トップ小説作成者・マーさん


1.幼稚園で・・・

朝のひまわり組は、とても元気だった。友達と話している子供、遊んでいる子供いろいろいた。チャイムが鳴った。それは、いつものチャイムとなんだか違うきがした。「みんな、おはよう」と、よしなが先生がちょっと暗そうに言いながら入ってきた。「みんな、ちょっと悲しいお話があります・・・」みんなが、「なに−」といった。するとよしなが先生が「悲しいお知らせというのはね、しんちゃんがこの幼稚園から転校してしまうの・・・」と言った。そして、しんのすけが入ってきた。「しんちゃん、詳しくみんなに説明してくれる・・・」と、よしなが先生が言った。するとしんのすけが口をひらいた。「実は、オラ父ちゃんの仕事の関係で大阪に行くことになったんだゾ」暗く言った。「えー」と、みんながいった。するとよしなが先生が、「しんちゃん、明後日にもう、行ってしまうの。」と言った。突然のことだ・・・。「ワーン」と、マサオ君、泣いてしまった。みんなも泣きそうな顔をしていた。「だから、みんな残りの時間すくないけど、しんちゃんと遊んであげてね。」と、よしなが先生が言った。
2.休み時間
しんのすけは、ネネちゃん、マサオくん、風間くん、ボーちゃん、あいちゃんと一緒に、サッカーをして遊んだ。しんのすけの、顔から笑顔が溢れていた。
職員室では、先生達もくらい顔をしていた。園長先生が、「とても、残念なことです・・・しんのすけくんが大阪に行ってしまうなんて・・・」と言った。続いてまつざか先生が、「ええ・・・、あんなおバカな子が、すごくさみしくなるわ」と、泣きそうに言った。上尾先生も、泣いていた。するとよしなが先生が「しんちゃんに、思い出になるようなことをしてあげましょう!」と、言った。先生達は喜んで賛成した。
あいかわらず、しんのすけは幼稚園で、おしりぶりぶり〜などおバカなことをやっていった。そのしんのすけはとてもうれしそうだった。
やることに、なったのは、ドッヂボール大会をすることになった。みんなやる気満々だった。「勝ち負けどうでもいい・・・しんちゃんが喜んでくれるなら」と、先生がそう思った。
ドッヂボール大会は、ひまわり組が優勝した。ひまわり組のみんなが、嬉しくてしんのすけを、胴上げしていた。しんのすけが大阪に行ってしまうのは、いよいよ明日・・・
3.旅立ちのとき
いよいよ、しんのすけが、大阪に行ってしまう日が、いよいよ来た。お別れの時は
ひろし、みさえ、ひまわり、シロも一緒だった。風間くん達が、みさえ達に、「もうちょっとしんのすけと一緒にいたいんです。お願いします!!。」と、泣きながら叫んだ。「許してくれないなら、ひまわり組に立てこもってやるわ−」と、」ネネちゃん達、いやひまわり組全員がひまわり組に立てこもってしまった。「しんちゃんを、大阪に行かせないー」しんのすけは、唖然としてしまった。先生達も、私達だって、反対だーといった。すると、ひろし達が「ごめんなさい、みなさんお気持ちはよくわかります。で、でも・・・」と泣きながらいったら、全員が、ひまわり組から、でてきた。「野原さん、ごめんなさい。」とみんながいった。しんのすけは、泣いていた。そして出発のとき、みんなが「いままで笑いをありがとうー
」といった。そして、野原一家は、車に乗った。窓からしんのすけが、顔を出して
「みんな、楽しかったゾ、ありがとう−−−−−−−−−−−お便器でー」と言って車は走っていった。親友、恩師からの別れを知ったしんのすけだった。

