コウノトリ
Oriental Stork
Ciconia boyciana
2004年12月 我孫子市(千葉県)
2006年11月 成田市(千葉県) 2007年2月 旭市(千葉県)

日本列島での繁殖個体群の絶滅の経緯(Wikipediaからの転載要約)
日本列島にはかつて留鳥としてコウノトリが普通に棲息していたが、明治期以後の乱獲や巣を架ける木の伐採などにより棲息環境が悪化、種々の複合的な原因により生活環境が失われていったと考えられる。

1966年に福井県小浜市の国内最後の野生繁殖地の個体が姿を見せなくなり、1971年5月25日に豊岡市で保護された国内最後の野生の1羽が、その後死亡、さらには1986年2月28日に人口繁殖、飼育していた最後の個体が死亡し、国内繁殖が確実視される野生個体群は絶滅した。しかし、これ以降も不定期に渡来する複数のコウノトリが観察され続けており、なかには2002年に飛来して2007年に死亡するまで、豊岡市にとどまり続けた「ハチゴロウ」のような例もある。

初めてこの鳥を見たの2004年12月、我孫子市の利根川右岸の水田でした。それまでも関東地方には大陸生まれと考えられるコウノトリが時々飛来していましたが、なかなか見に行くことが出来ていなかったので初めて見た時は大感激したものでした。その後も何回か飛来したこの鳥を見ています。いずれも単独の飛来でしたが、2014年には6羽とも7羽とも言われる群れが関東の南部から北部にかけて移動していったようで、その飛翔姿があちこちで目撃されました。
大陸では中国東北部、アムール、ウスリー地方で繁殖し、揚子江流域を含む中国東南部で越冬しますが、総個体数は2000羽〜3000羽と言われ、大陸でも絶滅の危機にたたされています。渡りの時、特に秋期の渡りの時に稀に日本列島を通過するのだと考えます。
日本産鳥類鳥類目録改訂7版では、亜種の存在を認めてはいませんが、2亜種に分ける説もあるようです。
(2015年12月24日 記)