ウタツグミ | ||
Song Thrush | ||
Turdus philomelos |
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2014年3月 神奈川県 |
2014年3月 神奈川県 | 2011年5月 ドイツ、バイエルン州 | |
この鳥の初見は日本ではなく、ヨーロッパ旅行中立ち寄ったドイツ南部、バイエルン州のアルプゼー(Alp see)という湖の畔でした。早朝のことで非常に暗いブッシュの付近を出たり入ったりしていました。その3年後、2014年3月に神奈川県の自然公園に姿を見せてくれました。ツグミと同じ餌場で時折ツグミとバトルしながらも落ち着いて餌を採っていたように思います。翼の下面が赤褐色で印象的でした。その後は殆ど情報がありませんでしたが、このほど大阪城公園に出て、カメラマンやバーダーの人気者になっていたとのことです。ヨーロッパから中央アジアにかけて分布しています。 この鳥の分類については、4亜種が記載されているようで、 基亜種Turdus philomelos philomelos は北ヨーロッパから中央アジアにかけて分布、冬季は北アフリカ、イラン方面で越冬するとされています。 日本に渡来する可能性が高い亜種はやはり最も東側に分布する Turdus p nataliae と推定されますが、日本産鳥類目録改訂第7版では検討中の種としてリストアップされています。 この亜種はロシアのサヤン山脈からバイカル湖にかけて繁殖し、冬季はイラン南部に渡るとされています。 その他の亜種は Turdus p clarkei イギリス〜西ヨーロッパ で繁殖 冬期は地中海北岸地方に渡る Turdus p hebridensis スコットランド近海のアウターヘブリディーズ諸島で繁殖 などとなっています。 (2017年12月3日記) |