トップ小説作成者・ぼんぼねっと4さん


吉永先生(以下よ)「おはようございまーす」
みさえ(以下み)「あ、吉永先生おはようございます。もう少しでしんのすけ来ますんで、ちょっと待っててくださーい。」
いつものように、幼稚園バスが来ても、しんのすけはトイレにいる。
み「しんのすけー、早くしなさーい。」
しんのすけ(以下し)「今、うんちしてるからだめー」
み「もうっ早くーバスが来ちゃってるわよー」
し「ほっほーい」
み「全くしんのすけったら・・・すみません吉永先生。いつも遅れて・・・」
よ「いえいえ・・・」
し「かあちゃーん、できたぞー」
み「じゃあ早くバス乗って」
し「おっ、吉永先生、今日おデート?」
み「こらっ、しんのすけ!」
し「だって吉永先生、いつもより楽しそうな顔だゾ」
よ「おはようしんちゃん。今日は楽しいどころか、幼稚園を休んでいる人がとても多いのよ。」
み「えっ、そうなんですか?やっぱり、インフルエンザが流行ってるからですかね」
よ「それが、実はみんな、休んでいる理由が分からないのよ。いつものようにバスで家まで行ったら、呼んでも出てこなくて・・・」
み「えー、そうなんですか。不思議ですね・・・」
よ「まあとにかく、しんちゃんバスに乗って。」
し「ほーい」
しんのすけはバスに乗り込んだ。
まさお(以下ま)「あ、しんちゃんおはよう」
し「おーマサオ君来てたのか。なーんだ、がっかり」
ま「しんちゃん、それどういうこと?」
風間(以下か)「しんのすけ、このところ変だよな。」
し「何が?」
か「何がって、みればわかるだろ?バスに乗ってる人が少ないだろ。」
し「ほんとだ。そういえばさっき、吉永先生が言ってたぞ。休みが多いって。家に行っても、だれも出ないんだって。」
ねね(以下ね)「やだー怖いわ。」
ボーちゃん(以下ぼ)「どうしたんだろ」
・・・
次の日
ま「しんちゃんおはよー」
か「おい、今日ねねちゃん休みだぞ」
し「よかった、うるさいから」
か「そういう問題じゃないよ。昨日よりもっと休みが多いんだぞ。それに今日、上尾先生が休みだって。」
し「そういえば、隣のおばさん、昨日かあちゃんが回覧板届にいったら、いなかっただぞ。それに、みっちーとよしりんも、急にいなくなっちゃたぞ。」
か「おかしいぞ、しんのすけの知ってる人がどんどんいなくなっちゃてんじゃん。」
ぼ「いつか、僕らも・・・消える」
ま「嫌だー怖いよーうわーん」
続く


か「おい、しんのすけ。何か覚えてないか。だれかに何か変なことした?」
し「変なことといえば、今日は歯磨きをしたことかな。」
か「歯磨きは変なことじゃないだろ。しかも、今日じゃなくて少し前のことだ。昨日から異変が起きてただろ!」
し「オラ、覚えてないぞ」
ぼ「それより、だれがこんなことを、しているか。他の人が、しんちゃんにいつもと違うことした?しんちゃん」
し「えーと・・・おぉ、そういえば、あいちゃんが、うるさかったぞ。」
か「あ、思い出した。何日か前、あいちゃんの様子が変だった。いつもよりしんのすけにべたべたくっついて、<しん様はあいだけのものよ。他の方は近づかないでください。>とか言ってさ。それで、しばらく二人の様子を見てたんだ。<しん様はあいのこと、好きですか?>って言って、しんのすけは<好きじゃないぞ、しつこいし、嫌だぞ>って言って・・・」
ぼ「それが、影響したかも。だって、その日から、あいちゃん、幼稚園こなくなった。」
か「そうだよ。あいちゃんならきっと、こういうのは黒磯とかに任せて、みんなを消すに決まってる。あいちゃんだ!」
ま「みんな・・・なんであいちゃんばっか攻めるの?他の人かも知れないじゃん。」
か「じゃあ他に考えられるのか?あいちゃんしかいないよ。」
ま「僕はあいちゃんを信じる。必ずこんなことやってないって。あいちゃんがこんなことするはずかないよ。きっと、やったとしても、何かに取りつかれてると思ってるよ。」
か「まあ、それは置いといて。僕らにできることを考えよう。」
ま「ちょっと、置いとかないでよ。」
ぼ「やっぱり、あいちゃんの家に行く方が、いい。」
か「そうだね、幼稚園が終わった後、公園にレッツ」
し・ま・ぼ「ゴー」
続く


