チフチャフ
Chiffchaff
Phylloscopus collybita
2012年5月 舳倉島 2006年3月 小櫃川河口
チフチャフを国内で初めて見たのは2006年3月。千葉県の小櫃川河口の葦原でした。幅5mほどの水路の対岸、密集した葦の中から時折姿を見せ、水路に沿って移動してはまた葦の中に隠れてしまうという行動を繰り返していました。その時の印象は地味な目立たない鳥で、よく識別できるなぁなどと感心した覚えがあります。 その後多少はムシクイ類の観察を経験し確認すべき要点のようなところもある程度は理解できるようになった2011年4月末、舳倉島で2度目の出会いがありました。 他のムシクイと比べて羽色は明るめのグレー一色に見え嘴と足が黒いといった特徴を確認することができました。そして翌2012年5月、宿泊していた民宿から100mほど離れた小さな松の茂みの中を動くチフチャフを発見し、全身があらわになるのを待って撮影することができたのです。 ずんぐりした体形、丸っこい頭部などようやくこの鳥の特徴を体得出来たような気がしています。(2012年6月記)