NTの場合は、ウイナーを数え、それが所要ウイナーより多ければ問題はありません。頭から取っていきましょう。しかし、不足している場合、トリックを増やす方法が必要です。
スーツコントラクトの場合は、ルーザーが許容範囲にあれば心配は要りません。すぐ切狩りをしてノートランプ状態にします。
ルーザーが多い場合は、ルーザーを消す方法が必要です。
ここでは、基本的な手法を紹介します。
これはノートランプでもスーツコントラクトでも使います
絵札が連続しているスーツがある場合に使える手法で、オポーネントの上位カードを追い出して、下位のカードをウイナーにします。
| ダミー | ||||
| デクレアラー | ||||
| 確実ウイナー | 0 | 0 | 0 | 4 |
| 可能なトリック | 2 | 1 | 1 | 0 |
この例では、スペードではAを追い出せば、2トリック増やせます。ハートはA、Kを追い出せば1トリックとれます。この場合、オポーネントにリード権を取られるので、効率のよいスーツを選ぶことが肝要です。
◇ 注意
◇ 練習問題
上位の絵札のある 8 枚以上のスーツで、オポーネントの「札の分かれ」を利用して、下位のカードをウイナーにする。
(3回ドローしてエスタブる確率は68%以上)
| ダミー | ||||
| デクレアラー | ||||
| カードの分れ | 3-1 | 3-2 | 4-2 | 6-5 |
| 確実ウイナー | 2 | 2 | 2 | 0 |
| 長さのウイナー | 2 | 1 | 0 | 0 |
◇注意
不連続な絵札のあるスーツに向けてリードし、下位のカードをプレイしてウイナーにする。(確率50%)
| ダミー | ||||
| デクレアラー | ||||
| ない絵札 | A | K | A | K |
| 絵札の位置 | 右 | 左 | 右 | 左 |
| 確実なウイナー | 0 | 1 | 0 | 1 |
| 追加ウイナー | 1 | 1 | 2 | 3 |
◇注意
スーツコントラクトの時は,ラフに必要な切り札を残してすぐドロウしなさい。
ルーザーをトランプでラフする。
例(切札=
)
| ダミー | ||||
| デクレアラー | ||||
| Fルーザー | 0 | 0 | 0 | 4 |
| Sルーザー | 0 | 2 | 0 | 0 |
| 合 計 ルーザー | 0 | 2 | 4 |
◇注意
ルーザーを味方のウイナーで捨てる。
例(切札=
)
| ダミー | ||||
| デクレアラー | ||||
| ウイナー | 4 | 2 | 1 | 0 |
| ルーザー | 1 | 0 | 2 | 1 |
ハートのウイナーでダイアモンドのルーザーを1つ消す。
◇注意