1.予兆

19:00。野原一家は夕食を食べている。しんのすけは、みさえの作った手料理を文句を言って食べている。しんのすけはみさえにげんこつ2発をくらう。
ひろしは、晩酌のビールを飲み、つまみの焼きブタを食べながらTVにでているニュース番組の若い新人アナウンサーに見惚れている。ひまわりは、ミルクを飲んでいるし、シロは、安いドッグフードを食べている。その時・・・。ガタガタと地震がなった。みんなおどろいている。がすぐに揺れはおさまった。ひろしが「最近、何かこの辺で地震が多いな。震度は小さいけれど。」「ええ、そうねとみさえが言う。
すると「今日のニュース」の白髪の生えたおっさんが、「え−ただいま地震がありました。震源は、埼玉県東部。春日部市・杉戸町で最大震度3を観測しました。M4.7この地震による津波の心配はありません。」と言った。「3でも結構小さいのね。」
とみさえが言った。実は、先月から埼玉県東部を震源とする有感地震が50回も起こっている。震度は1〜3程度で小さいのだけれど。「そのうち、どーんと大きい地震がくるかもしれないぞ!」とひろしは冗談で言った。「もう、あなたったら驚かさないでよ!」「そうだぞ!父ちゃん」と、みさえとしんのすけは言った。
ひろしが冗談で言った「そのうち、どーんと大きい地震がくるかもしれないぞ!」
が本当に起こるなんてみんな知らなかった。・・・つづく・・・

2.運命の日

また今朝も、埼玉県南部を震源とする最大震度3の地震が5回起こった。
野原一家も、めずらしく早起きして、朝食をとっている。今日も、朝から暑い。
もう25℃は超えていると思う。しんのすけは、へぇぇーと言って汗をかいている。「やべっ!。朝一で会議があるんだった」とひろしが言った。「気をつけてねー!」、「お土産買ってきてねー!」と、みさえ・しんのすけが言った。「行って
くる!」とひろしが出て行った。
その後、幼稚園バスにしんのすけは、元気にのり、幼稚園に向かっていった。
さぁ、これからは、みさえの大好きなワイドショーが始まろうとする。いそいで、オレンジジュースをコップについで、TVのある部屋へ向かった。ワイドショー
のキャスターの人たちが、始まって早々「埼玉県南部を震源とする地震が、今朝も5回起こっています。みなさん注意してください。」と言った。
「ほんと、地震嫌だわー!」と、みさえが、まがりせんべいをかじりながら言った。
今、午前8時。運命の時間まであと2時間24分。・・・つづく・・・

3.午前10時24分00秒〜家で〜

午前10時23分、みさえはごろごろと扇風機を体にあてながら寝ている。ひまわりも
。まだ、洗濯とか、掃除とかやっていないのに・・・・。この1分後、大変なことが起きるともしら
ずに・・・。午前10時23分55、56、57、58、59.午前10時24分00秒
ゴーという地鳴りとともに、みさえとひまわりは飛び起きた。そして、いままで体験したことがない揺れが襲ってきた。「キャー」、「エーン」とみさえ、ひまわりがおどろいている。シロが家のなかにはいってきて、テーブルの下にかくれた。みさえも、泣いているひまわりを抱えてテーブルの下にいそいでかくれた。窓ガラスが割れた。冷蔵庫・タンスなど倒れてくる・・・。みさえは、「神様、どうか助けて!」
と、願った。さっきよりも激しく揺れている。食器棚から、食器が落ちてきてすごい音で割れている。ようやく、揺れがおさまった。もうそこは、地獄。原爆が落とされたヒロシマ・ナガサキの町みたいだった。窓がらすは、ひどく割れて、タンス
冷蔵庫などが倒れている。幸い家はつぶれなかったもの、物置はつぶれその影響で
犬小屋もつぶれていた。みさえは「何・・・。いまの」と言って、持ってきたラジオ
をつけてみた。アンテナがひどく損壊したため、TVも見れない・・・。ラジオを
つけてみると、アナウンサーの声で「今、東京でも、非常に強い横揺れを観測しました。えーただいま、地震の情報が入ってきました。埼玉県南部で、震度6強。ほか周辺で震度5弱〜震度6弱を観測しています。この放送局がある、東京23区は、震度5強を観測しています。震源は現在、気象庁で調べていますが、仮に地震の震源が海底ですと、津波の恐れがあります。揺れが強かった海岸付近のみなさんは、念のため津波に警戒してください。津波の情報が入りました。この地震による津波の心配はありません。ついでに、震源の情報が入りました。震源は埼玉県南部です
。もう一度お伝えいたします。午前10時24分ごろ埼玉県南部を震源とする、
M7.3の地震が発生しました。この地震で震度6強を観測しています。震度6強が、埼玉県南部。震度6弱が埼玉県北部、千葉県北西部・・・・。」みさえは外に出た。電線が火花を発している。それは、本当に地獄だった。・・・つづく・・・

