カ ケ ス (カラス科 カケス属) | |
Eurasian Jay | |
Garrulus glandarius | |
亜種カケス Garrulus g. japonicus 左:2005年7月 伊香保(群馬県) 右:2015年6月富士山麓(山梨県) | |
亜種ミヤマカケス Garrulus g. brandtii 2015年2月 根室(北海道) | |
カケスは市街地付近のちょっとした林などでも時として見かけたり、声を聞くこともある比較的身近な鳥と言う感覚があるのですが、少なくとも私にとっては、近くでじっくりと観察する機会に恵まれた鳥ではありませんでした。また、北海道亜種であるミヤマカケスも何度か見る機会はありましたがじっくり見て、撮影出来たのは今年の2月のことでした。ミヤマカケスは光彩が暗色であるためか、カケスとは一見してかなり違う印象をもちました。林の中を飛ぶカケスは翼のパターンがよく目立ちます。 基亜種Garrulus g. glandarius はスカンジナビア半島の一部から中部ヨーロッパにかけて分布していますが、種全体としては西ヨーロッパから日本を含む極東域まで、ユーラシア大陸の温帯域を東西に広く分布、一部は北アフリカ、中近東、東南アジアにも生息しています。南北アメリカ大陸、オーストラリア、アフリカ大陸の大部分には分布していません。 広域に分布している種の常として多数の亜種に分類されており、日本だけでも説により4ないし6亜種に分かれるとされています。 日本産鳥類目録第7版に記載されているのは上記2種の他 サドカケス Garrulus g. tokugawae 佐渡ヶ島に分布 ヤクシマカケス Garrulus g. orii 屋久島に分布 となっています。 (2015年10月17日記) |