監督 : 是枝 裕和
CAST : ARATA
小田 エリカ
内藤 剛志
TIME : 1時間58分
STORY: 霧の中から、1人1人現れ名前を告げ建物の中へ入ってくる人たち。そして、面接室に通される。
面接官がしゃべり出す「あなたは残念ながら、昨日お亡くなりになりました。そして、あなたは今日から
1週間ここで生活して頂きます。その間にあなたには一つして貰わなければならないことがあります。
それは、あなたが生きて居られた間の中で、一番心に残る大切な思い出を一つ挙げてもらいたいのです。
それを私たちが映像にして、あなたにお見せします。あなたはその思い出だけを胸にあちらに向かわれる
ことになります。」そして、1週間が始まる・・・。
評価 : いままでのすべてを忘れ、たった一つだけ心に残る思い出を手に永遠に時を旅する。もうこのツカミだけで
この映画は大成功な気がします。この世の中、人はいつ死ぬか分からないです。明日かも、遠い未来かも。
そして映画を見ているうちに、自分のその時点で一番大切な思い出はなんだろう?もし死んで一つだけ
思い出を持っていってもいいと言われたら何を持っていくだろう?そんな事を考えながら見てしまいます。
もちろんこの映画、それだけではありません。1人の女性と2人の男性を巡る悲恋を軸に物語は展開して
いきます。その恋の真実が分かりラストを迎えるあたりで、なんとも言えずとても暖かい気持ちになります。
決してソンはしない、逆に自分の人生について考えて見れる佳作。
★★★★★