4.午前10時24分00秒〜東京霞ヶ関「双葉商事」で〜

ひろしは、いつものように光を放つパソコンに目を通して仕事をしていた。少し休もうと、珈琲カップを、持ち上げたとたん、グラグラッと激しい揺れが襲ってきた。珈琲カップは床におちて割れ、机の上に置いてある何枚もある書類が一気に床に落ちた。これは大変だと思いひろしは、机の下に隠れた。女子社員が、「キャー」と悲鳴をあげている。「みんな、落ち着け!」と部長が言った。さっきよりも激しく揺れている。ひろしは、目をつむって揺れがおさまるのを待った。ゆれがおさまった。「みんな、大丈夫かね。」と部長が冷静に言った。「はい」社員が弱弱しくいった。「川口、ユミちゃん大丈夫か!」とひろしは言った。「大丈夫です!」と2人は言った「ピーッ、ピーッ」と警報音が鳴った。「みんな、下に避難しろ!!」と部長がいった。エレベーターは使えないので階段で避難をする。ひろしは、持ってきたラジオをつけてみた。そしたら、アナウンサーの声で、
「地震です!埼玉県南部で震度6強を観測しています!。おちついてください!。この放送局がある東京23区で震度5強を観測しました。」ひろしの顔が真っ白になった。心臓がドクン、ドクンと高鳴っている。ひろしはラジオをきいた瞬間ラジオを落とした。「野原君、何をやっているんだね!」と部長が言った。「はいっ!」
とひろしは、声を上げ下に避難していった。・・・つづく・・・

5.午前10時24分00秒〜ふたば幼稚園で〜

幼稚園のホ−ルで園児と先生方で集会をしていた。すると突然「ゴ−」と地鳴りが鳴った瞬間、激しい揺れが襲ってきた。揺れが来ると同時によしなが先生、まつざか先生、上尾先生は園児のところにいった。すると「みんな、落ち着いて!!」と叫んだ。園児達はものすごい悲鳴をあげて泣いている。立っているのが困難な中、先生方は園児を守った。ホ−ルのガラス、数個の花瓶がものすごい音をたてて割れている。激しく揺れている。もう想像を絶するかのように。揺れがおそまった。園長先生は、落ちてあるマイクを拾って「み、み、みなさん、大丈夫ですか?」と言った。園児、上尾先生は泣いている。「みんな、落ち着いて」と先生達が言った。
春日部防衛隊はマサオ君を除いては泣いていなかった。すると、園児のみんなに「みんな、大丈夫だそ」としんのすけが言った。すると、しんのすけはみんなを勇気づけるために、ケツだけ星人ぶりぶりーをやってみんなを笑わせた。「みなさんここは避難してくる人でいっぱいになります。園児のみなさんと先生方は各クラスに行って、待機してください。危険物は先生方で処理します。園児のみなさん大丈夫です。大丈夫です。」と園児を勇気づけた。

