注・この話のナレーターはしんのすけです。 むかし、むかしあるところにひろしと、みさえと言う夫婦がおりました。 ある日ひろしは、山へ芝刈りに、みさえは川へ洗濯にいきました。 みさえが川で洗濯をしていると、ドンブラコ、ドンブラコと大きな桃が流れてきました。 みさえ「まあ、大きな桃だこと。もって帰ってパパに見せてあげましょう。」 と言って桃を家に持って帰りました。 しばらくしてひろしは家にかえってきました。 ひろし「ただいま〜、ってなんだそれ〜!」 みさえはさっきのことをひろしに話しました。 ひろし「そういうことか。じゃあこの桃どうしよう?」 みさえ「もちろん食べるにきまってるでしょ。」 と言ってみさえは桃を半分に切りました。するとどうでしょう、中から小さな子どもが出てきました。 ひろしとみさえはその子どもに桃から生まれたので「しんのすけ」と名づけました。 しんのすけはすくすく成長してもう5歳になりました。 しんのすけが5歳になった時、鬼が村を荒らし始めていました。 ひろし「しんのすけや。」 しんのすけ「な〜に〜?」 ひろし「最近、鬼が出て、村を荒らしておるのだ。」 しんのすけ「それがどうしたの。」 ひろし「だからお前に鬼退治してほしいの!」 みさえ「そうよしんちゃん。」 しんのすけ「でもめんどくさいゾ。」 みさえ「いいからいけー!!」 しんのすけ「ほ、ほい。」 みさえ「旅のお供にこれをもっておゆき。」 しんのすけ「お〜、チョコビ〜。かあちゃん太もも〜。」 みさえ・ひろし「きおつけていくんだよ〜。」 しんのすけ「ほっほ〜い。いってきま〜す」 ---つづく--- |