ウ ト ウ
Rhinoceros Auklet
Cerorhinca monocerata 
2013年6月 天売島 2013年6月 天売島
2010年7月 根室半島沖
ウトウは冬から春にかけて、南下して千葉県沖でもよく見られる鳥です。。私がこの鳥を始めて見たのは4月の房総半島の勝浦沖であり、その後も何回か銚子漁港や波崎漁港で水揚げ作業をする漁船の傍らで死骸を見たこともあります。 しかし間近に見たのは2013年に北海道を鳥見旅行をした折に、大繁殖地である天売島でのことでした。 最大の繁殖地とわれ、数十万羽とも言われるウトウが集結営巣する天売島では、夕刻に海から帰巣するウトウの大群が容易に見られることで有名ですが、さらに極く一部の個体ではあるとは言え、観光客やバードウオッチャー、専門家などの観察や、フラッシュによる撮影にも順応していることでも驚くべきことと云われています。 天売島でも、それ以前の根室半島周辺でも繁殖期のウトウが隊列を組んで餌場に向かい、獲物の魚(カタクチイワシなど)を咥えて巣に戻っていく姿を何回も見ています。繁殖羽の嘴の基部にサイ(Rhino)の角を思わせる突起があり、これが英名の由来になっているとのことです。  (2013年8月11日記)