クレしん探偵団ストーリー 「それは夏のことであった・・・」 「おぉぉぉ・・・暑いぞぉぉぉ・・死にそうだぞぉぉぉ・・」 熱中症寸前で玄関のドアを開けるなり、しんのすけはげんなりとした。 「あぁお帰り〜エアコンかけてあるからね〜」 「おぉ!エアコン!・・・?かぁちゃ〜ん暑いぞ〜」 みさえが地球に優しい温度にセットされていたのだ。もちろん節約である。 「ほぇぇぇ何か涼しくなるものはないの〜〜・・おぉ!そうだ!隣のおばさんから もらった超高級アイスがあるんだぞ!みんなはもう食べたけど、オラは残しとい たんだぞ!」 ケツだけ星人をしながら冷凍庫を開ける。ほてった頬に冷気が心地よい。 しんのすけはぐちゃぐちゃに置いてある冷凍コロッケとジップロック入りのビーフ シチューの隙間へと手を伸ばした。だが・・・・・・・。 「お?」 手応えがない。たしかにここに隠しておいたのに・・・・・・?! いや、超高級バニラだけではなかった。買い置きの安っぽい棒アイス「ガリガリくん」(お徳用十本パック。これはこれでウマイ!)さえ、一本残らずなくなっていた。 ない!オラのアイスが!?誰が食べたの?犯人は? 父ちゃんは会社だし、ひまわりは寝ていたし・・・・・・。 「さては―」 しんのすけはキッと目尻をつり上げた。 「かぁちゃん!! 「えっ、どうかしたの?」 「かぁちゃん、オラのアイス食べたでしょ?」 「えっ しんのすけはみさえの目玉をにらみつけた。 「食べたんでしょ?」 「えっ!?食べた?何を? 「ア・イ・ス!超高級のバニラ!冷凍庫のコロッケとシチューの間にあったのに !」 「まったくもって身におぼえがないわよ?」 「とぼけようっていうの?」 「ほんとにアイスなんかしらないっば。」 一息ついたしんのすけは「シャワー浴びよっと」といってお風呂場にいった。 |