6.避難所で

地震発生から1時間後、園児達と先生方で各クラスはきれいになった。机を全部教室からだした。みさえが荷物を持って、ひまわりをおんぶしてやってきた。「おうい、母ちゃん。ここだぞ」としんのすけは言った。するとみさえが突然しんのすけを抱きしめた。「よかった、無事で。本当に。」と泣いた。「母ちゃん、恥ずかしいぞ・・・。」としんのすけが言った。ひまわり組には、野原家、桜田家、風間家、佐藤マサオ家、他が避難している。みさえは持ってきたラジオをつけた。「約1時間前に発生した地震で、死者・重軽傷者は200人を超えたということです。震度をお伝えします。震度6強が、さいたま市、蕨市、鳩ヶ谷市、川口市、戸田市。震度6弱が、春日部市・・・。」とアナウンサ−がしゃべっている。「この辺は震度6弱ですって。嫌だわ−。」とみさえが言った。「ほんとね−」と桜田ママが言った。するとドアが開いた。「ママ−!!」と子供たちが来た。するとママ達は抱きしめた。「トオルちゃん」、「ネネ・・・。」、「マサオ、ボ−ちゃん。」と泣きながら抱きしめた。するとしんのすけが「ト・オ・ルちゃ〜ん。」と風間君(この間文字化け)みさえは「主人が心配・・・。」といった。「大丈夫ですわよ。きっと、きっと
」とみんなが言った。
夜になった。夏ということもあってか、蒸し暑い。みんな、手作りのおにぎりを食べている。その時、「ガタガタ」とちょっと強めの地震が起こった。みんな、ママにくっついている。「余震だわ・・・。」とみさえが言った。そのとき放送で「ただいまからホ−ルにて、臨時の集会を行います。お手数ですがホ−ルにお集まりください。」と園長先生が放送で言った。
ホ−ルにみんな集まった。いるのは、園児と、保護者と、地域の方達だった。
園長先生はステ−ジにあがるとお辞儀をしてマイクを手に取った。「みなさん、今朝発生した地震で、死者・重軽傷者は、200人を超えたということです。さいたま市
等では、からり被害が大きい模様です。この春日部市でも、中程度の被害が生じた模様です。みなさん、大丈夫です。きっと。きっと。」園長先生の話が終わりクラスに戻った。みさえは、ひろしに電話をかけた。つながらないなと思った瞬間、「プルルルルル」とつながった。そして「もしもし」とひろしの声がした。
「あなた、なの?」とみさえが言った。「うん、どうだ、そっちは」とひろしが言って「春日部では、震度6弱観測したそうよ・・・。家はつぶれなかったんだけど中が、めちゃめちゃなの・・・。」とみさえが言った。「会社は大丈夫だ・・・。今営業課にいるんだよ。霞ヶ関では震度5強を観測したんだ。電車は不通で帰れないんだ。ごめん。」とひろしが言った。「わかったわ。あなた、愛してる。」とみさえが言って電話を切った。「しんちゃん、パパは大丈夫よ!。」とみさえが言った。
「お−!。よかったぞ!。」としんのすけは言った。・・・つづく・・・

7.被害

気象庁は、地震発生から10日後に「平成××年埼玉県南部地震」と命名した。
M7.2。震源の深さ約10km。死者合計1.335人、負傷者合計12.458人。 
さいたま市浦和区で震度7を観測していたのが、地震発生から5日後にわかった。
大都市に震度7が直撃したことですごい被害が出た。
春日部市は震度6弱だった。

8.ひまわりの花

大地震から1週間後。ふたば幼稚園での避難生活は終わった。野原一家は家へ帰る事にした。ひろしはどうにか春日部へ帰る事ができたようである。帰り道を野原一家が歩いていると目にしたものは、ひどく損傷した家、倒れた電柱、被害の大きさを表していた。「さいたま市では、震度7を観測してこれよりもっと被害が大きいみたいよ・・・」とみさえが言った。「被害にあってる人の分までがんばんねーとな!」とひろしが言った。
家に着いた。物置やガラスが割れていた。「よしッ!片付けるか!」とひろしが言った。すると「みんな!ちょと、ちょっと!」しんのすけの呼ぶ声がした。「な〜に?、しんのすけ」みさえが言った。しんのすけが指を指したのは・・・
一輪の小さなひまわりが花壇に咲いていた。きれいに・・・。「誰か前、種蒔いた?」とみさえがみんなに問う。みんなは蒔いていないという。
「きっと、神様が勇気のひまわりを咲かせてくれたんだぞ!」としんのすけは言った。「そうだな!しんのすけ!」ひろしが言った。みさえも、ひまわりもシロも。
「野原一家ファイト!」としんのすけが言った。「オ−!」とみんなが言った。
そんな野原一家に小さな一輪のひまわりは微笑むように見ていた。・・・終・・・

