トップその他の情報2011公開初日舞台挨拶オフ会レポート


2011年4月16日(土)、今年も新作映画公開初日を迎え、舞台挨拶のために上京しました。

計画崩壊

毎年この時期に舞台挨拶があるわけで、今年ももちろん計画は早々と立てていました。今年は、去年チョルスさんが無念の思いをされた上田に行ってみようと考えていました。さらに、2月から杉並アニメーションミュージアムでクレしんのイベントが開催されるというわけで、これも行ってみようという計画も立てていました。

その結果、今年のルートは大阪から特急「サンダーバード」で金沢へ、そこから臨時急行「能登」で高崎へ移動し(4月15日は運転ありと確認済み)、高崎から長野新幹線で上田を通り、長野から飯田線を経由して東海道へ出た後、紀伊半島を一周して大阪に戻る経路を考えました。これだと東京を通らないため、高崎から有楽町までは別途往復分を支払うつもりでいました。
「能登」が高崎に着くのは4時46分と早朝で、一方舞台挨拶は例年10時ごろとなるので、それまでの間八高線や青梅線といった未乗車区間を適当に乗りまわしつつ有楽町に向かう計画も立てていました。舞台挨拶後に杉並に立ち寄ってから上田に向かい、そこで解散という形を考えていました。

しかし、そんないろいろな計画は一瞬にして吹き飛びました。3月11日の東北地方太平洋沖地震です。これにより、そもそも予定通りに劇場公開できるのか、できたとして舞台挨拶は行われるのかも不透明となってしまい、さらには乗るつもりにしていた急行能登は運休、杉並アニメーションミュージアムも4月末まで休館となってしまいました。
さらに、今年はチョルスさんが劇場のチケット手配をしていただけることになったのですが、午前の回が取れずに13時20分からの回になったという連絡が入りました。もはや当初の計画は完全に崩壊です。それでも、とりあえず切符は当初の予定通りの経路で駅に申し込みました。ただし今回はその後も考えたものになっており、5月の連休中に城島高原パークで開催されているクレヨンしんちゃんワールドにも行こうと目論んで九州まで引っ張る形としました。できるだけ片道で長距離にしたほうが、1kmあたりの運賃が安くなるのでそうしました。

出発まで

公開前日の4月15日、仕事を切り上げて大阪駅へ…というところですが、ここも一筋縄ではいきませんでした。例年はあまり忙しくない時期のはずですが、今年はそうはいきませんでした。ちょうど納期が迫っていて、余裕がない状況です。ですからいつものようにホイホイと出かけることはできず、会社の人との関係に摩擦が生じてしまうことになってしまいました。それでも年に一度のイベントということは理解していただいているので、このオフ会に参加すること自体を止められることはありませんでしたが。

というわけでゴタゴタがありながらも、4月15日の23時頃に大阪駅へ。「能登」が運休なので、代わりに「きたぐに」を利用します。前にも乗ったことがあり、その時はお得なパンタグラフ真下の中段寝台でした。今回もそこを希望しますが、発車直前では空きがありませんでした。結局は下段を確保して乗り込みます。23時27分に大阪駅を出発しました。

チョルスさんとの再会 in 高崎

今回は比較的早めに眠りに就くことができ、翌朝6時過ぎに起きました。7時14分に長岡駅に到着し、ここで新幹線に乗り換えです。今回は「とき306号」を選びました。「きたぐに」からの接続では1本前の「MAXとき304号」が最適でしたが、「MAX」は何度も乗ったので、今回は「MAX」ではないものに乗りたかったためです。時間も10分程度しか変わりませんし。
8時32分に高崎駅に到着しました。事前の打ち合わせで、今回は高崎駅でチョルスさんと待ち合わせることにしており、チョルスさんは8時27分に高崎駅に着く「たにがわ471号」で移動されているはずです。すぐには会えませんでしたが、数分後に無事にお会いすることができました。

舞台挨拶が午後からになったため、午前中どうするのかも事前に打ち合わせた結果として長野県上田市に向かうことにしていました。というのも、昨年チョルスさんが都合により6月まで「オラの花嫁」を鑑賞できず、ようやく行ったのが上田にある小さな劇場だったものの、何と休館日だったという衝撃を受けた場所でした。その現場に私も行ってみたかったという気持ちもありましたし、チョルスさんも本来は上田観光もその時するつもりだったらしいので、観光もしていこうという考えもありました。
私はいったん途中下車して特急券を買い、高崎駅を8時51分に発車する「あさま507号」に乗りました。自由席は比較的混雑しており、2列シートで両方空いているところはありませんでした。結局、3列シートのうち通路寄り2列が空いていたところに座りました。

