トップ小説作成者・碇しんのすけ弐さん


埼玉県春日部市某所

ザアアアアアアアア・・・・・
「・・・・」
降りしきる大雨の中、一人の女性・・否、女性型の人形がいた。彼女は「武装神姫」・・15センチの女性型ロボットである。
彼女はその「アーンヴァル」タイプだが、その姿はぼろぼろであり四肢も所々破損していた。その先にあるものは「死」あるのみだ。
「・・たく・運が無いな・・」

「・・・ン・キャン!キャン!」
「どした?シロ!?」

野原しんのすけ・・・彼に出会わなければ・・・


『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ武装神姫』

「へんたいだ!へんたいだ!!このお人形けがしてるぞ!!!」
帰宅したしんのすけはひろしとみさえにアーンヴァルを見せ、『病院につれてこう』と提案した。
「へ〜。これが武装神姫ってやつか。はじ・」
「なにのんきに言ってるのよ!とにかくびょ・・じゃなくて修理屋につれてくわよ!!」
野原一家は彼女を修理屋に連れて行き、なんとかうごけるほどにまで修複された。
ちなみにその修理屋は武装神姫の修理も行えるという。
そして、しんのすけの前で黒き天使が目覚めた。
「・・・・ここは・・そうか、キミが。」
「おおっ!お人形がしゃべった!?」
「お人形とはご挨拶ね。あたしはこれでもアーンヴァルの一人よ。キミの名前は?」
「オラ野原しんのすけだゾ。あんただれ?」
「あたし?そうね・・・『ヴァル』。ヴァルでいいわ。しんのすけ、どうしてあたしを助けたの?バトルに利用するため?」
「はあ?なに言ってんの?あんたお怪我してたから助けたんだゾ。それが理由だゾ。」

「・・・そうか・・じゃ、よろしく。しんちゃん。」
「ほい。」
しんのすけとヴァルは互いの手をとりあった。正しくは彼女の手をしんのすけが握っただけだが、とにかくこうしてお馬鹿な少年と黒い神姫は「分身同士」となった。それは、彼らの物語の始まりであった。

んで一週間後、ヴァルはすっかり野原家に溶け込み、かすかべ防衛隊ともうちあけた。ちなみに彼らの中にもも神姫を所持する者がいた。
ボーちゃんはフォートブラッグの『フォウ』
ネネちゃんはバッフェバニーの『バッフィ』
前者は控えめな性格で後者は主譲りの活発な性格だ。
「ねえヴァル、あんたはバトルしないの?」
「うん。しんちゃんはそうゆうのに興味ないしあたしもあんまりやりたくない。」
「かく言う私も同感です。ボーさんと石集めてるほうが楽しいし。」
・・・とまあ、そんな感じである。

「わーん!!」
「!!?」
そんな彼女らの談笑は悲鳴によって中断された。弱いもの虐めが大好きな「いじめ鯛蔵」のティグリースタイプが小さい子相手にミサイルをぶっぱなしたのだ。
「へへへっ!俺様のラインバレルの力、思い知れ!!!」
なんとひどいこと、こんな光景にかすかべ防衛隊は黙ってはいられなかった。
「いじめ君!神姫に何てことをさせているんだ!?」
「きまってんだろ。こいつのウオーミングアップをさせているんだ!」
「どこがよ!どうみても虐めじゃない!!」
「けっ、弱虫め!強ぇやつは弱虫になにやってもいいんだ!そうだろ、ラインバレル?」
「そっすよ、旦那。」

二人は余裕に満ちた面で笑いあい、防衛隊と神姫たちを不快にさせた。
「・・・・・」
「・・手前っ!」
バッフイがラインバレルに殴りかかろうととびこむが、その拳を彼女が掴み制止させた。
そう、ヴァルが。
「悪いけど私に任せて。」
「ヴァル・・」
「へえ〜、そんな丸腰でアタイに喧嘩売ろうっての?すぐにオシャ「あんた」?」
「四肢逝かれるまで戦って何度か破壊されかけたことある?」
「???・・だからどうしたぁ!!」
その言葉とともにラインバレルはその大型アームを振りかざし、ヴァルに突進した。だが、彼女はそれを余裕でかわしつづけた。
「くそ!当たれよ!!」
「ふーん、かなりの実戦経験不足ね。まあオーナーがあの馬鹿なら無理ないか。」
「!!!貴様ああああああ!!!」
「その台詞で激昂したラインバレルはそのハンマーを手にし、パワーを全開にした。
「あぶない!ヴァル!!」
「ヴァル!!」
「行けラインバレル!そいつをぶっ壊せ!!!」

ドッ!!!

