さようなら…、初代cloud's SVX
(東京都三鷹市にて・2004.8.28)


↑東八道路沿いの本屋駐車場にて。
初代cloud号と現cloud号。

2年近く前、私は2台目のSVXに乗り換えた。
最初のSVXは、ピュアホワイトへの全塗装や
足回りの全リフレッシュ化、ローダウン化等、
自分なりにベストSVXを目指し仕上げた1台だった。

それだけに手放す時は惜しい気持ちで一杯だったが
新オーナーも、とても大切にしてくれそうな人で安心。

「cloudさんがこのSVXを手放したのを後悔させるのが目標」

と新オーナーが言ってた通り、エンジン補機類の交換や
内装を専門業社に出し、リフレッシュ化するなど
新オーナーは私が手付かずだった部分に手を入れ
「新車に近い状態にする」と言ってた通りの出来に
私も「この新オーナーに継いでもらってよかった」
と、心の底から思ったし、新しい交流も生まれた。

しかし2ヶ月前、新オーナーから連絡があり
「家族の都合により、乗降性の良いクルマに乗り換える」
と連絡があったのです。それは仕方のない事情です。
新オーナーの方も、純白SVXの新たなオーナーを探したが
結局、下取り価格も出ないクルマは“廃車”への道へ…。

ディーラーに引き取られる前日、新オーナーは私の為に
初代SVXと対面できる時間を設けてくれた。

たしかに走行距離は12万キロを越えている純白SVXだが
ここまで程度の良いモノは日本に残存する初期SVXの中でも
上位に位置する程度の良さだとあらためて再確認した。
それなのに「古いから」「走行距離が10万キロ超えてるから」
の理由で、多くが廃車となる日本の自動車社会に疑問を感じた。

「もし私にこのSVXを保管出来る土地があれば…」
地方では可能かもしれないが、都内では厳しい…。
そう思って大切な愛車を手放すオーナーも多いんだろうなぁ…。
燃費の良いクルマに乗り換えるのも環境の為かもしれないけど
まだまだ現役で仕事をこなせるクルマを廃車へと追いやる現状は、
「環境の為…」とは逆行の事を行っているように思いません??
ケータイみたいにクルマも使い捨て…の社会にならなければいいな。

古い個体でも、長く乗り続けられるクルマ社会を…。

多くの思い出を作ってくれた、初代cloud'SVXに感謝。
そして、ごめん…。

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