しんのすけ達はあいちゃんの家に行った。
し「お〜おっきいぞ。オラん家と比べ物になるぞ」
か「それを言うなら比べ物にならない、だろ」
し「そーともゆー、おかゆのゆー」
か「全く、しんのすけのやつ・・・」
ぼ「とにかく、入ろう」
し・か・ま「うん」
ピーンポーン
黒磯(以下く)「どちら様でしょうか」
し「オラ、野原しんのすけだぞ。キュートな5歳児だぞ。父ちゃんは・・・」
か「そこまで説明しなくていいから。僕たち、あいちゃんの家に来ました。」
く「何のご用でしょうか」
し「あいちゃんが、みんなを消してウム〜」
風間はしんのすけの口を押さえた。
か「僕たちは、あいちゃんの家に遊びに来ました。
く「・・・あいお嬢様はそんなことおっしゃっていませんが・・・とにかく、えー、あいお嬢様は習い事があり、その、えー、忙しいので今日は無理です。それでは失礼。」
黒磯はインターホンを切った。
か「あ、切られた。」
ぼ「黒磯さん、なんか、焦った、感じだった。」
か「僕もそう思った。やっぱり、僕たちが入ったらやばいからかも。」
ま「でも、あいちゃんがそんなこと、やるわけないよ。」
か「まだそんなこといってるのか!マサオ君。だってあいちゃんは明らかにおかしいよ。」
ま「僕はだれが何と言ったって、あいちゃんを信じるから。僕はもう帰る!!!」
マサオはぷんぷんと怒りながら帰ってった。
か「僕たちも帰ろう。待っても仕方がないよ。」
ぼ・し「うん」
みんな、帰ってった。
そのころ、マサオ君は・・・
ま「みんな、なんであいちゃんを信じないんだ。」
その時、マサオ君の前に黒いスーツを着た男の人がいた。それはなんと、黒磯だった。
ま「く、黒磯さん!?なんでこんなところに・・・」
く「マサオ君、ちょっといいかな。フフフ・・・」
ま「や、やめて!嫌だやめてよっ・・・わ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
マサオ君は・・・消えた。
続く


次の日の朝
み「しんのすけ!大変よ!」
し「なんだ、母ちゃん。なにが変態だ。」
み「変態じゃなくて大変!パパがいなくなったのよ。」
し「父ちゃんが、そりゃ良かったな。」
み「良くないわよ。ひまわりもいないのよ。」
し「なんだって、あ、もしかしたら、あいちゃん家にいるかもしれないって。昨日、みんなであいちゃん家に行ったけど、いれてもらえなかったんだぞ。」
み「そっか・・・じゃあ、もう1回行くわよ。無理矢理でも行くわよ。パパとひまわりを連れ戻しに。」
し「よーし、野原一家、ファイアー!!!」
み「ファイアー!!!」
シロ(以下シ)「アアウーン」
し「おおーシロ、いたんだ。」
シ「アン」
こうして、野原一家はあいちゃん家に行った。
続く


み「ここが、あいちゃんの家ね。」
ピーンポーン
く「はい、どなたでしょうか。」
み「あのー、えっと・・・前、しんのすけを助けてもらったから、お礼にケーキを持ってきました。」
もちろん、助けてもらったっていうのも、ケーキを持ってきたのも、嘘である。
し「オラ、助けてもらってンググ・・・」
みさえはしんのすけの口を押さえました。
く「私どもは、そのようなことをした覚えはありませんけど・・・とにかく、あいお嬢様は忙しいので・・・」
み「まあ、ケーキだけでも受け取ってください。」
く「しかし、本当に忙しいので・・・」
み「まあまあまあ受けとってくださいよ」
ぶちっ
インターホンが切れた。
み「なかなか入れてもらえないわね。」
し「・・・おっ、門あいてるぞ。」
み「えー、結構そそっかしいのね。ここの人。とにかく、入りましょう。」
し「母ちゃん、いけないぞ。母ちゃんが、よその家には勝手に入っちゃだめって。」
み「今はいいの!」
しんのすけたちは、あいちゃん家に入ってった。
み「うわー、庭広いわね・・・って言ってる場合じゃないわ。カスカベのみんなを連れ戻さなきゃ。ここの人たちに見つからないように・・・」
し「母ちゃん、見てみて!!!お庭に噴水があるぞ〜」
み「コラッ、静かに。」
あいちゃん家の人(以下あ人)「くせものじゃ〜であーれであーれ!!!」
し「見つかったぞ!!!」
み「イマドキくせもの!?とにかく、あなたたち!!!カスカベのみんなをここから出して!!!」
あ人A「私たちは、あいお嬢様のいいなりになっているだけでございます。」
あ人B「今すぐここからでないと、あなたたちも消しますよ。」
続く