「ヴアアアアアア!!!!!」
ヴァルはその神姫の突進をかわすどころか拳で・・
「・・はああっ!!!!」

ドスン!!!!

「・・・・かっ・・」
「・・・」
「・・・・まじかよ・・・」
・・・ラインバレルの胴体を撃ち貫いた。無論、ハンマーは空振り。

「危ないわね。当たったらどうしてくれるのよ?」
「・・・やたーーーーー!!!!」

防衛隊のメンバーはヴァルの勝利に歓喜した。いじめ鯛蔵も自分の神姫とともにこの場から去った。
「やったじゃん!ヴァル!!」
「ヴァルさん!すごいです!」
「いや〜。それほどでも。」
ヴァルはバトルは好まないが褒められたら赤面したそうな。


一方、


ドガガガガガガガガガガ!!!!
「・・た・・助け・『ドシュ!!』ぎゃーーー!!!!」
逃げ惑う男に兇刃を向ける白いストラーフタイプの神姫がいた。

「くくくくく・・・・すばらしいなぁ。君の神姫は。」
「いいえ『社長』さん、アレは『兵器』ですよ。わが『社』に巨万の富をもたらす為のね・・・・」
『社長』とよばれた男とサングラスの男はモニター越しに白い神姫の様子を見ていた。この会社は玩具としての武装神姫ではなく、兵器としての武装神姫を造る会社だ。そう、兵器としての。
「マスター、任務を完了しました。」
「ご苦労。次の指示がくるまで少し休んでろ。」
「イエッサー」
男の命に従った神姫はいずこかと去っていった。
「わが社の崇高な大儀を理解できぬ裏切者はどうしているか・・どこかでのたれ死んでいるか・・・あるいは・・・」
サングラスの男、三島正人はひとりごちた。

また一方、埼玉の浦和区で神姫を悪用した事件がおきた。銀行強盗である。
「おい!金目のものを出せ!」
強盗は銀行員を脅し、その神姫(ジルダリアタイプ)は金目のものをぬすんでいた。その性能は複数の警官すらも手も足も出ないほど改造されていた。その時、
「神姫に強盗させてるのお前?」
一人の少年が強盗に声をかけた。
「今取り込み中だ!・・て!??」
「あらあら。綺麗なお花さんにおいたをさせてたのね?」
少年の神姫、黒いイーアネイアタイプの「ネイア」はとうに強盗の神姫を機能停止にしていたのだ。
「じゃあ、どついてもいいよね?答えは聞いてないけど!!」
その言葉と共に少年は強盗を蹴り飛ばした。むろん、強盗は逮捕され、事件は解決された。
そう、SML日本支部の対神姫犯罪班のメンバー、野上龍太郎によって。
「まったく、龍くんは加減というものを知らないのね。」
「いいじゃんあんな奴。それにお色気さんと筋肉さんに協力した野原しんのすけって子をさがさないと。」

次の日、しんのすけはみさえの言いつけでしぶしぶとシロの散歩に連れ出した。
それにヴァルも(シロにまたがって)同行した。
「キャンキャン!」
「やれやれ、オラいそがしいのに。」
「どうせゴロゴロしてるだけでしょ?こっちの方が健康にいいって。」
「じゃあヴァルがシロを散歩につれてく?」
そんな一人と一匹と一体はパンキッシュな服の少年にでくわした。
「ねえ、君?」
「ん?なんか用?」
「ボクの神姫と踊ってくれるよね?」
「答えは聞かないわよ!」
「!!?」
その時、少年の懐から一体のイーアネイアタイプが飛び出し、ヴァルに襲い掛かった。

