カラフトムシクイ
Pallas’s Leaf Warbler
Phylloscopus proregulus
2011年3月 千葉県
 2011年3月 千葉県
この鳥を初めて観察したのは2008年1月、東京の和田堀公園でした。この時はやや距離があったのと、当時の撮影ツールであった手持ちのデジスコでは鳥の動きに全く追随出来ず、撮影は最初からあきらめて観察に専心したのです。そしてその3年後に柏市の公園に比較的長く滞在してくれた時に3回ほど通って、画質には問題があるもののようやく撮影出来ました。すでに1眼レフに変わっていたのでなんとか追随できたのです。それにしても一時もじっとしていないすばしこい鳥で、キクイタダキと並んで日本産の最小の鳥なのです。識別が難しいといわれるムシクイ類(Leaf Warbler)の中では腰が黄白色であり頭央線が太く明瞭であるなどの際立った特徴があります。 渡りの時期に日本海側(島嶼を含む)で見られることが多く、関東地方で見られる機会は多くありませんが越冬例も報告されています。

カラフトムシクイの亜種についての記載はないとのことで、近縁種として以下のような種が記載されているので
紹介する。

ウスゴシムシクイ     Pale-rumpes Warbler     Phylloscopus chloronotus
ウンナンムシクイ      Chinese Leaf Warbler     Phylloscopus yunnanensis
シセンムシクイ      Sichuan Leaf Warbler     Phylloscopus forresti
カンスームシクイ     Gansu Leaf Warbler      Phylloscopus kansuensis  

参考文献
日本鳥学会                    日本鳥類目録 改訂第7版
大西敏一、五百澤日丸、真木広造       日本の野鳥650
Bird Life International            Avibase-the world bird database

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(2017年12月12日 記)