ケイマフリ | |
Spectacled Guillemot | |
Cepphus carbo | |
冬羽 2006年1月 斜里町(北海道) | 冬羽 2014年3月 銚子港(千葉県) |
冬羽から夏羽への換羽中 2015年2月 根室(北海道) | |
夏羽 2013年6月 天売島(北海道) | 夏羽 2013年6月 天売島(北海道) |
夏羽 2013年6月 天売島(北海道) | |
ケイマフリの初見は2000年12月17日 沼津です。その時は遠くてあまり印象には残らずじまいでしたが、間近に見たのは2005年から2006年にかけての年末年始に冬の道東を訪問した時で、ヒメクビワカモメの群れを求めて斜里漁港に行ったのですが天気が穏やか過ぎたせいかヒメクビワは沖に出てしまい見ることが出来ず、代わりに周辺の漁港を廻り知布泊という小さな漁港で、ハシブトウミガラスと一緒に小群で行動しているこの鳥を見ることが出来ました。この鳥の名前は広瀬量平作曲の合唱組曲「海鳥の詩」の中の「北のうみどり」という曲の中に出てくるので知ってはいましたが、見たことはなかったのです。標準和名はアイヌ語のケマフレ(赤い足)に由来するとのことで、全身が黒っぽい色の夏羽では特に足の赤はよく目立ちます。その後しばらくはこの鳥と出会うことはありませんでしたが2013年6月に夏の北海道を一回りした時、天売島に立ち寄り、夏羽を間近に見ることが出来ました。冬羽と違い、眼の周囲の白斑が大きくなり真っ赤な足がとても目立っていました。最近では2015年2月に根室の落石漁港からのクルーズで見ることが出来ました。この時にはすでに冬羽から夏羽への換羽が始まっており、目の周囲の白斑もやや大きくなっており、腹部が白黒のまだら模様になっている個体も見ることが出来ました。 カムチャツカ半島沿岸からオホーツク海、朝鮮半島。千島列島、北海道、東北北部などで見られ日本では北海道では天売島、知床、積丹半島などで繁殖、東北北部沿岸以北では留鳥である。冬期は本州沿岸に沿って南下する個体も見られる。比較的限られた範囲に分布することもあり、亜種の記載はない。 (2015年11月16日記) |