監督 : パク・チャヌク
CAST : ソ・ガンホ
イ・ビョンホン
イ・ヨンエ
TIME : 1時間50分
STORY: 1950年朝鮮戦争勃発、同53年停戦。その日から38度線を境に睨み合いを続けている韓国と北朝鮮(朝鮮
民主主義人民共和国)。ある冬の夜、JSA(共同警備区域)において激しい銃声が響き渡る。北朝鮮の兵士2人
が死亡、韓国の兵長イ・スヒョクと北朝鮮のオ・ギョンピル士官が重傷を負う。二人の事情聴取はまったく異なる
状況を主張。イ・スヒョクは夜中に突然拉致されたと言い、オ・ギョンピルは韓国兵がいきなり襲撃してきたと
言うのだった。事態の解決を計るべく、中立国監査委員会からチョン・ウジンが派遣されてくる。そして彼女は
事件の真相に迫っていくのだった・・・。
評価 : 本国韓国では『シュリ』を越え、史上最大のHITを記録した作品。『シュリ』とは別の切り口で南北分断の
悲しい歴史を描いています。これほどまでに同じ民族が憎しみあうのは何故なんでしょう。たった数cmの境界線
をも越える事の出来ない状況・・・。単一民族日本人には理解出来ない気がします。劇中の4人のように解り合え
る日が来る事を祈ってやみません。映画の作り的には、細かい部分も良く出来ていて好感が持てます。後半少し
展開が見える部分もありますが、全体的には十分楽しめる出来ではないでしょうか。
★★★☆
監督 : ジョー・ジョンストン (遠い空の向こうに)
CAST : サム・ニール
ティア・レオーニ
ウイリアム・H・メイシー
TIME : 1時間33分
STORY: ソルナ島。恐竜のいる島で、全島進入禁止区域だ。グラント博士は今またこの島に来てしまった。カービー社の
ポールと言う男に妻と一緒に島を案内して欲しいと頼まれたのだ。最初は断った博士だが、研究資金を援助して
くれると言うので、嫌々引き受けてしまう。しかし、カービー夫妻の本当の目的は島の見物では無く、息子の
エリックを探す事だった。エリックは8週間前にパラグライダーを楽しんでいた時事故に遭い、このソルナ島で
遭難してしまったのだ。果たして彼らは無事に島から脱出出来るのか・・・。
評価 : 監督にジョー・ジョンストンを迎え、何も考えずに観れるジェットコースタームービーに仕上がりました。
説明的な部分もすべて削り落とし、とにかく楽しませる事に神経を注ぎ込んだその潔さに拍手を送りたいと思い
ます。ま、やってる事は1・2作目とあまり変わらないんだけどねぇ。時間も短めだし、気楽に楽しむには
うってつけの作品ではないでしょうか。
★★★☆
監督 : アンドリュー・アダムソン ビッキー・ジェイソン
CAST : マイク・マイヤーズ
エディ・マーフィ
キャメロン・ディアス
TIME : 1時間34分
STORY: とある沼で一人の生活を満喫していた怪物のシュレック。彼は、その風貌からみなに大変恐れられていた。そんな
彼の生活は、ファークアード卿によって壊されてしまう。デュロック国に住むおとぎ話の登場人物たちが住む所を
求めてこの沼に大挙押し寄せたのだ。シュレックは、同じくデュロックを追われたおしゃべりロバのドンキーと共
にファークアード卿に元の生活を戻してくれるよう頼みに行くのだったが・・・。
評価 : 2002年アカデミー長編アニメーション賞受賞作。
面白かったぁ!最初から最後まで、ほとんど完璧なストーリー展開で、傑作中の傑作!と断言してもいい程です。
でも、僕は2カ所だけちょっと不満な部分がありました。セリフの中で、少し好ましく無い表現があった感じが
するんです。オトナ向けに作ったのか子供向けに作ったのか中途半端な感じがしました。それとラスト。すごく
余韻に浸れそうなラストだったのに、その後の内容は必要なかったんじゃないかなぁ・・・。一気に冷めてしまい
ました。みなさんはどうだったでしょうか?でも100%楽しめる作品ですので是非観て下さい!!