1.園内お歌コンク−ルについて                               
11月の始めのある日。教室で活動をしている時、よしなが先生が言った。
「今から大事なお話をします。」「体重が5kg太ったの?」としんのすけは言った。みんな笑った。「違います!!。(でも、本当はそうだけど・・・)」とよしなが先生は言った。「大事なお話というのは、12月のクリスマスにお楽しみ会がホ−ルで行われます。午前は楽しいこと盛りだくさん・・。午後からは『園内お歌コンク−ル』をやります!!!。」とよしなが先生が言った。「先生、『園内お歌コンク−ル』って何ですか?」と風間君はよしなが先生に問う。「『園内お歌コンク−ル』というのは各クラスごと歌を発表し、それで最優秀賞、優秀賞を決めます。
審査委員は園長先生と副園長先生です!!。そして最優秀賞の組には賞状となんと光り輝くトロフィ−がもらえます。優秀賞の組にも賞状は貰えますが、トロフィ−は貰えません。ひまわり組、ばら組、さくら組の中で最優秀賞・優秀賞が決まるわけです!!。ピアノは先生が弾きます。しっかりと練習しましょう!!。」とよしなが先生は答えた。女子達が、「練習するのめんどくさ−い!」と文句を言う。
男子達はやる気があるみたいだ。・・・つづく・・・

2.曲決め

次の日、ひまわり組で・・・。「は−い!みんな席について!」とよしなが先生が言った。みんな席に座ると「『園内お歌コンク−ル』の曲決めをしま−す!!。先生が考えた2曲を今から黒板に書きます。どちらかに手をあげてくださ−い!。そして多かった曲をコンク−ルに歌うことにします!!。」とよしなが先生が言って、黒板に書き始めた。その曲は・・・。「大きな栗の木の下で」と「手のひらを太陽に」だった。「じゃあ決めます!。大きな栗の木の下でがいい人!!!。1、2、3、
・・・8人ね!。手のひらを太陽にがいい人!!!。1、2、3・・・13人ね!。じゃあ手のひらを太陽にでいいわね!!。」とよしなが先生は言った。「は−い!」と男子全員と女子の一部が言った。後の女子は、やる気のない顔をしていた。・・・つづく・・・

3.練習開始

「みんな、今日から歌の練習をするわよ〜!」とよしなが先生が言った。先生がみんなに歌詞が書いてある紙を配った。「じゃあ、歌いましょう!みんな立って!」と先生が言った。よしなが先生がオルガンを弾きはじめて「せ−の!」「♪ぼ〜くらはみんな生きている」と歌いだした。歌っているときしんのすけがふざけた。
「しんちゃん!ふざけちゃだめ!」とよしなが先生はオルガンを弾きながらしんのすけを注意した。それで歌が終わって。「みんな、まあまあよ!」とよしなが先生はみんなを褒めた。その時、「オ〜ッホッホッホ」とまつざか先生が現れた。「ひまわり組はレベルが低いうえに、こんな歌!。」とまつざか先生はひまわり組をバカにした。「なんだと、この厚化粧女!!」としんのすけがまつざか先生にお向けていった。「なんだと!コラ−!」とまつざか先生は鬼のような顔をしんのすけに言った。すると、よしなが先生は「ちょっと!ひまわり組をバカにしないでよ!!
あんたのクラスは何歌うのよ!」とまつざか先生に向けていった。まつざか先生は
「じゃあ、うちのクラスに来てみる?今歌っているから!」とよしなが先生を見下すように言った。よしなが先生とひまわり組は隣のバラ組へ言った。すると。
♪風の中のす〜ばる〜と、バラ組が歌っていた・・・。「どうよ!このバラ組は
『地上の星』を歌うのよ!あんた達が歌う『手のひらを太陽に』とでは、レベルが違くて!オ〜ッホッホッホ!トロフィ−は貰ったわ!」とまつざか先生は笑った。
「『地上の星』では勝てないよ!」と風間君が言った。「ええい!ひまわり組!
エイエイオ−!!」とよしなが先生が言った。ひまわり組では歌う気のない一部の女子が今の会話を聞いて笑っていた。・・・つづく・・・

4.ひまわり組崩壊!?

