トリックのとり方(ディクレアラー) 

 NTの場合は、ウイナーを数え、それが所要ウイナーより多ければ問題はありません。頭から取っていきましょう。しかし、不足している場合、トリックを増やす方法が必要です。
 スーツコントラクトの場合は、ルーザーが許容範囲にあれば心配は要りません。すぐ切狩りをしてノートランプ状態にします。
 ルーザーが多い場合は、ルーザーを消す方法が必要です。
 ここでは、基本的な手法を紹介します。

■ 共通手法

 これはノートランプでもスーツコントラクトでも使います

(1)プロモーション

 絵札が連続しているスーツがある場合に使える手法で、オポーネントの上位カードを追い出して、下位のカードをウイナーにします。

ダミー KQJ QJ7 K73 5432
デクレアラー 976 1062 Q54 AKQJ
確実ウイナー
可能なトリック

 この例では、スペードではAを追い出せば、2トリック増やせます。ハートはA、Kを追い出せば1トリックとれます。この場合、オポーネントにリード権を取られるので、効率のよいスーツを選ぶことが肝要です。

◇ 注意

◇ 練習問題

(2)レングス

 上位の絵札のある 8 枚以上のスーツで、オポーネントの「札の分かれ」を利用して、下位のカードをウイナーにする。
(3回ドローしてエスタブる確率は68%以上)

ダミー 8765 K432 A542 J
デクレアラー AK432 A765 K73 5
カードの分れ 3-1 3-2 4-2 6-5
確実ウイナー
長さのウイナー

◇注意

(3)フィネス

 不連続な絵札のあるスーツに向けてリードし、下位のカードをプレイしてウイナーにする。(確率50%)

ダミー K53 432 KQ3 5432
デクレアラー 642 AQ5 542 AQJ10
ない絵札 A K A K
絵札の位置
確実なウイナー
追加ウイナー

◇注意

■ルーザー専用

 スーツコントラクトの時は,ラフに必要な切り札を残してすぐドロウしなさい。

(1)ラフ

 ルーザーをトランプでラフする。

例(切札=)

ダミー 5432 6 A9872 Q32
デクレアラー AKQJ10 A32 5 J754
Fルーザー
Sルーザー
合 計 ルーザー

◇注意

(2)デスカード

 ルーザーを味方のウイナーで捨てる。

例(切札=

ダミー K10654 3 543 KQJ10
デクレアラー QJ32 AK6 A98 632
ウイナー
ルーザー

 ハートのウイナーでダイアモンドのルーザーを1つ消す。

◇注意