オオヨシゴイ
Von Schrenck’s Bittern
Ixobrychus eurhythmus
2012年6月30日 成田市(千葉県)
茨城県稲敷市の葦原で10数年前まで見られていたオオヨシゴイは、最近では全く見られなくなった一方で、この2年ほど印旛沼で極く少数の目撃報告や撮影画像が知られていた。今年になってその行動パターンが判明したことにより容易に観察出来るようになり、多くの野鳥ファンがその姿を観察することが出来た。私もこの鳥を見たのは今回が初めてであり、背面の鮮やかな栗色が非常に印象的であった。また、ホッホッホッホッと聞こえる独特の鳴き声に感じ入ったりもしたのである。雌もどこかに居るのかもしれず、繁殖行動を期待したのだが、どうやらそれはかなえられなかったようだ。観察したこの日は夏の日差しを受けた緑の水田に鳥の栗色が美しくコントラストをなしていた。来年も渡来することを期待せずにはいられない。(120924記)