オオメダイチドリ | |
Greater Sand Plover | |
Charadrius leschenaultii | |
幼鳥 2013年8月 三番瀬 | 成鳥 冬羽に換羽中 2017年7月 三番瀬 |
成鳥夏羽 2016年3月 与那国島 | 成鳥冬羽に換羽中 2017年7月 三番瀬 |
上記はいずれも基亜種 C・l・leschenaultii | |
鳥見を始めてまだ間もないころ、三番瀬や谷津干潟でこの鳥を探し出そうとして嘴や足が長めのメダイチドリを見つけてはベテランバーダーに「これ、オオメダイでしょうか?」という質問を連発し、「違うなぁ」と言われてがっかりしたことが何度かありました。メダイチドリとの外見上の違いも図鑑でしか知らなかったし、当地でのオオメダイの通過時期についても殆ど何も知らなかったのです。そしてライフリストの記録によれば、この鳥の初見は2001年8月15日、谷津干潟ということになっています。今では紛らわしい個体はたまにはあるものの、間違えることはまずなくなりました。その上で当地では @主に繁殖地から越冬地に向かう個体が A多くの場合単独で B7月から9月にかけて C多くは短期間滞在する。 ということで7月中は主に成鳥が、そして8月から9月にかけては幼鳥が通過します。幼鳥の場合は幼羽、第1回冬羽に向けての換羽中の個体、成鳥では殆どの個体が冬羽に向けて換羽中で、頭部から胸にかけてはすでに赤みがなくなっています。春季に繁殖地に向かう個体を見ることは殆どありません。一方先島諸島(与那国島、石垣島)では3月下旬〜4月上旬にかけては見事な夏羽の個体を多数見ることが出来るので、北上コースと南下コースがかなり異なり、秋の南下時には個体群の極く一部が東日本を通過するのだろうと思っています。 3亜種があり、最も東側に分布する基亜種C・l・leschenaultii が日本を通過するのだろうか。 C・l・scythicus はカスピ海沿岸、カザフスタン方面で繁殖、冬季は南アフリカまで渡る。 C・l・Columbinus はトルコの一部で繁殖、地中海、紅海方面で越冬するという。 (2017年11月30日記) |