ある日よしなが先生が、「みんな〜!歌の練習やるわよ!」と言った。みんな集まった。「じゃあ、歌いましょ!」とよしなが先生が言った途端、女子3人が外に行き始めた。するとネネちゃんが「あんた達どこ行くのよ!」あいちゃんも「練習しないなんて許せませんわ!」と大声で言った。すると3人が「こんな歌、歌ってられないわよ!。私達は、ク−ルなんですから!」と言った。「ねえ、みんな歌って!お願い!」とよしなが先生は言った。「いやです!」と女子3人が言った。するとクラスのみんなが「まじめに歌え!!。」と怒った。女子は無視するようにひまわり組をでていった。するとそこにまつざか先生が現れて・・・
「なに?、もうクラス崩壊?、ひまわり組らしいわ。オ−ホッホッホ」とまつざか先生は言った。するとしんのすけが「うるさいぞ!。この厚化粧!」と言った。
「何だと!このジャガイモ男爵!」と怒った。「あんたのクラスには負けないわ!
」とよしなが先生が言った。「ふふふ、トロフィ−はバラ組のものだわ!」とまつざか先生は大声で言った。

5.歌の力

例の3人組が出て行ってしまった。ひまわり組は困っている。「みんな、お便秘だせよ。」としんのすけが言った。「それを言うなら、お元気でしょ!ああ、どうしたらいいの?」とよしなが先生が泣きそうな声で言った。するとその時、
「みんな!こんにちは!」と熱繰しいぞう先生が現れた。「えっ、何でしいぞう先生が?」とネネちゃんが言った。「あつくるしいから、お仕事クビになっちゃったのか・・・」としんのすけが言った。「ち、違います!、クリスマスに『園内お歌コンクール』があるだろ。それで、みんな練習がんばってるかどうかな
って、見にきたんです!。」としいぞう先生。「みんな、どうしたんだい?、困った顔して?」そのとき、よしなが先生が言った。「実は、クラスの女子3人が歌を歌うのが嫌だって、出て行ってしまったの・・・。」「えっ、何だって?」としいぞう先生。「僕、行きます!」と言って、しいぞう先生が外に出て行ってしまった。
例の女子3人は、ブランコに乗っていた。「やあ!みんな」としいぞう先生。「しいぞう先生!どうしているんですか?」と女子。「クリスマスに『園内お歌コンクール』があるだろ。それで、みんなの練習を見にきたのさ!、どうして、歌いたくないの」としいぞう先生。「わたし達、本当はあの歌すごく好きなんです、優勝もしたいんです。でも、人前で歌うことがどうしても・・・」と女子が泣き出しそうに
言った。「そうか。先生もね、あの歌すごく好きなんだ。『太陽』という言葉があってね。心を込めて一生懸命歌うことが大切。クラスが一つになって、曲が完成するのだと思うよ。君たちが、抜けちゃったらクラスはバラバラなんだよ。緊張はしてもそれを気にしないで、夢中で心を入れて歌うことだよ。僕も臨時として、別の幼稚園に行って仕事をしてるんだけど、そこはみんなの笑顔がとってもいいね。一つになってる。」としいぞう先生。「わかりました。私達、緊張しないで心を込めて一生懸命歌います!」と女子。「うお〜!がんばれ!」としいぞう先生。
ひまわり組が一つになりそうだ。

6.もうすぐ

12月中旬。コンクールまで約1週間。ひまわり組をすごい勢いだ。「今日も練習するわよ−!」とよしなが先生、「オ−!」とみんな。「♪手〜のひらを〜太陽に〜」とフレーズ。「うまいわ、みんな」とよしなが先生。
練習が終わり、先生の話。「みんな、プログラム渡すわね〜!」とよしなが先生。

