「伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!」の初見直後個人的感想を書きます。ネタバレにはやっぱりなりますので、そのあたりはご注意ください。
冒頭…。なにゆえおでんでコンニャクばかりがあんなに出てくるのか最初はわからなかったのですが、後の伏線なのですね。まつざか先生はサンバ好きそうですよね。昔はジュリアナ東京のお立ち台で踊ったやらいう話もあったくらいですし。上尾先生もメガネを取ればきっと大丈夫だと思いますけれど。そして店を出て踏切のシーン、真っ赤な画面に悲鳴…この時点でかなり怖い雰囲気が出ていると感じました。
オープニングテーマはいつもどおりの粘土アニメ、もはやこれがないと劇しんが始まったという感じがしません。これからも公開が続く限りずっと続けていただきたいものです。そして朝の描写ですが、よしなが先生の様子はおかしいのは確かなものの、この段階ではそれほど変という感じでもなかったように感じました。あいちゃんのほうは明らかに変だと思いましたけれどね。
そして何より序盤に最も怖いのは風間ママの変貌でしょう。顔もそうですが、鶏肉の扱い方がまた妙に怖いのですが…。あそこまで怖くする必要があったのかどうかと思ってしまいますが、それでも風間君は本物だと信じているということを強調したかったのかもしれませんね。
スーパーに出かけた野原一家でしたが、この場面もやはり怖いところですね。しんのすけが無邪気にいろいろなお菓子を見つけて喜んでいる場面はほのぼのしていてよかったのですけれど、ニセみさえとジャッキーの戦いでニセみさえの姿が崩れるのは…。「タマタマ」でも大型スーパー内での格闘シーンがあったわけですが、あの時の格闘のほうがよかったかも。
ひろしのほうですが、川口の頭に定規が刺さるというのはもちろん怖いのですが、それよりも川口の顔が初めから微妙に崩れているのが気持ち悪い感じがしました。ややできの悪いクローンだったのでしょうか。春日部駅からひろしが逃亡するところで登場した久々のオカマさんですが、そのうちの1人が長州小力ということにまったく気がつかず_| ̄|○
ひろしが帰ってきてから、しんのすけがニセモノだったと判明するまでのところは笑いどころでした。裸で戦っているというのが笑いを誘うというのもあるでしょうし、股間蹴りとかお下品ギャグもこのあたりでそれなりの登場をしていましたので。ニセしんのすけは見破りにくいところでしたが、シロは何で感じ取ったのでしょう。においなのか雰囲気なのか…普段から優秀なシロですが、ここもまたそんな一面を見せてくれました。ひろしはニセモノだと展開的にわかったものの、しんのすけは私もいつ帰っていたのかと思いつつもニセモノと確信できませんでした。
そして車が突っ込み…あの場所はこれまでに何度破壊されたことやら。「ハイグレ」「ヤキニク」「アミーゴ」で3度目になるのですかね。お祓いでも受けたほうがいいのではないでしょうか。その後の展開はかなりドキドキ感がありました。ミッチーヨシリンは出てこなくてもよかったのですけれど(^^; ニセモノになっても嫌なキャラには変わりないようです。奮闘むなしく捕まるところは「温泉」ともダブったのですけれども、コンニャクローン工場で最初にあったコンニャクイモが、ウズラの卵だと思ってしまいました。人型に切り出されたコンニャクが何かを塗ってから機械に入るところは、味噌を塗っているのだとは思ったものの中途半端に少しだけですしいまいち何のためなのかよくわかりませんでした。パンフレットを読めばあの味噌の意味がわかったのですけれど。
そしていよいよアミーゴスズキ登場の場面となるわけですが、SRI側が用意したコンニャクローンを元に戻す赤紫色の液体は人間には何の害もないのでしょうかね。次々にコンニャクローンを元に戻していくシーンでは、それぞれ得意な攻撃方法を見せてくれてなかなか楽しいところでした。考えてみると、この映画で思いっきり笑えるシーンはひろしvsニセひろしとここだけのような…。
ラスト近くではジャッキーが撃たれるわけで、多くの人がそうだったかもしれませんが「戦国」のあの場面を思い出してしまいます。あの悲劇が再び? と思ったらジャッキーは起き上がりました。なぜ助かったのか最後までよくわからなかったのですが、サンバホイッスルのおかげだったのですね。胸に入れていた写真立てが銃弾を防いだというような話がたまに聞かれるのですが似たようなものですか。本物のアミーゴスズキが現れますが、そもそもアミーゴスズキが実は男だった、さらにはジャッキーの父だったというのは意表を突く展開だったと思います。結局のところ、家族愛が強調されたということになるのでしょうかね。家族愛といえば終盤、本物のひろしまでニセモノ扱いされそうになったところでのみさえの一言がすごくよかったですね。クサいセリフといえばそうなのですが…。
結論、散々試写会直後から言われていたことではありますが怖かったですね。何歳になっても怖いものは怖いのです。そして思いっきり笑えるシーンが少なかったのは少々不満が残ります。オチがあっさりしすぎというのも感じましたが、まあそれはパンフレットを読めばそういうことなのかと納得しました。しんのすけの新ぞうさん芸は仰天です。そこまでやるかというところですね。子どもたちの反応も中途半端だったかも。と言った具合であまり褒めていませんが、まあ★3つはつけられるかと。