トップ小説作成者・クレッシュさん


        クレしんホルモー

注:クレしんだけではなく鴨川ホルモー(ホルモー)、名探偵コナン(コナン)、ひぐらしのなく頃(ひぐらし)にのネタばれを多分に含んでいますので気を付けてください。
なお()内の略称で呼ぶ。

4月16日、明後日公開される4つの映画の各代表が世界遺産・西本願寺に呼ばれた。
「ようおいでなさったな」と呼んだ男は呉平(くれだいら)と名乗った。
「ほっほーい、オラ京都初めてだぞ」と興奮気味なのはしんのすけ、なんだよーとばかりふてくされてるのは安倍(ホルモーの主人公)と前原圭一(ひぐらしの主人公)、呼ばれたのを推理するのはコナンという顔ぶれである。
呉平がいうには「明日公開される映画の1を決めるために私はホルモーを開催したい。」
「おおっホルモン、オラ好きだぞー」
「違う、ホルモーだ」と安倍と呉平がしんのすけの間違いを指摘する。
「しかしなぜホルモーで決めるんだ、ほかの彼らがルールを知らなくて怒るだろう」
呉平が安倍の問いを答える。
「しかし、ただの殴り合いや謎を解くより私はこちらのほうがはるかに良いと思いますし、なかなか面白い展開になって盛り上がると思いますが。」さらにコナンが呉平の意見に付け足す。
「作者がホルモーにこってるからじゃないのかな。」
「ほー、オラ達は作者の都合によりさせられるのだな」としんのすけ。
「そんなのはゴメンだぜ」と圭一。
呉平がいう「ホルモーをやってみたくないのか、やらないならほかの手段も考えるが、どうかな?」
するとコナンが「やったほうがいいと思うよ、作者は危険な手段をにでると思うし」
コナンの推理の的中率を知っている三人はしぶしぶ納得した。
とりあえずルールの作成に取り掛かった。何時間にも及ぶ討論の末以下のように決まった。
4チーム総当たりでリーグ戦などをしない、基本的にホルモーのルールで行う、指示はオニ語ではなく普通の掛け声でするが降参を意味する「ホルモー」のみオニ語とする、メンバーは10人+リザーブ(控え)6人とする(本当は10人のみでリザーブ制はこの小説オリジナル)、リザーブはメンバーがホルモーといった時点で参加可能、リーダーは各チームの主人公でありリザーブとしての登録は不可能と決められた。
チームはホルモーが青龍、クレしんが朱雀、コナンが白虎、ひぐらしが玄武ときまった。ホルモーの開催場所は当初西本願寺の隣、龍谷大学大宮学舎(りゅうこくだいがくおおみやがくしゃ、戦前まで龍谷大学の中枢だった。1879年竣工のキャンパスは重要文化財に指定されているほどの由緒あるもの)で行う予定だったがメンバーが多くなることから近くの梅小路公園(京都から歩いて20分ぐらいのところにある大きな公園、SLの保存展示で有名な梅小路蒸気機関車館はこの公園の中にある)で行うことになった。
「それでは、これにて解散する2日後のホルモー開催に向けメンバーを集めるように」と呉平の言葉で会議はお開きになった。


2日後集められた各チームのメンバーは以下のとおりである。

スターティングメンバー

青龍    朱雀       白虎     玄武
安倍明   野原しんのすけ  前原圭一   江戸川コナン
高村幸一  野原みさえ    園崎魅音   毛利蘭
芦屋満   野原ひろし    北条沙都子  毛利小五郎
楠木ふみ  風間トオル    古手梨花   灰原哀
早良京子  まさお      園崎詩音   怪盗キッド
立花美伽  ボー       北条悟史   服部平次
清森平   桜田ネネ     富竹ジロウ  阿笠博士
井伊直子  アクション仮面  入江京介   ジン
榊原康   ジャッキー    羽入     ウオッカ
細川珠実  パラダイスキング 鷹野三四   ベルモット

リザーブメンバー
青龍    朱雀       玄武     白虎
菅原真   園(組)長     竜宮レナ   目暮警部
三好(兄)  時雨院時常    赤坂衛    高木刑事
三好(弟)  マタ       葛西辰由   佐藤刑事
定子    ヘクソン     公由夏美   白鳥警部
彰子    ジャスティス   大石蔵人   鈴木園子
以上のとおりである。かくて、4月18日ホルモー通称梅小路ホルモーは始まった。
4月18日 午後3時
「さあ、やってまいりました梅小路ホルモー、実況は私、本杉清(もとすぎ・きよし)が梅小路よりお届けします、このホルモーの解説は京都龍命館産業大学(きょうとりゅうめいかんさんぎょうだいがく 注:架空)小野寺準教授と一緒にお伝えしております。どうぞよろしくお願いします。」「こちらこそお願いします。」
「実は私たち龍谷大学朱雀団(注;小説のホルモーでは龍大フェニックスとなっているが実はこれは立花美伽の代で名称を変行したもの)の呉平の同期のなんですよ。久しぶりに会ったらホルモーの実況を頼まれたかにはそりゃ驚きましたよ。」
「そうですね。私も解説を頼まれた時はびっくりしましたよ。たぶん龍谷朱雀団で優勝し、引退後もホルモーの世界に未練があったんでしょうね。」
「さあ、我々がおしゃべりしている間に準備が整いましたよ。ホルモー(やっと)スタートです」
「このたび梅小路ホルモーの立会人(ホルモー世界の審判)を務めさせていただきます呉平です。みなさんフェアプレー精神で行きましょう。では三町(約330m)下がって」三町下がるといっても40人いっきに下がるためか結構時間がかかる。
「全員の体制が整うのを前にホルモーのオニを解説しよう小野寺さんお願いします。」
「ホルモーというのは一人100匹のオニを戦術を駆使して戦います。オニというのは式神みたいなものですね、桃太郎や一寸法師に出てくる鬼とは違います。このオニを戦わせ神様を喜ばせる、いわゆる神事と変わりありませんね。」
解説が終わったと同時に呉平が大声をあげる。
「では、梅小路ホルモーの開始を宣言するはじめえっ」
戦いが始まった。それは激しい戦いを予想するのもたやすいほどはげしいものだった。
 
