K−TAI(レーシングカート7時間耐久レース)参戦記
(栃木県・ツインリンクもてぎサーキットにて・2003.8.9〜10)


鉄パイプのフレームに小さいタイヤが4つ、コンパクトなエンジン
燃料タンクにステアリングと、必要最低限のパーツで構成される。
モータースポーツの登竜門とされるのが、このレーシングカートだ。
コンパクトなマシンながら、最高速度は150km/hまで達するのだ!
ドライバーは身体を剥き出しにするスタイルに加え、ヒップポイントは
著しく低い為、ドライバーの体感速度は300km/hとも言われている。


そのレーシングカートを使用した真夏の7時間耐久レース
「K−TAI レーシングカートサマーフェス」に参戦してきました。
サーキットは栃木県にある「ツインリンクもてぎ フルロードコース」
エントリーした200台近くのレーシングカートが7時間走り続けるのだ。
年に一度、全国から集まるカーター達のお祭り、それが「K−TAI」だ!

私cloudがドライバーとして参加したチームは「Team RDS-BEAR」です。
(チームは埼玉県にあるデザイン&モデル製作会社RDSのカートチーム)
今年も「RDS」は2カーエントリーしており、その「B」チームで挑戦です。
私を入れ4名のドライバーで7時間後のチェッカーを目指して挑戦です。


--------前日のフリー走行-------


決勝前日(土曜日)のフリー走行。
明日に向けての最終セッティング等、大切な時間。
大雨&強風(台風10号)の中でも走らにゃあかんのじゃ。
スタートしようとエンジンをかけると…
なんと、ラジエターの水がダダ漏れ…!
エンジンを再度始動出来たのは、その日の夕方でした…
(結局、フリー走行は1周も出来ず…。決勝は大丈夫か!?)


-----7時間耐久レース決勝直前-----

昨日の台風は何処へ!? 決勝日は快晴となりました。
「暑くなりそぉ…」ドライバーにとってはツライ一日の始まり〜。


95番グリッドにつく、我「Team RDS-B」号。
「先頭は見えないなぁ…最後列の方が見えるなぁ…」
…といった、参加車台数の中間より後ろあたりです。
グリッドの順番はクラス別に分かれており
上のクラスはもっと前からスタートできます。
同じクラスの中での順番は「クジ引き抽選」である。
ちなみに我チームはBクラス最後列…。
クジを引いたのは私、cloudです… T0T

おっと、マシン紹介。
マシンは125cc2ストロークエンジンのBクラスエントリー。
フロントカウルはF-1「BAR ホンダ」のカウルを造ってる
同じ工場にF-1素材で発注したワンオフカーボンカウルが特徴。
(チーム代表の意地とお金がかかってるマシンです…)

このマシンをドライバー4人で7時間、交代交代で走り続るのじゃ。


グリッドの横を見ると俳優の岩城晃一さんが。
なんと 我々と同じ列でスタートなんですね。
僕と同じ「クジ運の悪さ」で親近感を感じました。
な〜んてね! (^0^)


----7時間耐久レース決勝スタート----


ローリングスタートで200台近くのカートが1コーナーへ!
小さいカートでも、かなりの迫力です!


「ピットイン」
給油にタイヤ圧チェックにラジエタ-水補給…
もちろんドライバーも毎ピットインで交代。
当日はこの夏最高気温を記録した日…
この暑さは、ドライバーにもスタッフにもツライです。
ちなみにcloudはスーツ&ヘルメット等、全身黒づくめです。
人よりも更なる暑さに挑戦したcloudでした。(:^0^;)

スタートして30分程で燃料タンクにヒビ割れが…。
タンク交換の為、順位を130位近くまで落とす…。
その後は順調に5時間経過。順位も60番あたりまで浮上。
あと残り2時間、このまま順位も上がって行くと思ったが…


cloudから次のドライバーへチェンジ。
その20分後… 「…クルマが戻ってこない…」
1周2分30秒前後でホームストレートを駈け抜け続けてたのに
4分…5分たっても戻ってこない…。
「コースアウトしたな…」そう思いレッカーで運ばれてくるのを待つ。
しかし戻ってきたのは大きなクラッシュしたような悲惨なマシン…。
!? ドライバーがいない! そう、チームメイトが戻ってないのだ!
「ドライバーはメディカルセンターに運ばれた」とのコースマーシャルの言葉に焦った…。
直前に、大きな多重クラッシュで一人が大怪我したとの情報が届いてただけに
「まさか我チームメンバーまでも?」とかなり心配したのだ… T0T
チームメイトは縁石にひっかけ、スピンしながら減速無しでタイヤバリアに突っ込んだので
一応、メディカルセンターに運ばれたとの事。元気そうな姿を見て安心しました。


クラッシュ後のマシンはシャフトが曲がり
ステアリング廻りも曲がってしまってます…
ホイールも割れ、カーボンカウルも割れており
クラッシュ時の衝撃強さを物語ってます…。

なんとか換えられるだけパーツを交換し、再コースインを目指すが…
「残り2時間では無理。無理して直しても、真っ直ぐすら走らない。危険すぎる」
とのメカの言葉で、我チームは残り2時間を残してリタイアとなりました…。
(規定周回数をクリアしているので、完走扱いとはなっていますが…)

今年の「K−Tai」は、最終的には残念な結果となりましたが
「K−Tai」イベントを通し、とても楽しい時間を過ごせました。
また来年もドライバーとして、スタッフとして挑戦したいです!