忘れ得ぬ鳥達
3,印旛沼北部調整池に姿を見せた珍鳥 
 エリマキシギ  2001・5・3  コシャクシギ   2004・5・4
エリマキシギ
今から20年位前の印旛沼周辺の水田では4月下旬から5月初旬、ゴールデンウィークの頃にはシギチドリ類の春の渡りの最盛期を迎え、多数のムナグロ、キアシシギ、ウズラシギ、ツルシギ、チュウシャクシギ、キョウジョシギ、トウネン 時にはサルハマシギ等々 が渡来し、5月連休中の鳥見の中心的なフィールドの一つでした。その中で5月連休中の印旛沼北部での狙いは夏羽への換羽中のエリマキシギでした。実際に程度の違いこそあるものの換羽中のエリマキシギは毎年1〜2羽を確認することは出来ていました。そんな中で印象深く記憶に残っているのがこの個体です。エリマキシギの夏羽のパターンには何種類かのタイプがあるようですが、この画像のタイプは比較的多いタイプではないかと思います。この個体は換羽がかなり進んだ状態ですが、換羽の完了までにもう一息というところでしょうか。

コシャクシギ
私が本格的に鳥見を始めた1997年以降、コシャクシギが印旛沼で見られたのは2004年5月、やはり連休中のことでした。地元印旛沼にコシャクシギが現れるとは夢にも思っていなかったので本当に驚きました。実はこの僅か数か月前、2003年10月に神奈川の座間にコシャクシギが出て、ライファーでもあったので急行したのですが、1日違いで外しており、さらにその何日か後に愛知県西尾市に出たとの情報を得て、外した悔しさに後押しされた形で愛知に遠征、首尾よくライファーをケットしたのです。それから約半年後の印旛沼での再会でした。その後印旛沼に2度目のコシャクシギが飛来したのは、2009年4月のことで何れも春の渡りの時でした。 この2度目のコシャクシギが現れた2009年時点ではすでに印旛沼周辺に春に渡来するシギチは激減しつつあり、この状況は回復しないまま現在に至っています。