キョクアジサシ
Arctic Tern
Sterna paradisaea
2010年7月 大磯(神奈川県)
2010年7月 大磯(神奈川県) 2010年7月 大磯(神奈川県)
私にとっては何度もすれ違いを味わったいわくつきのアジサシ。それが鳥類でもっとも長距離の渡りをするというこのキョクアジサシです。夏から初秋にかけてに日本を通過する際に立ち寄るのですが滞在時間は多くても数時間の場合が多いこの鳥に出会うのは至難で、渡りの季節に降りる場所を予想して待ち伏せ同然の持久戦で望む以外にないと思い、個々何年かは房総から波崎にかけての海岸には頻繁に通っていたところでした。ところが2010年7月、大磯のアオバトの名所に忽然と現れた成鳥。しかも短期滞在とは異なりかなり長期にわたって滞在してくれました。しかし外見から見ると体調が悪いようで翼が濡れているようでした。それでもテトラポットの回りを飛びながら時々小魚を捕らえて食べていました。何日かして居なくなったと聞きましたが弱って落鳥した可能性もありそうです。滅多に見られない、しかも成鳥の夏羽で大磯の海岸に大勢のバーダーを集めて人気者になっていました。