タカサゴモズ
Long−tailed Shrike
Lanius schach
基亜種 タカサゴモズ Lanius・s・schach
(左 東京港野鳥公園2012年11月  右 大阪南港公園)2003年2月)
ネパール〜ミャンマー〜タイ北部亜種 Lanius・s・tricolor 
 2013年3月 ネパール コシタップ
日本では迷鳥であるタカサゴモズを初めて見たのは2003年のことでした。大阪南港公園に出たとのことで、その時奈良の橿原神宮に出ていたイワミセキレイと組み合わせて関西まで出かけて行きました。その後は見る機会もなかったのですが、3年前の2012年秋に東京港野鳥公園に飛来しました。当初は大勢の人が詰めかけたので、怖れをなして足が向かなかった上に、換羽中であまり綺麗な羽衣ではなさそうだったので。敬遠していました。少し落ち着いた11月下旬にあまり期待せずに出かけました。幸いに、比較的近距離で換羽が進んで綺麗になった姿を見ることが出来、南港以来の珍鳥を楽しむことができましたが、英名の由来となっている長い尾羽が印象的でした。翌年の3月、ネパールに鳥見旅行をした際、この鳥の別亜種を見る機会に恵まれました。外見は日本に迷鳥としてたまに渡来する基亜種とはかなり違うのでまるで別種を見ているようでした。

イランから中国東部、台湾にかけての広い範囲に分布、南はインドネシア、ニューギニア東部にまで及びます。この広い範囲に9亜種が分布しているとのことで、日本に渡来するのは中国東部から台湾に分布する基亜種タカサゴモズ(L・s・schach)です。ところでネパール中央部から東、ミャンマー、ラオス、タイ北部にかけて分布する亜種 L・s・tricolorは亜種名の通り黒、白、褐色の3色で明確に色分けされており、独立した過眼線は見られず、またグレーの部分も見られません。

(2015年7月7日記))