思い出の場所へ

上田に向かう車中での話として、チョルスさんの携帯メールアドレスに関するものがありました。これまではカンタムロボの登場キャラ、山田ジョンの名前を使ったアドレスを使われていたのですが、チョルスさんが機種変更された際に変更したそうです。なんでも、山田ジョンの説明がいちいち必要なのが大変だったからとか…。新しいアドレスはシンガポールに関係のあるものでした。なぜシンガポールなのかという話をチョルスさんからしていただいたのですが、なかなか重い話でした。シンガポールが独立した当初は、現在抱くようなシンガポールのイメージとは程遠い悲惨な状況だったそうで…それが現在のチョルスさんと関係があるようですが、詳しいことはここで書いても仕方がないですし、あまり書くと個人情報にも関わることですのでやめておきます。

9時32分、列車は上田駅に到着しました。私にとっては「いやぁー懐かしいぜ。…初めて来たけどな」ですが、チョルスさんにとってはそうではありません。あの時とほぼ同じ時刻に到着したあたりが因縁を感じるような。とりあえず最初に向かうのは、衝撃の現場となった上田でんき館です。チョルスさんに案内していただいて向かいました。途中は意外と上り坂が続いていて、思っていたよりも距離がありました。それでもすぐにたどり着きました。この日は休館日ではなく映画上映もありましたが、クレしんはありませんでした。

その後、まだ1時間あまり余裕があるわけで、上田城に向かいました。ちょうどこの時期「上田城千本桜まつり」というイベントが開催されていたようで、かなり賑わっていました。ただし桜はまだ3分咲き程度でしたが。大阪ではこの時期にはほぼ散ってしまっており、チョルスさんに聞いたところ埼玉でももう見ごろは終わっていたそうですが、標高の高い場所ではまだこれからが本番のようです。中に入ってぐるりと一回りしてみました。中には赤い鎧を着けた人が何人もいて、否応なしに「戦国大合戦」を連想してしまいます。一周し終えても少々時間が余ったので、中心部の本丸にも立ち寄ってみました。しかしここに城があったという感じはなく、「戊辰役上田藩従軍紀念碑」と書かれた石碑があるくらいでした。

トラブル発生!

上田城を散策している途中から、弱いながらも雨が降ってきてしまいました。そういうこともあってか、やや早いものの上田駅に戻ることにしました。戻る途中で、チョルスさんは「スパイ大作戦」の監督・増井壮一氏と脚本・こぐれ京氏に関して不安があるとの話をされていました。両氏の技能どうこうということではなく、劇しんの経験がほとんどないだけにどうなるのかというものでしたが、結果的にチョルスさんは「スパイ大作戦」を大いに気に入られたようなので杞憂だったようです。

11時頃に上田駅に戻り、構内でお土産など物色しましたが、ご当地しんちゃんは見つかりませんでした。11時10分に東京までの特急券と乗車券を買って入場し、ホームに上がる階段のところにあった弁当屋で昼食を調達しました。私は以前にも食べた「峠の釜めし」を選びました。
ホームに上がると、意外と待っている人が多かったです。一番前は比較的空いていたのでそこで列車の到着を待つことに。11時22分発の「あさま522号」に乗ると、東京駅に12時52分に到着します。舞台挨拶は有楽町のTOHOシネマズ日劇で13時20分からなので十分に間に合うはず、でした。
11時20分に「まもなく到着します」というアナウンスが入りましたが、その時チョルスさんが、揺れていると言いだしたのです。私は感じなかったのですが、言われてみるとちょっと揺れているような…。その後、11時22分を過ぎても列車が到着する気配がありません。どうやら地震のために遅れが発生した模様でした。栃木県南部が震源で、茨城県南部で最大震度5強の地震が11時19分に発生しており、このため長野新幹線も安全点検のために全線で送電を止めているとアナウンスが入りました。
私はこの時、上田に来たことを後悔したりしていました。このままでは舞台挨拶に間に合わなくなってしまう可能性があるわけで、そうなるとチョルスさんにも申し訳ないですし(午前中上田に行くのは私が提案したものです)。おとなしく有楽町近くで座談会をしているべきだったとも思いましたが、今さらどうこう言っても仕方がありません。やがて送電が再開され、11時47分にようやく「あさま522号」が到着しました。結局、上田駅を出発したのは定刻から27分遅れでした。

時間との戦い

上田駅発車時27分遅れで、仮にこの遅れのまま東京駅に着いたならば13時19分となります。13時20分まで1分しかなく、これでは間に合いません。ただし13時20分は開場時刻で、舞台挨拶が始まるのはもう少し後なので間に合うかもしれないとチョルスさんは話していました。私もそう思いたいのですが、逆に地震直後なので徐行されたりしたらどうしようかという思いもありました。とにかく時間が気になって仕方がありません。時刻表とにらめっこしながら、各駅の実際の時刻を確認することに。すると、次の停車駅の佐久平駅発車時点で遅れが1分短縮されていました。さらに軽井沢駅時点でもう1分短縮されています。軽井沢駅を出発したところで「峠の釜めし」を食べ、その後は引き続き時計と時刻表のにらめっこが続きました。結局東京駅に着いたのは13時12分で、20分遅れにまで回復していました。
それでも切迫している状況には変わりなく、急いで在来線乗り場に向かいます。そして山手線に乗って(京浜東北線も同じホームの反対側に停車中でしたが、こちらは快速運転のため有楽町駅に止まりません)、13時16分に有楽町駅へ到着しました。そうしてギリギリにはなりましたが、何とか劇場に舞台挨拶が始まる前に入場することができました。