200×年(平成××年)12月22日(金)の予定について

8:45〜8:55・・・各組での朝の短活動
9:00〜9:30・・・ホールにて終業式
9:45〜11:45・・・各組での活動
12:00〜12:30・・・昼食
12:30〜13:00・・・昼休み
13:10〜14:00・・・『園内お歌コンクール』(保護者観覧)
14:10〜14:30・・・各組での帰りの短活動
14:30〜・・・終了

『園内お歌コンクール』の審査は、園長・副園長・PTA会長・PTA副会長・近所の方の5人で行います。最優秀賞の組には賞状・トロフィーを、優秀賞には賞状を授与します。各組の発表順並びに曲名は以下に記載。

ばら組・・・「地上の星」
さくら組・・・「きよしこの夜」
ひまわり組・・・「手のひらを太陽に」

車等は、近くの駐車場をお借りしています。保護者のみなさまの、ご参加、お待ちしております。
とプログラムに書いてあった。
「これ、みせてね!」とよしなが先生が言った。「この各組の活動で、ひまわり組はクリスマス会をします!お楽しみに!」とよしなが先生。「わ〜い!」とみんな

『園内お歌コンクール』まで約1週間!

6.最終練習

いよいよ「園内お歌コンクール」は明日になった。ひまわり組では、熱が入ったように練習している。もう最終仕上げだ。
「みんな〜。いよいよコンクールは明日です。どんな気持ちかなぁ?」とよしなが先生がみんなに問う。
「明日は誰かピチピチのおねいさんが来ないかなぁ〜。よしなが先生みたいなおばさんは嫌だぞ」としんのすけが言った。
「誰がおばさんよ!、まだ24よ!」とよしなが先生が怒った。
「明日は緊張するかなぁ?」や「間違えたらどうしよ〜」や「ベストを尽くすぞ」など風間君、ネネちゃん、マサオ君など、いろいろな声が聞こえてくる。
「みんな、一生懸命がんばりましょう」とよしなが先生は笑った。
いよいよ、明日!!

7.開会式
お昼を食べた後、園児はホールに椅子を持っていく。保護者も大勢来ていて、パイプ椅子に座っている。
「おお!父ちゃん、母ちゃん、ひまわり!」しんのすけは、ひろし、みさえ、ひまわりを見つけたようだ。
「おう!しんのすけ!頑張れよ!」、「素晴らしい歌、期待してるわよ」、「ターター!(頑張れ!)」とひろし、みさえ、ひまわりは応援した。
「静かにしてください」とホールにアナウンスが響く。司会は、PTA会計係の人がやっている。「今回司会を務めます、PTA会計担当の中島です。よろしくお願いします。それでは只今からふたば幼稚園『園内お歌コンクール』を行います」と開催宣言をした。会場の人たちは、拍手をする。
「1.審査員紹介 これから『園内お歌コンクール』の審査をされる方をご紹介します。まず、園長先生です。」
園長先生は立って、保護者に向かってお辞儀をする。会場は拍手する。
「続いては、副園長先生です。続いては、PTA会長の佐々木会長です、続いてはPTA副会長の田中副会長です、最後に近所の佐藤さんです」それぞれ、会場は拍手する。
「2.演奏上の注意 演奏している時は会場のみなさんはお静かに願います。また携帯電話の電源をお切りいただくが、マナーモード設定、いずれかにしてください。
表彰についてですが、最優秀賞の組にはトロフィー・賞状、優秀賞の組には賞状、また賞に入らなかった組には、がんばったで賞を差し上げます。
では、これから発声練習として園歌を歌いたいと思います。園児のみなさんは起立して大きな声で歌いましょう!」
伴奏が始まり「♪きょうもすてきなあさがきた♪」と園児は大きな声で歌う。
歌が終わった。
「園児のみなさん、ありがとうございました。これから演奏に入ります。ばら組のみなさんは準備してください」
ばら組は円陣をして「ひまわり組に負けないぞぉ〜!、おー!」とチーターが音頭をとる。
いよいよ、演奏が始まる!

