恋はデジャ・ブ
GROUNDHOG DAY 1993年
監督:ハロルド・ライミス
脚本:ハロルド・ライミス、ダニー・ルビン
ビル・マーレー、アンディ・マクダウェル、クリス・エリオット、
スティーブン・トボロウスキー、ブライアン・ドイル・マーリー

天気予報官のフィル・コナーズ(ビル・マーレー)は、翌日2月2日の聖燭祭(ground hog day)の取材のため同僚のリタ(アンディ・マクダウェル)、ラリー(クリス・エ リオット)と共にペンシルバニア州パンクスタウニーに向かっていた。聖燭祭とは冬眠から目 覚めたモーマット(名はフィル)が自分の影で春の訪れを占うという伝説を持つ最古の祭りで あるのだが、現実主義者のフィルはその取材を4年連続で自分に任せられているのが気に食わない・・・。

2月2日朝6時。ホテルのベッドで寝ていたフィルは目覚しがわりのラジオで目を覚ます。 聖燭祭当日で浮かれる街をよそに冷めた感情で取材を終えたフィルは、リタ、ラリーと共 に帰ろうとするのだが、この日は大吹雪がが街を直撃し、道路は閉鎖、長距離電話は不通 となり、フィルは街に足止めを食らってしまい、ホテルにもう一泊することになるのだった・・・。

翌日の朝6時、同じように起床したフィルはどこか不思議な感覚を覚える。ラジオは昨日とまった く同じ内容を流しているし、窓の外に雪の積もった形跡はどこにもなく、何より街の皆が聖燭祭で浮かれ ている。そう、この日は2月2日なのである。フィルは2月2日を繰り返す体になってしまったのだ。 自分に起きている現象に戸惑いながらも昨日の2月2日と同じ一日を過ごすのだった・・・。

翌朝もやはり2月2日。そしてその翌日、さらにその翌日も、何度起きても2月2日の朝のホテルのベッ ドに戻ってしまうフィルは、その現実を前向きに考えるようになるのだった。 何をしても記憶以外はすべて過去に戻るのだから、身体を心配せずに何でも食べれるし、 どんな犯罪を冒しても翌朝には必ずホテルのベッドに戻っている。そして一日では決して口説き きれない女性にも何度もチャレンジしていつかは成功できる。フィルは完全に『2月2日』を網羅するのだった・・・。

同じ日を何度も繰り返す男フィルのとる言動は決して笑えるものではないが、「ゴーストバスターズ」 「クイックチェンジ」「知らなすぎた男」「3人のゴースト」のポーカーフェイス俳優ビル・マーレーが演じると コメディ要素が強くなりとても面白く感じることが出来ます。 またこの作品のラスト『どうすれば2月3日に進めるのか?』という理由も安易ではありますが、 とても優しい気持ちになり感動を呼びます。個人的にはアンディ・マクダウェル( 「ショート・カッツ」「フォー・ウェディング」「セックスと嘘とビデオテープ」等)には興味が持てませんでした。 「クローンズ」「アナライズ・ミー」「悪いことしましョ!」のハロルド・ライミス監督作品です。