ア ナ ド リ | |
Bulwer’s Petrel | |
Bulweria bulwerii | |
2011年7月 小笠原諸島海域 | |
アナドリという標準和名の意味するところは分かりませんがミズナギドリの仲間なのにこの種がどこかの点で仲間はずれなのだろうとの素朴な疑問は今もって解消されていません。それだからこそ是非一度見てみたい鳥でもありました。2011年7月に小笠原海域へのクルーズに参加する機会があり初めてこの鳥を頻繁に見ることができました。船の周囲を飛び回るアナドリを何回も見るうちに飛び方の特徴なども判るようになり一見なんの特色もないように見えるこの鳥にも親しみを覚えるようになったのです。この種の鳥の和名はアナドリのような例を除けば *
* * * ミズナギドリ、* * * * ウミツバメとなっており、一方英名では * * * * Shearwater, * * * * Petrelとなっていますが和名でミズナギドリと呼ばれる種が全てSearwaterとは限らず 逆にPetrelでもウミツバメではなく、ミズナギドリと呼ばれている種もあります。このアナドリもPetrelなのでミズナギドリとウミツバメの両方の特徴を持っているのだろうかなどと、相変わらず名前の由来も含めて想像を廻らせる楽しみを与えてくれます。船の上からの観察は慣れないせいもあり心を落ち着けて、じっくり冷静にということが難しく、ともすれば大海原を高速で移動する小いさくて地味な色の小さな物体を見失うまいと必死に双眼鏡を操作するというある意味ハイテンションのままの観察になりがちです。それゆえに又の出会いを願って止まない鳥たちでもあるのです。 |