ややあっさり目の舞台挨拶

13時24分になって司会進行の人が登場しました。たぶんテレビ朝日アナウンサーでしょうが、名前は言ってくれなかったので不明です。とにもかくにも、いつもと同じように「しんちゃーん!」と叫ぶことで着ぐるみしんのすけが登場しました。ゲスト声優の関ジャニ2人も同時に登場すると、場内からは大きな声が響きました。その後は野原一家の着ぐるみが勢ぞろいし、続いておなじみの声優4人も登場しました。そしてそれぞれの挨拶があるわけですが、舞台挨拶自体が2回目、そして今回は上映前の挨拶だったせいか、いつもの年よりも少々内容が薄い気がしました。マスコミによる写真撮影も今回はありませんでした。やはり、どうせなら1回目の舞台挨拶に参加したかったものです…。
さて13時44分に舞台挨拶が終了すると、そこで席を立つ人の姿が見られました。クレしんはどうでもよく、単に関ジャニだけが目当てだったのでしょう。矢島さんはじめ、今年は若いおねいさんが多いという話をしていたのですが…若いおねいさんの一部はそういう人だったようです。

それから本編上映となりました。映画の内容はここには書きませんが、私は途中で少し泣いてしまいました。今年もなかなか見事なものができあがっており、新監督に新脚本家という不安は吹き飛びました。15時36分に上映終了となりました。

座談会…でしょうか

上映後はいつものようにパンフレットを買ってから、再度東京駅に向かいました。しかし、今年は私のスケジュールにあまり余裕がなく、16時24分東京駅発の「あさま533号」に乗って関東を去ることになっていたため1時間もなく、座談会ができるほどの時間はありませんでした。東京駅で私はいったん改札の外に出て、切符を買い直しました。チョルスさんは大宮まで新幹線の切符を先に買っていたのですが、私はとりあえず東京までしか買っていなかったもので。チョルスさんは新幹線乗換口近くで待っているとのことでしたが、いざ行ってみると姿が見当たりません。しばらく探しましたが、16時24分が迫ってきたために「今どこにいますか」とチョルスさんにメールを送りました。するとチョルスさんは既にホームに上がっているとのことで、私も慌ててホームに上がりました。
ホーム上には修学旅行か何かで生徒の集団がいたために混雑していましたが、どうにかチョルスさんと再会できました。その後ホームの売店でお土産を確保してから、「あさま533号」に乗り込みました。2人掛けの自由席に座ったら、大宮駅に着くまでの30分ほどが座談会のような時間となりました。とりあえずパンフレットを開いてみると、今年のパンフレットは切り取る仕掛けが何箇所かあり、2部買っておくほうがいいかもといった話になりました。また、スパイのタイプを判定するようなフローチャートがあり、それぞれどのタイプになったかという話題も出ました。
やがて大宮駅に到着し、チョルスさんはここで降ります。こうして、今回のオフ会は慌ただしく終了となりました。ドタバタしてしまいましたが、今年もおつきあいありがとうございました。また次の機会を楽しみにしております。

ネットカフェ初体験

私はそのまま新幹線に乗り続け、終着長野駅には18時ちょうどに到着しました。在来線に乗り換えて、さらに進みます。塩尻駅から中央線に入り、辰野駅で飯田線の電車に乗り換えました。この日は飯田線の途中で終電の時間を迎えることになりますが、ネットで調べたところ飯田線沿線にネットカフェがあり、そこで1泊しようと考えました。最寄駅は飯田市内の元善光寺駅で、そこに22時45分に到着しました。駅から出て、地図を見ながら向かっていくと15分ほどでネットカフェに到着しました。初めてなので会員登録が必要でしたが、それさえ終わればあとは8時間1600円でネットもでき漫画を読むこともできますし、ソフトドリンクが飲み放題、横になって仮眠もできるということでものすごく快適でした。カプセルホテルよりも安い値段でこれだけ充実した設備なら、もっと以前から積極的に利用するべきだったと思ったほどです。漫画ではクレしん単行本も揃っており、最終50巻など読んでみました。

ショートカット

明けて4月17日(日曜日)、朝6時にネットカフェを出て、再び元善光寺駅へ向かいました。そこからはまた電車に揺られて9時54分、豊橋駅に到着です。さらに乗り換えて名古屋駅までやってきました。ここから、当初の予定では紀伊半島一周を目論んでいたわけです。しかし仕事が残っているわけで、この日早めに戻って仕事の続きをすることになったため、紀伊半島一周はあきらめて新幹線の切符を別途購入し、大阪にショートカットで12時頃に戻ってきました。いったん自宅に戻って着替えてから会社に向かい、仕事の続きを行いました。
一応、この話には続きがありますがそれはまた別の場所に…。

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