★★★★☆
監督 : ニック・カサベテス (シーズ・ソー・ラヴリー)
CAST : デンゼル・ワシントン
ジェイムズ・ウッズ
アン・ヘッシュ
TIME : 1時間56分
STORY: ジョンは熟練の機械工。商店で働く妻デニスとボディビルが大好きな9歳の息子マイクとの3人暮らしだ。
しかし、勤務先の仕事が半日勤務になってからは生活が貧窮していた。そんなある日、マイクの草野球の試合中、
マイクが急に倒れてしまう。息子を病院へ担ぎ込んだジョンとデニスは、そこでマイクの症状がすごく重い心臓病
で、移植をしないと余命幾ばくも無い事を知らされる。移植を希望するジョンだが、心臓移植は25万ドルもする
高額な医療で、待機者リストに名前を載せるだけでも、7万5000ドルもするのだった。息子の為に必死で資金
をかき集めるジョンだが、その間にもマイクの症状は悪くなるばかり。やがて、病院長ペインはジョンの医療費
未払いを理由にマイクの退院を決める。追いつめられたジョンは病院に立て籠もるのだった・・・。
評価 : 現代のアメリカ医療制度・保険制度に問題を投げかける社会派作品。主演のジョン役には、ダスティン・ホフマン
マイケル・ダグラス、ジーン・ハックマン、ウォーレン・ビーティ、アル・パチーノの名前が挙がっていたそう。
結局、脚本に惚れ込んだデンゼル・ワシントンに決定。しかもギャラを減らしてでも作りたいと望んだ作品だそう
です。名前からイメージすると、やっぱりデンゼル・ワシントンにして正解だったでしょうね。ほんとにデンゼル
は上手い、上手すぎ!ただ、この映画、僕的には無理がある気がします。言いたい事、伝えたい事は判るんです。
でも、あまりに自己中心的なんじゃないのかなぁ?事情はどうあれ、ジョンをヒーロー的扱いにしていいのかな?
特にラスト近くでジョンが語る言葉「受け入れることなんて絶対出来ない」は違う気がするんですけど・・・。
それと、映画だから仕方ないけど、あまりにご都合主義的展開な気がしました。もの凄く良い映画だけに残念。
「ER」でも語られる保険制度に問題提起したことについては大賛成しますが・・・。
★★★☆
監督 : ロブ・マーシャル
CAST : レニー・ゼルウィガー
キャサリン・ゼタ・ジョーンズ
リチャード・ギア
TIME : 1時間53分
STORY: 1920年代シカゴ。夫エイモスと普通に生活していた主婦ロキシー・ハート。彼女の夢は舞台女優になること。
ある夜、クラブのスター『ヴァルマ・ケリー』が夫と妹の不倫を目撃し殺害、だが平然と舞台に上がり歌い踊る。
しかし舞台終了と同時に彼女は逮捕される。平凡な妻ロキシーも、『スターにしてやる』と浮気相手のフレッドに
そそのかされて体を捧げていた。しかし、その話が嘘だと判り、家にあった銃で撃ち殺してしまう。送られた刑務
所は女看守ママ・モートンが牛耳る刑務所で、あのヴェルマも居たが、ヴェルマはママと敏腕弁護士ビリーの力を
借りて刑務所に居ながらにして大スターの地位を確立していた。やがてロキシーもビリーを雇うのだが・・・。
評価 : ボブ・フォッシーの傑作舞台を劇場映画としてリメイク。これがよく出来ていて、これぞミュージカル映画!と
思わせる傑作となっていました。ミュージカル映画ってちょっと取っつきにくいと思われていますが、ここ最近の
ミュージカルは、その辺上手く練られていて違和感のあまり無い作品が多くなった気がします。さてこの作品。
ストーリーもさることながら、やはりミュージカルの醍醐味は音楽。その音楽が最高!最高!!よかったなぁ。
どのシーンも印象深いですが、やはりラストシーンでしょう。ここは鳥肌もんでございました。ミュージカル映画
が嫌いな方も、アカデミー作品賞獲得作ですから、一度観ておいてもいいのではないでしょうか?
リチャード・ギアもがんばってましたしね(?)
★★★★☆