シベリアムクドリ | |||
Daurian Starling | |||
Agropsar sturninus | |||
♂成鳥 | ♀成鳥 | ||
いずれも 2017年4月30日 〜 5月3日 トカラ列島平島 | |||
この鳥にはなかなかお目にかかれませんでした。ようやく出会ったのがこれらの写真を撮影した2017年4月末から5月初めにかけての平島でのことでした。最初は集落周辺を飛び回っており、コムクドリの群れに混じる♀を確認出来たのですが、♂を探して右往左往するもののなかなか巡り合えず4日間にわたって奮闘したのです。それでも電線とまりだったり、距離が遠かったりで、なかなかじっくりとは観察できませんでしたが、5月4日の朝食前の朝探で、民宿のブラシノキの花に来た綺麗な♂を近距離で見ることが出来たのです。♂の特徴である後頭部の黒斑も確認出来て大満足の出会いでした。その後も舳倉島などでチラ見又はすれ違いなど、機会はあったのですが今に至るまでこの平島での出会いが出会いらしい唯一のものでした。 英名が示す通り中国東北部(Daurianと呼ばれる地域)か朝鮮半島北部で繁殖し、冬期はタイ、マレー半島、スマトラ、ジャワ島方面に渡る。日本では主に春に日本海側の島嶼で見られるが少ない。 亜種の記載はありません。 (2018年11月7日 記) 参考文献 日本鳥学会 日本鳥類目録改訂第7版 Avibase − The World Bird Database 本資料では本種の英名を Purple-backed Starling としている。 真木広造、大西敏一、五百澤日丸 日本の野鳥650 平凡社 |