トップ映画歌うケツだけ爆弾!個人的感想

「嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!」の初見直後個人的感想を書きます。ネタバレにはやっぱりなりますので、そのあたりはご注意ください。

いきなりですが、ケツだけ星人たちは危険なことをしました。至近距離で粉々にしても、重力のない宇宙空間では爆発のエネルギーによってさらに加速した破片の一部が直撃する危険性が高いです。小さな破片でも速度を考えれば大きな破壊力を持ちますから、できるだけ遠くの段階で隕石を発見し、回避行動に出るべきでした。

さて、何の予備知識も持っていなければ落下した爆弾は春日部に向かうのだろうと思っていたのですが…沖縄に向かって行ったので一瞬不思議な感覚に襲われました。そもそも、今回はひろしの勤続15年を祝っての沖縄旅行だったわけですが、別に沖縄から話を始めなくてもよかったような気はします。それとも、あの夜桜場面へ向かうところでの「ちんすこう」への伏線として欠かせないものだったというのでしょうかね。

今回はタイトルにもついているように「歌う」がひとつの要素にもなっていたようですが、Good Dayを野原一家が歌っている時の口元の描写に変な感覚を覚えました。リアルさを出しているのかもしれませんが、個人的には気持ち悪さが先行してしまいました。慣れの問題かもしれませんけれども。

もう一つの「歌う」はひなげし歌劇団のお駒夫人が登場のたびに長々と歌っていたところです。歌劇団ですからそれが普通なのかもしれませんが、やはり毎度長々と歌われると間延び感を感じずにはいられませんでした。物語の展開上特に重要な要素でもなかったようですし…。

と、なにやら悪い部分ばかり書いてしまっているようですが、もちろんいいところもたくさんありました。しんのすけの性格からするに、シロも大切な家族の一員だから絶対にUNTIに引き渡さないという姿勢を取るだろうことは容易に推測できましたが、それでもちょっとした感動がありました。その後逃げに逃げ、夜桜や回想シーン、そしてシロがUNTIに捕らえられるところは、しんのすけやシロと一緒になって何度も泣いていました。しんのすけもシロもめったに涙を流すようなことをしないだけに、余計に心を揺さぶられたのかもしれませんが、とにかく涙もろいのです…。

そして終盤ですが、ロケットにシロだけではなくしんのすけやお駒夫人まで閉じ込められるところまでは予測がつきませんでした。そして実際に閉じ込められてしまったわけですが、それでもなんだかんだで、打ち上げ直前に脱出成功という展開になるだろうと考えていましたが、まだまだそんな考えでは甘かったです。本当に打ち上げられてしまうとは…。

ただ、その後の展開はかなり強引だったかも。地球に影響が及ばないところまで打ち上げようと思えば、それなりの速度で発射しなくてはならないわけで、ハッチが開いた段階ではすでに上空数百キロまで上がっていてもおかしくないくらいの時間が経過していました。しかも、飛び降りた直後にロケットから噴き出される炎に飲まれているようにも見えましたし…。それらの問題に目をつぶっても、富士山より高い場所では間違いなく極寒の世界です。電話をしたりする余裕はとてもなかったはず。

といった感じで、最後の部分は観ながら科学的な考察を勝手に加えてしまったために素直に感動できなかったわけで、この点はちょっと自分自身をうらみます。素直な気持ちで観ていれば、もっとすがすがしい終わりを迎えることができたと思いますから。細かい点で気になるところは数々あれど、全体とすれば毎年テーマになっている家族愛が一段と強調され、家族の一員という重さを真正面から感じることのできる良作だと思います。


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