トップ小説作成者・碇しんのすけ参さん


予告!!・・・・・・・・・・・・・・埼玉県春日部市に異変が!?

ガゴゴギギ・ガグギギギ

「何じゃー!?」「どんだけー!?」

目の前の乗り物と物質が「トランスフォーム」したのだ!!

「我が名はメガトロン!全宇宙の支配者だ!!」
破壊大帝メガトロン率いる『デストロン』
「大丈夫か!?しんのすけ君!」
「・・・あ・あんただれ??」
「私の名はコンボイ、我々はサイバトロン、君たちの味方だ!」
コンボイをリーダーとする『サイバトロン』

今、善と悪のトランスフォーマーの戦いが今、始まる!

「ハハハハハ!皆の者!破壊せよ!!デストロン、アターック!!」
「そうはいくか!!サイバトロン!」
「かすかべ防衛隊!」
「野原一家!!」
「「「ファイヤーーーーーーーーーーー!!!!!」」」

映画クレヨンしんちゃん・伝説を呼ぶトランスフォーマー

200X年・公開!!

[ここから本編の開始です。]


ここではないどこか、広い宇宙で砲火を浴びせ合う二隻の宇宙船があった。
その争いはついに互いとも行動不能に到り、そのクルーたちは太陽系第三惑星に飛来した。
その星の名は地球。その一つは・・・・・春日部に飛来した。

流星は高速でかすかべ山に突進した。その衝撃は轟音と共に周囲の木々をなぎ払い
、爆音と共にクレーターを作った。そしてクレーターから『人影』が現れた。

「・・・ここは?・・」

その人影は人間ではなかった。それよりも大きかった。体も生物どころか機械のよ
うだった。人影は山を下り町へ向かった。時刻は深夜。町は寝静まり、野良犬も吼
えるだけ。夜回りの警官もその人影に気付かなかったのは幸いだった。

「なにか『擬態』か『取り付ける』出来るものは?・・・・!?」

それは一軒の住宅にあった車だった。その持ち主が乗ってから何年たったか最早『
中古』と呼べる状態だ。所々にかすかな傷や汚れがある。

「まあいい。こいつを取り付いて『俺の地球でのこの姿』にしょう。ついでにちょ
っと新品同様・・いや、それ以上にしてやろう。」

ガゴゴギギ!ギギゴギゴ!

『・・・・今日、かすかべ山にクレーターが・・・』

朝のニュースはその事件の事が伝えられた。隕石か?災害か?とキャスターらが
テレビの中で口論を飛ばしあう中、相変わらず野原家はのんきだ。

「なんでかすかべ山にあんなもんが出来たんだ?」
「母ちゃんのケツだったりして。」
「さっすがしんのすけ・・・・・!?」

ひろしが見たものは鬼婆そのもののみさえだった。その刹那。みさえはしんのすけ
に一閃を喰らわした。
その後、ひろしは会社に行き、しんのすけはバスに乗り遅れみさえに幼稚園までチ
ャリンコで送られた。その頃、野原家の自家用車のライトが淡い光を輝かせた。

一方、月の裏側で。

「我が偉大なるデストロンの指導者、メガトロン様はサイバトロンの熾烈な猛攻に
よって栄誉の戦死を遂げた!この船、ドゥームズデイも辛うじて太陽系第三惑星の
衛星に不時着した!だが我々は生き残った!!そう!この星をデストロンの新たな
故郷とし奴等サイバトロンどもを迎え撃つのだ!!この新破壊大帝スタースクリー
ムの下に!!・・・・・・・っておいっ!!!???」

がら〜〜〜〜〜ん・・・・・

だれもスタースクリームという人物の話など聞いちゃいなかった。



「すたーすくりーむ、阿呆ナ事ヲ言ッテナイデ状況ヲ調ベロ。」
「いんや、あの気違いにその必要は無いですぜ。サウンドウエーブさん。この俺ワ
ルドライダーが調べた結果、ここは太陽系の第参惑星の衛星の裏側に不時着しちゃ
ってますよ。この船。」

