ディフェンシブ・ビッディング   

デフェンシブ・ビッデングは
キュービッド・オーバーコールがマイケルズ・コンベンションになる点を除けば
基礎方式と同じです。

標準SAYCでは、リオープンの説明が簡単なので補足しました。

  ■ オーバーコール
■ 1NTオーバーコール
■ 2NTオーバーコール
■ ジャンプ・オーバーコール
■ キュービッド・オーバーコール
■ リオープン・ビッド
■ テイクアウト・ダブル
■ プリエンプティブ・ビッド対策

オーバーコール

8−16ポイントです。標準SAYCでは枚数の規定はありませんが、常識的に5枚以上です。
17ポイント以上のハンドは、まず、ダブり、後でスーツをビッドします。
レスポンスはキュービッドだけがフォーシングです。
キュービッドに対し、オーバーコーラーは10ポイント以下ならリビッドします。
 
N E S w  最終ビッドの意味
1 1 / 2
/ 2      = ミニマム・オーバーコール。
2以外      = 強いハンド。(最低、11−12ポイント)。

1NTオーバーコール

15−18ポイントのバランスハンドで、オプナーのスーツにストッパーを保証します。
1NT用のコンベンションは、標準SAYCでは、ステイマンだけが有効です。

2NTオーバーコール

アンユージャルNTです。最低、5−5の2スーツを保証します。
スーツの種類は最低ランクの二つになります。2 Lowest unbid suits と記憶すればよいでしょう。

  N E  保証するスーツ
例1 1 2NT  =ダイヤモンドとハート。
例2 1 2NT  = クラブとハート。
例3 1 2NT  = クラブとダイヤモンド。
例4 1 2NT  = クラブとダイヤモンド。
例5 1NT 2NT  = クラブとダイヤモンド。

標準SAYCでは、ポイントレンジやレスポンスについて規定していませんが、普通オープニング・ビッド以下のハンドです。一応、8〜12ポイントとしておきましょう。パートナーのレスポンスに対しパスします。

最近の傾向では、17ポイント以上でも使います。
この場合は、オーバーコーラーはパートナーのレスポンスに対しビッドを続け、強いハンドであることを示します。
パートナーとの協議が必要です。

ジャンプ・オーバーコール

同じレベルのプリエンプティブ・オープニング・ビッドと同等のハンドです。
 
例1 N E  最終ビッドの意味
  1 2  = 2でオープンできるハンド。
例2 N E  最終ビッドの意味
  1 3  = 3でオープンできるハンド。


キュービッド・オーバーコール

オポーネントが2つのスーツをビッドしている時は、ナチュラルです。
オポーネントがビッドしたスーツが1つの時は、マイケルズ・キュービッドになります。

● マイケルズ・キュービッド
5−5の(又はもっと偏った)2スーターを示します。
オープニングがマイナースーツなら、キュービッドは両メジャーを示し、
オープニングがメジャースーツなら、キュービッドは他のメジャースーツとどちらかのマイナーを示します。
ポイントレンジはアニュージャルNTと同じです。
 
例1 N E  最終ビッドの意味
  1 2  = メジャースーツが最低5−5で、8ポイント以上。
   
例2 N E  最終ビッドの意味
  1 2  = ハートとマイナースーツが最低5−5で、10ポイント以上。
 

メジャースーツのキュービッドの場合、マイナースーツを知りたいときは、レスポンダーは2NTでそのスーツを尋ねます。
  
  N E S W  最終ビッドの意味
  1 2 / 2NT  2NTはマイナー・スーツを聞いている。
例1 / 3      = クラブ・スーツ。
例2 3      = ダイヤモンド・スーツ。


リオープン・ビッド

パスアウト・シートでのコールをリオープン・ビッドまたはバランシング・ビッドといいます。
ダイレクト・シートでのコールと同じ意味ですが、ポイントの条件は軽くなります。
一般的に、ダイレクトシートでの条件から3〜4ポイント低いレンジでコールします。
標準SAYCでは、1NTのリオープンは10−15ポイントです。

パートナーはレスポンスするとき、このことを考慮にいれてコールしなければなりません。

標準SAYCでは、強いハンドのコールを規定していないので補足しておきます。
 
 NTハンドで、16−18ポイントならまずダブルをコールし、次に最低NTをビッドする。
 NTハンドで、19−21ポイントなら2NTをビッドする。
( バランシングシートではUNTは使わない)。
 ジャンプオーバーコールは13ポイント以上の良い5枚スーツである。    

テイクアウト・ダブル

4以上のオープンに対するダブルは、ペナルティです。
4以下のオープンに対するダブルはテイクアウト・ダブルです。
ビッデングの要領は、基礎方式と同じです。

● レスポンス
テイクアウト・ダブルに対し、ジャンプ・レスポンスは誘いで、キュービッドはフォーシングです。

プリエンプティブ・ビッド対策

プリエンプティブ・オープンに対し、スーツとNTのオーバーコールはナチュラルです。
キュービッドはマイケルズになります。