは Kantar の本だけです。

ROOT: INTORODUCTION TO BIDDING
PORTENT: INTORODUCTION TO DEFFENSIVE BIDDING
KANTART: INTORODUCTION TO DEFFENDER'S PLAY


本書の内容は2部構成になっており、目次はつぎのとおりです。

(パート 1 ノートランプ)
1シェアトリック
2 エスタブリッシュ
3 スポットカードでのトリック
4 フィネス
5 ホールドアップ プレイ
6 デンジャー ハンド
(パート 2  トランプ)
7 トランプ スーツ
8 ルーザーを数えること
9 エキストラ ウイナーをつくる
10 長いスーツのエスタブリッシュ
11 ショートハンドでのラフ

各章ごとに、「練習問題」、「解答」、「まとめ」があります。

第1、2章は「初級室」国外WEBのリンク"Intoduction to Bridge (Bridge World)" の LESSON 3 に転載されていますので、関心のある方は覗いて見てください。

気に入れば、WEB書店等に注文すれば入手できます。

「11のルール」というと、デフェンス側で使うのが普通ですが、KANTARはデクレアラーも活用しなさいといっています。(第5章)


K102 オープニングリードが6だとすると
 11-6=5
Eには、6以上のカードは1枚です。
例えば、JがでたとするとAでとり、
次に10をフィネスできます。
6 ?
A93