そう、彼らデストロンの旗艦ドゥームズデイは月の裏側に不時着していた。所々損
傷しているが、基地としての機能は生きている。まさに秘密基地である。

「その台詞はむかつくがまあいい。とにかく地球とやらに殴りこもうぜ!この星に
は豊富なエネルギーが沢山あるからな。」
「ダガソノ住人デアル人間共ハソレヲ喰イ潰シテイル。ソウナル位ナラ俺ラガ全テ
イタダクマデダ。ソレデコソ最効率ダ。」
「ああ!今から仲間を集めて早速行動開始しようぜ!!」
「おうよ!!デストロン出撃!!このスタースクリーム様に続けぇ!!!」
『応!!!』


彼らは一斉にトランスフォームし、地球へと向かった。あと、さっきのワイルドラ
イダーの台詞がスタースクリームと一緒なのは突っ込むべきところである。

また一方、ここではない何所か。

何台の車が無人の高速道路を駆け抜けていった。軽自動車からスポーツカー、トラ
ック、果ては救急車にパトカー、さらには消防車まであった。その車の群れは、広
い駐車場をもつパーキングエリアに到着した。

・・・・司令官、ここはまだ人があまりいないみたいです。・・・・
・・・・そうだな。サイバトロン、トランスフォーム!・・・・


ガゴゴギギ!!ガゴゴギギ!!

「コンボイ」と呼ばれた赤いトレーラーの号令で車という車がロボットに変形した
。体格の大きいもの、小さいもの、サイズが様々だ。

「アイアンハイド、プロール、ラチェット、スモークスクリーン、インフェルノ、
全員いるな?」
「おうよ、コンボイ!」
「司令官と共にこの日本という国にきたのは我々だけです。あとは先ほどの戦闘
で消息を絶った彼です。」
「ああ、彼は・・ロディマスはそう簡単にくたばる様な奴じゃない。必ずどこかで生きている。それに・・・」
「・・・あいつら(デストロン)も・・・!」


しんのすけを幼稚園に送り届けたみさえは遅い朝食をとっていた。ひまわりはミル
クをのみ、シロにはドッグフードを食していた。ふと時計を見るといつものワイド
ショーの時間だった。

「え〜と、リモコンリモコン・・・」

みさえがTVのリモコンに手を伸ばした瞬間、車庫から車のエンジンがかかる音が
した。


ふたば幼稚園のひまわり組は今朝のニュースの話題で盛り上がっていた。しんのすけ達かすかべ防衛隊もその一組だ。風間は謎のクレーターに疑問を抱き、ネネにい
たってはリアルおままごとのネタに使おうと言い出す始末だ。

「ひょっとしたら、宇宙人かもしれない。」

ボーちゃんは意味深なことを言い出した。風間達はそれを笑い飛ばしたがしんのすけは別だった。

「ほ〜ほ〜。そうかもしれませんな〜」

彼の一言に風間は「ま、しんのすけが言うならそうかもな。」と半ば納得した。な
ぜならしんのすけと野原一家は数々の『悪党』たちの陰謀にまきこまれ、その度に
それらをその時に出会った『仲間』たちとともに打ち砕いてきたのだから。自分た
ちもその一組なのだから。もし、また『事件』がおきても彼らなら、しんのすけな
らそれを見事に解決するだろう。いままでと、これからも。

幼稚園の時間が終わり、バスで家路に着いたしんのすけをまっていたのはもぬけの殻になっていた自宅の駐車場だった。しんのすけは驚いた様子も無くむしろこう言った。

「ほうほう。オラんちの車も一人でお散歩ですな。」

『さーて、おつやおつや。』といいながら家に入ろうとした時、背後から声が響いた。

帰ってきたら(おかえり)って言うのかな?あんた。

「・・・・お・・・うわあ!!??」

しんのすけが見たものはなんと自宅の車だった。運転席には誰も乗っていないのに
そこから声がしたのだ。 



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