シトロエン CX
1974年、シトロエンのフラッグシップカーとして
DSに代わるアッパーミドルサルーンを目指して開発されたCX。
シトロエン独自の考え方を端的に感じ取れるモデルだ。
ハイドロニューマチックを持つサスペンションを筆頭に
個性豊かな凹面形状のリアウィンドウを持つエクステリア
回転ドラム式メーターや1本スポークステアリングといった
独自のアイデアによって構成されるインテリア
そしてロングホイールベースによる抜群の居住性…。

変に奇を衒ったというのではなく
すべてが乗員の快適性を達成する為に、シトロエンの考える
アメニティへの手段の独自性が生み出したものだ。
そのシトロエンも経営不振の為1975年にプジョーに吸収された。
その後も魅力的な独自の発想のシトロエン車を送り出すが
やはり以前ほど自由な発想を発揮することは難しいようだ。
CXは企画、設計をシトロエン独自で行なう事ができた
最後のモデルということになる。

写真のCXは、会社同期で同僚のRYUちゃんの愛車。
以前「シトロエンって自分の描くラインに近いんだ…」
とは言ってはいたが、ほんとに購入するとは・・・。
僕自身、CXはRYUちゃんが購入してから初めて接した。
(先輩がBXに乗っててシトロエンに接する機会はあったが…)
雑誌等でしかその魅力を感じる事しかなかったが
実際CXを目の前にすると、その美しい曲面と
ウェッジの効いた流麗なラインは圧巻させられる。
やっぱエエの〜…。 (2000.4.15 執筆)