 
開始の合図と同時に動いたチームはなかった。先に動くと不利になることは間違いないからである。通常より多い3チーム、3000匹のオニの攻撃をもろに受けかねないからである。
「うーんどこも動きがありませんね、陣形は動きたそうですがどこも動きませんね。」
「まあ、さいしょはこんなものですよ、攻撃と補給がうまく分かれてますし、え補給って何、ううむ作者め解説し忘れおって」
「ぐたぐたいっても始まりませんよ、小野寺さんお願いします。」
「わかりました各チームのは攻撃要員8名と補給要員2名に分割されている補給とはオニにレーズンを与えることでオニの体力を回復し再び力を与えることでホルモーと言わせないようにするのである。」ちなみに各チームの補給要員は青龍が早良と楠木、朱雀がまさおとボー、玄武が羽入と梨花、白虎が灰原と阿笠である。
各チームの陣形は青龍が長蛇の陣、朱雀が魚鱗の陣、白虎が散開してるだけである。
玄武は富竹と詩音(しおん)が前に出て残りのメンバーが鶴翼の陣を構成いる。
開始二十秒後、まず先に玄武が動き出した、詩音と富竹が動き出したのである玄武の作戦は二人が下がると同時にやってきた敵をメンバーが囲み殲滅するというものである。しかし、その作戦はすぐに破綻した。
予想より早く敵がやってきたのである。「京大の呂布」のあだ名を持つ芦屋が動き出したのである、さらに魚鱗の先頭にいたジャッキーが猛然と突っ込んできた。
詩音はかろうじて逃げ出したが富竹の方は捕まった。両者の猛攻を受けオニは弱気な声をあげ消滅してゆく「防御しろ、防御、負けるなよ」と富竹、「まじ、ぶっつぶせ」「やっつけろ」と芦屋とジャッキー。
前原や魅音らが駆け付けるも後を追ってきたひろしやみさえ、ジン、ウオッカ、立花らと交戦状態になるのを避け加勢することもレーズンを渡すこともできない。
「ほっほーいオラたちも負けないぞ」と威勢良く駆け付けるしんのすけ、「よししんのすけ君を守るぞ」とアクション仮面。彼らも動きだす。
状況はひどくなる一方で富竹は芦屋とジャッキー、ひろし、ジンの攻撃を受けている「ひょろぉ」情けない声をあげて富竹の最後のオニが消滅した、すかさず富竹は叫んだ「ホルモオオオオオオオオーーー」「時報だな」「ええ、そうね」「時報か」「おお、これが噂の時報ですな」開始1分54秒、最初のホルモーがこだました。
前原は審判に交代にレナを指名した。


「あー、でちゃいましたねホルモーが 富竹さん残念ですね」
「竜宮レナのを出してくるとはいよいよ本気みたいですよ。」
「どうしてですか?」
「竜宮レナはひぐらしの中では最凶キャラの1人に数えられますしそれに沙都子のトラップもありますしね。」
「なるほど、でも大変なことになってますよ」
見ると、富竹を倒した勢いで各勢力がぶつかり合い乱戦のようを呈している。
レナの目標はなんとしんのすけである、理由は単純彼女の「かあいいもの」に該当するからである。
しんのすけを目標として突撃を開始する、もちろんしんのすけを倒されたら終わりなのでアクション仮面が盾となって防衛線を張る。
レナに目が行きがちだがジャッキーらの方も大変である、ジャッキーは乱戦の影響を受けオニの数を減らしていくもボーとまさおが補給に駆け付けなんとか保っている、しかし、ひろしとみさえの方は芦屋と立花、清森らに囲まれておりどう見ても不利でありオニも数を減らしている。
しかし、天は彼らに味方した細川と交戦していたパラダイスキングが細川を撃破し「ホルモー」といわせ返す刀で清森らに攻撃を開始する。
南の島でサルを統率していただけあって指示は的確でかつての敵同士とは思えないほどの連携を見せている。
コナンの方からもホルモーの声があった細川の代わりに入った菅原がウォッカを撃破しホルモーと言わせた。ウォッカの代わりに白鳥警部が出る。
クレしんも無事ではなかった、怪盗キッドや平次の攻撃を受けネネがホルモーと叫びクレしんの中では初めての敗退となった、しんのすけは交代にこう叫んだ「呉平のおじさん、組長をだすゾ」「しんのすけくん、園長です」といつものやり取りが交わされた。
レナの攻撃を受けるべくみさえはいう「遊んであげるわおいで鉈女(注;ひぐらしではレナは鉈を持っている)」「みぃー、それ私のセリフ」と梨花、「どうしたの梨花ちゃん」と圭一。
このときクレしんチームに本当の試練が訪れるのはまだこれからだった。


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