・深大寺(東京都 調布市)


武蔵野の風情を残す雑木林と、名高い門前そば屋の間を通り抜けると
眼前に草ぶきの古雅な山門が見えてくる。
浮岳山昌楽院深大寺である。

寺伝によると深大寺の歴史は長く
天平5年(733年)、満功上人によって深沙大王が安置された事にはじまる
というから、武蔵野屈指の古刹である。
現在の本堂は大正3年の再建で、入母屋造り瓦ぶき。
中には本尊の阿弥陀仏如来像を安置してある。









←深大寺 本堂


この他、国の重要文化財指定をうけた金銅釈迦如来像や
同じく国指定重要文化財の梵鐘など見所も多い。
さらに境内各所には多くの清水があり、樹間を通り抜ける風とともに
散策に訪れた人々を心地よい気分にひたることが出来る。

武蔵野の面影が次々と消えていく今日
深大寺をとりまく緑の自然はかけがえのない貴重な遺産である。