「キャイン!!」
シロはすっかりおびえだし、ヴァルはその神姫の蹴りをカウンターで防ぎ、それを受けた黒い神姫は宙返りで着地した。
「何の真似!?それにあんた誰!?」
「ふふ、わたしに勝てたら教えてあげる。」
「ちっ!」
ヴァルは黒い神姫に突進し、彼女と拳を交えあった。彼女の技は一分のすきも無く、ヴァルの攻撃を受け流していた。まるで鏡と戦っているようである。
「ヴァ『ズキュウン!!』うわあ!!」
「しんちゃん。ボクたちも踊ろうよ!!」
少年は踊りながらしんのすけの足元に銃を撃ちまくった。しんのすけは混乱しながらも、コサックダンスでなんとか回避した。
「『ドウン!』ほ!『ドウン!』は!『ドウン!』ほ!」
「ははは!おもしろいや!!」

「わああああああああ!!!!」
ドゴッ!!
ヴァルの鉄拳が黒いイーアネィアの顔面にヒットし、その反動で吹き飛ばされた。が、彼女はバックステップの要領で体勢を持ちなおした。
「ふふ、どうやら本気を出した方がいいわね。龍くん、『装着』の許可を。」
「うん。いいよ!」
龍太郎は指を鳴らすとどこからか黒い神姫サイズの龍型メカが現れた。そのメカは彼女の元に飛来した。
「ここからが本番よ!装着!!」
その掛け声と共に小型メカが分離し、黒いイーアネィアに装着した。その姿は人魚・・いや、龍の巫女そのものだった。

「そおれ!!」
黒いイーアネイアは両肩のスキュラを放ち、ヴァルを徐々に追い詰めた。このままではやばい。彼女は迷いの末、しんのすけに指示を求めた。
「しんちゃん!こっちも武装するけどいい!?」
「わわっ!!何!?」
「戦いたくなかったけど、この場を切り抜けるにはそうするしかないよ!!」
「ほ・・ほい!!!『ぴー!!』
しんのすけの指笛の音でどこからか赤い鳥形のメカが飛来した。ヴァルは素早くその鳥に乗り込み、あたりを一周して舞い上がった。そして・・
「ゲット・ライド!!!」

ドッ!!!
その瞬間、鳥形メカは分裂しヴァルに装着された。黒と赤のコントラスト、紅い翼、その姿は破壊のヴァルキリーと呼ぶにふさわしい。
「うわあああああああ!!!!!!」
ヴァルはその翼を大いに広げ、黒いイーアネイアに突進した。
「くっ!メールシュトロール!!」
「無駄!!」
彼女はメールシュトロールの光弾を弾き飛ばし、そのまま体当たりした。
どがあああああああん!!!!!!!
「きやあああああ!!」
「!?ネイア!!!」
黒き龍の巫女『ネイア』は紅い翼の天使の前に敗れたのだ。

「・・・あいつつつ・・・」
「ネイア!大丈夫!?ネイア!!」
少年はヴァルの突進で地に伏したネイアもとに駆け寄り、そのまま抱きかかえた。(と言っても、少年がネイアを拾い上げた方が正しいが。)
「う・・うん、大丈夫。」
「よかった・・じゃあこの勝負、ボクたちの負けだね。」
少年は彼女の無事に安心したのか晴れやかな表情で負けを認めた。しんのすけもヴァルもあっけに取られたようだ。
「いきなりオラに鉄砲撃ったりその神姫のおねいさんでヴァルに喧嘩売ったりしてひどいぞ!!」
「同感だわ!!あんた誰!?」
「じゃ教えるよ。ボクの名前は野上龍太郎。SMLのメンバーさ。」
「私の名前はネイアよ。よろしくね。」
「・・・は、はあ・・」
「SML・・まさか!!」
「そう。君のことは筋肉さんとお色気さんから聞いてるよ。しんちゃん。」

