アオアシシギ
Common Greenshank
Tringa nebularia
幼羽 2015年9月 香取市与田浦水田 幼羽 2015年10月 稲敷市浮島
幼羽から第1回冬羽への換羽中 2014年10月 稲敷市本新 成鳥冬羽 2004年9月 谷津干潟
成鳥夏羽 2015年4月 稲敷市浮島 成鳥夏羽から冬羽への換羽中 2004年8月 稲敷市八千石
私が本格的に鳥見を始めたのは1995年頃のことでしたが、その頃は自宅から近い谷津干潟に頻繁に通いました。その頃の谷津干潟は、渡りの季節には現在と比べるとはるかに多数のシギ、チドリ類を見ることが出来たと記憶しています。従ってキアシシギ、オオソリハシシギ、チュウシャクシギなどシギチの普通種は鳥見を始めて程なくして見ることが出来たのです。アオアシシギもその頃に見ていて、ライフリストの記録では1996年9月7日となっています。キアシシギなどと並んで最も早い時期に親しみ深い鳥になりました。アオアシシギは飛びながらよく啼くので、姿が見えなくても鳴き声を聞いて空を飛ぶ姿を見付けることが多い鳥です。

ユーラシア大陸の東西に亘って分布しておりスカンジナビア半島から東ヨーロッパ、西シベリアからシベリア東部沿海州、カムチャツカ半島までの広い範囲で繁殖、冬期はアフリカ大陸中、南部、アラビア半島、インド、東南アジアからフィリピン、オオストラリア大陸までの広い範囲で越冬する。 このように広い範囲に分布しているにも関わらず、亜種の記載はなく、一部旧北区の中央部で繁殖する個体群は翼が僅かに長いと言われている。(1) 
雌雄同色であるが、♀の方が僅かに大きい(2)。

亜種については Tringa n nebularia(基亜種)
          Tringa n nebularia
(nominate)
          Tringa n glottoides
の3亜種を紹介している文献(3)もある。


参考文献 1,2, Peter Hyman, John Marchant, Tony Prater 「SHOREBIRDS」
       3,  Avibase-the world bird database

(2015年11月16日記)