オオソリハシシギ | ||
Bar−tailed Godwiti | ||
Limosa lopponica | ||
亜種 オオソリハシシギ Limosa l. baueri 成鳥夏羽 2010年4月 船橋三番瀬海浜公園 |
亜種 オオソリハシシギ Limosa l. baueri 幼鳥 2010年9月 船橋三番瀬海浜公園 |
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亜種 オオソリハシシギ Limosa l. baueri 成鳥、夏羽から冬羽への換羽中 2004年7月 船橋三番瀬海浜公園 |
亜種 オオソリハシシギ Limosa l. baueri 成鳥冬羽 2010年8月 船橋三番瀬海浜公園 |
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オオソリハシシギは私が本格的に鳥見を始めた17年前、最初に出会った鳥の一つです。谷津干潟が近かったせいで、頻繁に通っていた中で見慣れた鳥となっていったのです。最初の頃は今では考えられない程オグロシギと見分けるのに慎重になっていたのですが、がやがて通常の個体であれば一目で識別することが出来るようになりました。私が住んでいる地域では干潟と水田の両方に見られますが、圧倒的に干潟で見る機会が多く、当地では越冬、越夏する個体は殆どいないので、比較的数が多い事もあって春秋のシギ、チドリの渡りの象徴のように感じる種となっています。(2014年7月30日 記) オオソリハシシギの亜種とその分布域は以下の通りです。 基亜種 Limosa l. lapponica ラップランド地域からタイミル半島にかけて繁殖、冬期はアフリカ、インドに渡る 亜 種 Limosa l. baueri オオソリハシシギ 東北シベリアからアラスカ西部で繁殖 冬期はニュージーランド方面に渡る。 他に 亜 種 L. l. menzbieri コシジロオオソリハシシギ (上記2亜種の分布域の中間に分布するとされる) 日本鳥類目録改訂7版では この考え方を採用し、過去に渡来したコシジロオオソリハシシギをこの亜種としている。 亜 種 L. l. tymirensis(タイミル半島で繁殖する個体群とされる) 等を認める説もあるようです。 参考資料 日本鳥学会 日本鳥類目録改訂第7版 Avibase-the world bird database |
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何年か前に、関東地域においてコシジロオオソリハシシギとされる個体が確認されたとの情報が流れ、一時的にバーダーの間で話題になったことがありました。 私達が三番瀬や谷津干潟などで観察するオオソリハシシギの上尾筒から背にかけてはかなり白い個体から、褐色のものまで変異の幅が大きく千差万別といってもよいほどです。 上に掲げる画像は2010年9月26日に三番瀬で撮影したものです(コオバシギが混じっています。) |