その夜、野原家に上がりこんだ龍太郎とネイアはその経緯をひろしとみさえに話した。ちなみにひまわりは彼に懐いてた。
「「神姫の兵器化ぁ!???」」
「そう。神姫を兵器にして売りつけようとしている企業があるんだよ。」
「その企業は『ZEAM』という企業です。」
ネイアは龍太郎の肩に乗りながらその企業のことを語った。ZEAMはロボットの会社で、作業用のものが主だが最近、神姫の開発をはじめた。だが実際は神姫を兵器化し、それを文字どうり『母体』にして、全く新しい兵器にしょうとしている。
ちなみにひろしはネイアの胸元(人間サイズだと98センチ。イーアネイアタイプはそれが素体胸部でそれ以外の神姫と同じ胸部だと武装扱いとなる。)に釘付けだが、みさえの冷たい視線が彼を見据えていた。

「そのZEAMってやつがどんな物を!?」
「これさ。仲間が持ってきた資料だよ。」
龍太郎はひろしとみさえにその資料を手渡した。その内容は改造された神姫の写真とそのデータ等。しかも神姫と呼ぶにはメカニカルかつ、『男性型』の機械人形の写真とわずかなデータだった。
「これって・・・」
「そう。兵器化された武装神姫の『息子』達、アムドライバーさ。」

「・・アム、ドライバー?」
ひろしが首をかしげていると、しんのすけがいつものボケをかました。
「ほうほう。ドライバーで編み物ですな。」
「しんのすけ!今大事な」
「いいよ別に。むしろむしろそのボケ最高!」
「龍くん!・・・・アムドライバーはZEAMが完成させた武装神姫の男性版にして兵器版です。この兵器は私達武装神姫と同サイズながら戦闘に特化しており、私達がやらない殺人も平気で行えます。武器の換装も可能で戦場を選びません。」
「だったら神姫を兵器化して、そのまま実用化できたんじゃないのか?」
「そうかもしれませんが、武装神姫(わたしたち)は女性型のロボットです。いくら武装しようと有機的すぎて兵器に成りきれません。それでZEAMはその兵器のデザインを無機的にしたのでしょう。それにアムドライバーは感情・・いえ、心がありません。」

その時である。

・・・そう、機械にとっては余りカスだからだよ。・・・

ガッシャーン!!!!!

「!?????」
無数の15センチの武装集団が窓ガラスをぶち破り、しんのすけたちに押し入った。
下の方は重武装で、上の方は空中用バックパックを背負って。
「ま、、まさか!?」
「もう実用にこぎつけたか・・」
「これがアムドライバーってやつかい!!」
「そうだ。と言っても先行量産型だがな。」
先ほどの声の主が武装集団の間を割る様に姿を現した。野原家はその人物に見覚えがあった。
「あ・あんたは・・ベージュおばさん!!!」

「天城だ!!!今は白だ!!!」
ベージュおばさん、否、天城は赤面した。
「何の用だ!?スイートボーイズはどうした!?」
「ああ、あれか?・・・クビにされたよ。お前らのせいでな。そのあとZEAMに拾われて今や実働部隊の隊長さ。」
「俺もわすれてもらっちゃこまるなあ・・」
その言葉と共に、一人のオールバックのチビが姿をあらわした。自慢のシークレットブーツの足音をたてながら。
「おおっ!?あんたはバレル!!」
「久しぶりだな、坊主!元ブタのヒズメのバレルお兄さんだよ!!」

「お・・お前らの目的は何だ!?」
ひろしはかつて自分たちを苦しめた強敵たちに対し、戸惑いながらも尋ねた。みさえもしんのすけも同意権だ。
「上からの命令でね、脱走した試作機がまだ生きているなら見つかり次第破壊しろって言われたもんだが」
「真坂、因縁深い貴様らのところとはな・・・まったく、私達はついている。」
「「なぜなら私(俺)達をコケにしたお前らに復讐するチャンスが来ようとはな!!!!!!」」
天城とバレルは野原一家に高らかにかつ、憎しみを持って言い放った。その台詞を合図に、アムドライバーが野原一家と龍太郎、ネイアとヴァルに襲い掛かった。
「たーげっと補足、殲滅スル。」
「脱走試作機ヲ破壊セヨ。邪魔者ハ殺セ。」
ドガガガガガガ

「うわあっ!??」
アムドライバーの一斉放火はしんのすけたちに襲い掛かった。その放火をかわすも、家具とか壁とか酷い目にあった。
「だーーーーーっ!!!!30年ローンがーーーーーー!!??」
ケツだけ星人で回避するしんのすけに天城が薙刀を手に襲い掛かった。
「貴様のせいで何もかもぶち壊しにされたんだ!!」

ブオンブオンブオン!!

