The Trick Ratio Principle, by Willie Jago

Law of Total Tricks は競り合いビッデングにおける競り合いレベルの決定指針として有効です。
両者のHCPがほぼ等しい時(どちらのハンドでもないとき)に、どこまで競り合うかを決める場合です。

では、HCPに差がある時はどうなるのか。本書のThe Trick Ratio Principleはこの問題の指針を示したものです。

著者は前書"Team Tactics at Bridge"で「9枚フィットなら23HCPでもゲームを狙え」と述べていますが、本書はシュミレーションでそれを公式化したものです。

9枚フィットなら23HCPで10トリック、29HCPで12トリックとれる。という訳です。
10枚フィットなら、20HCPで10トリックということになります。

目次は次のとおりです。

第1章 The Law of Total Tricks
第2章 The Tric Ratio Principle
第3章 Hand evalution
第4章 Adjustment
第5章 Major Openings
第6章 Contested Auctions
第7章 Minor Openings
第8章 The No Trump Openings
第9章 Splinters and Cue Bids
第10章 Long Suit Trial
第11章 Two-level Openings
第12章 Slam Bidding

ミニブリッジ・プレイヤーにHCPが26以下でも、ゲームができる説明として有効でしょう。
勿論、一般のプレイヤーにも役立ちます。