建築を考える!



日本は五十数年前、戦争に負け、
名だたる都市は焼け野原と化し、
政治も経済も、人の心までもが壊滅状態になった。

その中から、先輩たちが立ち上がり、
奇跡の復興を果たした。
これは紛れも無い事実であり、
平和で、経済的に恵まれた生活が出来るのは、
先輩たちの努力の賜物と感謝している。

高度経済成長に沸き立った時代、
ベビーブームに沸き立った時代、
政官民が一体となり、それが奇跡の原動力となった。

かくして、奇跡は、、、おきた。

が、しかし。

時は流れ、伸び盛りの子供が大人になったように、
力はついたけれども、成長は止まった。

少子高齢化により、人口構成も刻々と変化している。

今までうまく行ったからという理論は通用しない。
時代は、国際的にも通用する、
新しいシステムを要求している。

政官民の癒着の構造。
あらゆる業界の中で、建設業が一番ダーティーであり。
新しく生まれ変われない、しがらみがある。

しかし、金融業界にビッグバンが来たように、
建設業界も構造改革、情報公開の
自助努力を迫られている。

うまいことやって儲けてしまおう。
という発想ではなく、
お客様に満足していただくにはどうするか。
という発想にたち返るべき。

ISOを取得することも大事だが、
足元にはもっと大事なことが転がっている。

それが出来ない会社は
きっと淘汰されてしまうに違いない。