「うわっ!!」
天城の憎しみの薙刀を素早くかわすしんのすけ、だがバレルは自慢の愛銃で彼に狙いを定めていた。
「へへっ!スキ有りだぜ、小ぞ『バキュン!』うわ!?」
突如、バレルの銃が弾き飛ばされた。龍太郎の射撃によって。
「あんたの相手はボクだよ。」
「邪魔しやがって!!!」
そして、両者は激しい銃撃戦を始めた。

一方

『ドウン!ドウン!』「あらあら、こっちも大変ね。」
「お互い様!!」『ドガッ!!』

ヴァルとネイアは迫りくるアムドライバーの群れを片や素手で、こなたガン・カタでなぎ払っていた。だがアムドライバーは臆すること無く二人を追い詰め、ついに部屋の隅にまでおいやられてしまった。
「・・・破壊・・破壊・・・」
「コロセ・・・コロセ・・・」
「『カチカチ』あら、弾切れしちゃった。(汗と笑顔)」
「ちっ!何か武器は!?」
その時、ヴァルの視界にあるものが目に入った。
「たしか・・・」
そう、しんのすけがこの前に見せた『小刀』である。彼女は隙を見て刀を手にし、その鞘を抜き、刀身を掲げた。
「しんちゃん!ちょっと借りるよ!!」
「!??????」
「でええええええええええい!!!!」
ヴァルの放った一振りは暴風となり、周りのアムドライバーたちを次から次へと切り裂いていった。

ズガガガガガガガ

「VAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA」

それが過ぎ去った後、ヴァルとネイアの周りは無数の屑鉄があふれかえっていた。
「・・・ヴァルちゃん・・・・恐ろしい子!!」

一方、ZEAM本社は・・
「状況は?」
「現在、討伐部隊が試作機と『あの一家』に押されています。」
「そうか・・伊達にあの二人のいた組織を壊滅させた訳ではないな。ヴァイス!」
その一声に応えるかのように別のモニターが現れた。そこには白いストラーフがいた。
「お前の出番だ。近くにいるならあの場所へ向かえ。」
「イエッサー」

「ほれほれほれほれ〜」
すかすかすか
「おらおらおらおら!!!」
ぶんぶんぶん
しんのすけは天城の猛攻をかわす一方で、彼女の体力は徐々に疲弊し、ついには
がすっ!(薙刀が柱に当たった音)
「!?」
「いまだ!!必殺!ドリルカンチョオオオオオオオオオオ!!!!」
どすっ!!!
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
しんのすけのカンチョーは天城のケツの穴を貫いた。彼のカンチョーは悪漢を撃つ。たとえそれが女でも。
あと、バレルは龍太郎に倒されたとさ。
「ははは。こいつ靴脱がされたら何も出来ないよ!」
「うわ〜ん!」

「・・・・これでひと段落ね?」
「だね。あいつらも逃げちゃったし。」
野原一家と龍太郎たちは何とかZEAMの刺客たちを追い払った。その代償はめちゃくちゃになった我が家だが、一同全員その場にへたりこんだ。
「ったくこれ不燃「ちょっとまって。」?」
ヴァルは只ならぬ殺気を感じた。それも遠くから。その瞬間。

ブオン!!

「!!」

一陣の白い刃が彼女を切り裂こうとした。ヴァルはそれをかわしたが彼女の表情は強張っていた。

「ひさしぶりね。ヴァイス!!」

クレヨンしんちゃん・嵐を呼ぶ武装神姫
act1 END 
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