オオハシシシギ
Long-billed Dowitcher
Limnodromus scolopaceus
成鳥夏羽 2014年5月 茨城県県稲敷市 成鳥夏羽 2003年4月 茨城県かすみがうら市
成鳥冬羽 2020年10月 茨城県稲敷市  第1回冬羽 2020年9月 茨城県稲敷市
 幼羽 2014年10月 茨城県稲敷市  成鳥夏羽から冬羽への換羽中 2020年9月 茨城県稲敷市
私がこの鳥を初めて見たのは1996年1月、谷津干潟観察センターでのことでした。本格的に鳥見を始めたのは1995年頃のことでしたが、その頃は自宅から近い谷津干潟に頻繁に通いました。その頃の谷津干潟は、渡りの季節にはキアシシギ、オオソリハシシギ、チュウシャクシギ、アオアシシギなどが普通に見られましたが、オオハシシギも何年か続けて越冬していた記憶があります。その後マイフィールドとして通うようになった稲敷市の蓮田で毎年のように見る機会にも恵まれ、現在に至るまで観察することが出来ています。そして春の渡りの季節には越冬個体群とは別に通過する夏羽の個体を見る機会もあります。私にとっては最も馴染み深いシギの一つです。 嘴は一般に♀の方が♂よりも長いと言われています。
ユーラシア大陸西部の北極海沿岸、アラスカ東部ベーリング海沿岸で繁殖し、冬期は北米大陸西岸、カリフォルニア沿岸からメキシコ、中米に渡り、一部少数が日本でも越冬します。


一般的には亜種の記載はないようですが、2亜種( L.s.scolopaceus 及び L.s.fasciatus)に分ける説もあります。(3)
類似のアメリカオオハシシギ(Short−billed Dowitcher) とは1950年に別種として分離されたとのことです。(1)

参考文献 1, Peter Hyman, John Marchant, Tony Prater 「SHOREBIRDS」
       2, 日本鳥学会 日本鳥類目録改訂第7版  2012 
       3, Avibase-the world bird database

(2020年10月9日記)