オジロトウネン(シギ科 オバシギ属)
Temminck’s Stint
Calidris temminckii
成鳥冬羽 2014年10月 下総町 成鳥夏羽 2003年4月 土浦市
幼羽 2014年10月 下総町 成鳥夏羽(後期) 2004年8月 稲敷市
1999年8月下旬、現在の稲敷市東町佐原組新田の休耕田にアメリカウズラシギ、ヒバリシギ、キアシシギ、クサシギ他色々なシギが多数入っていて、その中に初めて見るオジロトウネンが混じっていました。 第一印象はおしゃれな鳥という感じでしたが、この時のフィールドノートの覚書の欄には「グレーのシックな色の小型のシギ。眼がクリッとかわいい。胸グレー、腹部は白、脚は黄色」 と記入されています。この頃は観察オンリーで写真は撮っていなかったのでこのような観察メモを付けていたのです。 この時に現場で初めてお会いしで色々教えて頂いた方々は、現在に至るまでお付き合いして頂いており、これらの方々からはその後も色々な事を教えて頂きました。もしかしたらこの日の人との出会い、鳥との出会いがその後私がシギチファンとなる契機になったのではないかと思っています。

分類上、亜種の記載はなく、旧北区の北部、スカンジナビア半島からシベリア、東はチュコト半島に至る広い範囲のツンドラ地帯で繁殖し、冬期はアフリカ、アラビア半島の一部、インド、東南アジア、中国南部、カリマンタン等に渡ります。 日本では春、秋の渡りの季節に主に見られますが、秋に見られる機会が多く、私の観察フィールドである稲敷市では越冬することもしばしばです。
(2015年10月19日記)