鉄道員(ぽっぽや)(1999)

  監督 : 降旗 康男
CAST : 高倉 健
       大竹 しのぶ
       広末 涼子
TIME : 1時間52分

STORY:

  評価 :


ホワイトアウト(2000)

★★★★☆

  監督 : 若松 節朗
CAST : 織田 裕二
       松嶋 菜々子
       佐藤 浩市
TIME : 2時間9分


STORY: 『奥遠和ダム』日本最大級の貯水量を誇る大型ダムだ。富樫はこのダムの運転員。3ヶ月前に遭難者を救助に
       出掛けた際、親友だった吉岡を事故で失っていた。そして今日は、吉岡の婚約者だった千晶がダムを見学に
       来る日だった。富樫はダムを巡回中不審な人物を発見する。すると、いきなり不審者が富樫に向け発砲して来た。
       なんとか逃げることの出来た富樫は、その途中で先輩の無惨な死を発見。そして、先輩と一緒にダムに向かって
       いた千晶がその不審者に監禁された事を知る。その不審者はダムを乗っ取り日本政府に対し身代金50億を要求。
       富樫は千晶たちを救うべく、1人テロリスト達に立ち向かうのだった・・・。

  評価 : ベストセラーとなった小説の映画化。映画化は困難と言われてきた作品の映画化です。でも、日本映画でも時間と
       労力を費やせば、困難も克服出来るひとつの成功例でしょう。とても面白かったです。設定的には「ダイハード」
       と同じような感じです。しかし「ダイハード」以降の作品は、言われても仕方のないキーワードですし、要は
       中身が面白ければ良い事です。この映画は、日本映画の未来を予感させるだけのクオリティを持っており、
       それだけで十分満足出来るでしょう。日本映画もここまで出来るのです!ただ、もう少し判りやすい感じの謎解き
       をしてくれれば良かったような気がします。長見警察署の署長役の中村 嘉葎雄さんが、とても存在感のある
       演技を見せてくれています。ちなみに当初は高倉 健さん主演で企画されていたようですが、原作を読まれた方
       どう思われるでしょうか? 佐藤浩市さんが第24回日本アカデミー賞助演男優賞を受賞されました。

        ★★★★☆


仄暗い水の底から(2002)

  監督 : 中田 秀夫 (リング)
CAST : 黒木 瞳
       菅野 莉央
       小口 美澪
TIME : 1時間41分

STORY: 松原 淑美は現在離婚調停中。問題は娘・郁子の親権問題だが、6歳までの娘は母親が有利と言われていた。
       しかし、過去の淑美の病歴などから不利な状況になっていた。娘との新しい生活の場所を探していた淑美は少し古
       ぼけた感じのマンションを紹介される。無愛想な管理人、エレベーターのなんとなく不気味な感覚、じめじめした
       室内など不安な部分はあったが、急を要していたのでやむを得ず入居を決めてしまう。そして新しい生活を始めた
       淑美と郁子だったが、引っ越した当日に天井にシミがあり水漏れしているのを見つけてしまう。そして不可解な
       出来事が二人を襲うようになる・・・。

  評価 : 『リング』の鈴木 光司・中田 秀夫コンビが三度手を組んだ作品。独特のじめじめ〜っとした感覚はそのまま
       でした。わっ!と驚かせる怖さではなく、徐々に忍び寄る怖さが中田監督の得意技で、この作品でもその手腕を
       発揮されていました。さらに前編を包む少し切ない展開は、エンディングに見事に活かされていたと思います。
       でもなぁ、『リング』ほどのインパクトが無かったんだよねぇ。それほど怖い感じもなかったし・・・。
       唯一、一人で仄暗いエレベーターには乗りたくないと思いました(笑)

        ★★★☆



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