トップ小説作成者・碇しんのすけ四さん


「ひさしぶりね・・・ヴァイス!!」
黒いアーンヴァル・・・ヴァルは自分とは正反対の白い悪魔と対峙していた。その悪魔の瞳には人・・・否、神姫としての感情が無い。ただ、あるとしたら・・・
「目標確認、殲滅する。」
標的を『処刑する』などのプログラムを為すことだけだ。

クレヨンしんちゃん・嵐を呼ぶ武装神姫 Act2

「ねえヴァル!その白いのは?」
「うん・・そいつはあたしの競合機にして『MAM』の完成体・・・その名の通りアムドライバーの母体として作られた武装神姫よ!」

ヴァルの口調は淡々としていたがそれ以上に怒りが込められていた。まるで白い神姫を憎むべき敵と見なすがごとくその眼は憎悪に満ちていた。

「・・・実行。」
ダッ!!
ヴァイスは猛スピードで突進した。ヴァルはそれをかわすも、かすり傷を負おうほどだ。だがヴァイスは蹴り、剣による猛攻を一部の隙も無く繰り出した。
「まずい!?・・・しんちゃん!!」
「!?・・おう!!(ぴい〜!)」
しんのすけの呼びかけで鳥型メカが飛来し、ヴァルはそれに飛び乗った・・・・・が。

「ゲット・・!??」

ガスン!!  

ヴァイスの投げたダガーがヴァルの鳥型メカをぶち抜いたのだ。

「ヴァル!!!」
鳥型メカを壊された上にバランスを崩された彼女はヴァイスのもう一撃を受ける・・・が?

ガシャアアアアアン!!!

どこからか、白い小型の戦闘機が彼女のもとに飛来した。

「?!!!」
「何、あれ?!」
「あれはビックバイパー・・・でもなんで!!?」

『それはこの子がアーンヴァルタイプだからよ。』

「!??おねいさんだれ??」
『説明はそいつを追い払ってからよ。さあ[ヴァル]ちゃん、ゲットライドして!』

「わかった!!ゲットライド!!!」

ガシャン!!

ヴァルの掛け声によってビックバイパーが分離し、パーツとなって彼女に装着した。その姿は翼を広げた戦乙女・・・否、戦女神のごとく神々しい。

「おおっ!!」
「・・す・凄い!」

無論、ヴァル本人も困惑した。
「な・・なんて力なの?」
『ヴァルちゃん、ボーっとしてないでさっさと行きなさい!』
「・・合点!!」

ドッ!!

爆風となったヴァルはそのままヴァイスに突っ込んだ。まるで重装備とは思えない機敏な動きと激しい拳と蹴激、まさしく荒ぶる戦女神(ミネルバ)。

「だああああああああああ!!」

ドガガガガガガガ!!!!

「・・・・!!」

彼女の最後の一撃がヴァイスの顔面に

「おらあっ!!」

ドガシャン!!!!!

直撃し・・

「!!?」

・・なかった。

そう、ヴァイスがヴァルの拳を素手で受け止めたからだ。

ブオン!
「くっ!!」
そのまま投げ飛ばされたヴァルだが、すぐに姿勢制御し間合いを取った。そして・・

「マスター、蒼き瞳の白龍(ブルーアイズホワイトドラゴン)の使用の許可を。」
『おう。派手にやれ。』
「イエッサー。」

一方、何処からか、白い閃光が春日部の夜を駆け巡った。まるで流星の様に。
「ああ・・・誠君・・・誠くぅん・・」
「言葉ぁ・・・俺の言葉ぁ・・・」
どっかの公園でバカップルがいちゃついていた。その時・・

ギロ!!

彼女いない暦2X年の川口が血涙を流しながら睨みついた。

「・・・・・よろしければ家に来ませんか?(汗)」
「・・・・・そうだな。(汗)」

ドッ!!

そして、白き流星はヴァイスのもとに舞い降りた。その姿は純白の龍だった。
「装着。」
彼女がその言葉を唱えると白い龍がパーツごとに分離し、鎧として彼女に装着した。

「!?」
「おおっ!?」

そこには白き死神がそこにいた。白き龍の鎧を纏った死神が。

「装着完了。これより破壊する。」

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