あ「しん様、なぜこんなところに!?」
し「おー、あいちゃん」
あ人「あいお嬢様!中にお入りください!」
み「あいちゃん!カスカベのみんなを元に戻して!!!」
あ「それは無理ですわ!!!」
み「何でよ!?」
く「まあ、とにかくお二人さん、中に入ってゆっくりお話いたしましょう。」
・・・
み「ねえ、何でみんなを」
あ「だってえ、しん様があいのこと嫌いなど・・・しん様!!!何でですか?おかしいでしょう。」
し「え、うーん・・・」
く「このごろあいお嬢様がおかしいのでございます。なんか、やたらとしんのすけ君に会いたいとばかり・・・歩いていきたいとか・・・」
あ「それはいつものことですわ!!!黒磯は黙っていただけます!!!しん様とあいがこれからの人生について語ろうとしていますのに・・・ねえしん様」
し「いつもよりしつこいぞ。でも、いつもと同じだぞ」
み「それで、しんのすけが嫌いとか言ったっていうのは・・・どういうことですか?」
あ「あいが私のことを好きと思っていますかと言ったら、嫌いって言うんですもの」
み「もしかして、それでみんなを・・・」
あ「ええ、そうですわ」
み「どうやってそんなことを」
あ「簡単ですわ、黒磯などが、カスカベの人の前に表れて、誘拐するのです。」
し「その人たちはどこにいるの!?」
あ「それは教えられませんわ。自分で探してください。」
二人は探すことにした。
続く


あいちゃんの家にはたくさんの部屋があった。
み「うわ〜すごいたくさんの部屋!い〜なあ・・・パパがもっと月給高かったらこんなのだろうねえ。」
し「それだったら、チョコビ何個買えるかなあ。アクション仮面の骨折しちゃったから整骨院で入院だセット、買えるかな。」
み「もう、何だって買えるわよ。って早く探さないと。」
し「おっ、この部屋、やあしいぞ。」
み「それを言うならあやしいでしょ。」
し「そうともゆう、お風呂のゆう。」
み「じゃあこの部屋に入りましょう。」
く「この部屋は私以外は立ち入り禁止です!」
み「何よ!ここにみんないるんでしょ!」
く「やめください!!!あー!」
みさえは黒磯の言うことを聞かず、その部屋のドアをあけました。すると・・・なんと、どでかい水着姿の若い女性のポスターや、その写真集などがあちこちにありました。
し「おおーこれはすごいぞ!!!水着のおねいさんだ!!!」
み「黒磯さんって・・・こういう趣味だったんだ・・・」
あ「黒磯!!!なんですかこの部屋は!!!今すぐ捨てなさい。」
く「だからやめてくださいと言いましたのに・・・うう・・・」
しんのすけとみさえは再び探し始めました。
み「あっここじゃない!!!」
し「じゃああけるぞお」
ここはあいちゃん家で一番大きな部屋です。そこを開けると、カスカベの住民がみんな縄で縛られてるではありませんか。
し「おお、みんないるぞ!」
か「しんのすけ、今すぐ縄をほどいてくれ!」
ま「え〜んえ〜ん」
し「ほいほい・・・」
みさえとしんのすけはみんなの縄をはずしました。
く「こんなに簡単に見つかるとは・・・」
あ「くっ!でも、しん様はあいのものですわ!!!!!」
み「しんのすけならいつも会えるじゃない!もうこんなことはやめなさい!いくらあいちゃんだからって許されないわよ!ぐおりゃあああああ」
みさえはあいちゃんにぐりぐり攻撃をしました。
あ「やめてください!うわ〜〜〜〜〜ああああああああああああああああああ」
あいちゃんから何か魂のようなものが出てきて、それは天高く昇って行きました。
あ「・・・あれ、私は何をしていたのですか?みなさんどうされたのですか?」
み「つ、つまり、あいちゃんの中に変なものが取りつかれてたから、こんなことを」
ま「やっぱりあいちゃんはこんなことするはずないよ。良かった・・・」
あ「気安く触らないでくださる!」
ま「やっぱりあいちゃんだ・・・」
それからというもの、平和になりましたとさ・・・
完結



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