タカサゴクロサギ
Black Bittern
Ixobrycus flavicollis
基亜種 タカサゴクロサギ(Ixobrycus f flavicollis) 幼鳥 2016年11月 大阪府服部緑地
タカサゴクロサギは時折沖縄方面で迷行個体が見られることがあるものの、なかなか見に行くことは叶わなかったのですが、大阪に出たとの情報を頂き、それならば頑張れば見られるかも知れないと思い、早速夜の東名を走って見に行ったのでした。蓮の葉の陰に入ってしまうとなかなか全身を見ることが難しいのですが、短時間蓮の葉の上に乗ってくれたのでしっかりと観察、撮影出来たのです。オオヨシゴイやリュウキュウヨシゴイと同様瞳孔の形が円形ではなく横長の矩形に見えます。

ヨシゴイ属の南方系のサギで、日本に迷行する基亜種タカサゴクロサギはインド、東南アジア、中国南部、インドネシアからフィリピンに分布し、中国南部の個体群は冬期は南に移動するようです。その他ニューギニア、ビスマルク諸島から北部、東部オーストラリアなどに分布する別亜種(Ixobrycus f australis)、ソロモン諸島に分布する別亜種(Ixobrycus f woodfordi)が記載されています。
(2018年2月2日 記)

参考文献
日本鳥学会  日本鳥類目録改訂第7版
Avibase-the world bird database
真木広造、大西敏一、五百澤日丸  日本の野鳥650    平凡社