8.本番
「4.演奏 それでは演奏に入ります。
プログラム第1番 ばら組 曲は『地上の星』、伴奏は、まつざか梅先生です。」
まつざか先生はお辞儀をし、会場は拍手する。始まった。勢いのある伴奏。そして歌。「♪風のなかのす〜ばる〜♪」うまい。審査員の先生は目を閉じて聞いている。ひまわり組のみんなは「まけないぞ!」という目で聞いている。
やっぱりうまい。でもどこか違うというか、抜けているというか、会場のみんなはそういう感覚で捉えた。審査員の人は鉛筆を動かしている。
歌は終わった。ばら組のみんなは「絶対優勝だな!」という目をしている。
でも、なんだか違う。ばら組は歌に気持ちを込めてなくて、ただ歌えばいいという感じだ。
「続いて、プログラム第2番 さくら組 曲は『きよしこの夜』 伴奏は、上尾ますみ先生です。」上尾先生は、めちゃくちゃ緊張していて伴奏を間違えている。
でも、歌は普通かな。
さくら組の演奏が終わった。審査員の人は鉛筆を動かしている。
そして、いよいよひまわり組の番が来た。
ひまわり組は「こころを1つに! いい歌残そう! ほほ〜い! おー!」としんのすけが音頭をとった。「みんな、がんばりましょう!」とよしなが先生が言った。
会場では、ひろしが「いよいよだな!ひまわり組」と言い、みさえは「目指せ!最優秀賞!」と言った。まつざか先生は「ほほほ。優勝はばら組に決まってるわよ。まあ、せいぜい頑張りなはれ。」と見下して言った。
「プログラム第3番 ひまわり組 曲は『手のひらを太陽に』 伴奏は、よしながみどり先生です。」よしなが先生はお辞儀をし、会場は拍手をした。
始まった。元気のいい伴奏で。「♪ぼ〜くらはみんな生きている♪」迫力があって歌も気持ちが入っている。1人1人の声が大きく、笑顔で歌っている。最後は、手拍子も入れていて、すごい。歌は終わった。「みんな、うまかったわよ!」とよしなが先生はみんなを褒める。「なんだか歌っている時、気持ちよかったわ」とネネちゃんが言って、「ぼくも、ぼくも」とみんなが後についで言う。
「え〜これで全ての演奏は終わりました。審査員の方の集計待ちの間、プログラムには無いですが、スペシャルステージとして保護者の方におもしろい漫才をやってもらいます。劇に上がる方は前の方にお集まりください。
その中にはひろし、みさえもいた。
「では、最初に野原ひろしさん、みさえさんの漫才をご覧下さい」と司会は言った。「ほほーい!父ちゃん、母ちゃん!」としんのすけは手を振った。
会場は爆笑の渦に包まれてスペシャルステージは終了した。

9.閉会式〜そして、結果!〜
「それでは、只今から『園内お歌コンクール』閉会式を行います。」と司会者。
「1.園長先生のお話、園長先生、お願いします。」園長先生は登壇してあいさつをして「園児のみなさん、素晴らしい歌声をありがとうございました。結果をお楽しみに!」2のPTA会長あいさつでも、佐々木会長は最後に同じことを言った。
そして、
「3.結果発表 それではお待ちかねの『園内お歌コンクール』の結果発表をお伝えします。
それでは、発表します。
『園内お歌コンクール』がんばったで賞に輝いたのは・・・さくら組です!」残るは、ばら組とひまわり組。
「続いて、優秀賞に輝いたのは・・・・ばら組です!!」そして残るは・・・、
「そして、最優秀賞に輝いたのは・・・・ひまわり組です!!!」。ひまわり組は「キャーーーー! やったーーーー!!!!!!!!!!!!」の声に包まれた。
「おめでとうございます! これで結果発表を終わります。」
「4.表彰 賞に入った組の代表の方は段に登ってください」ひまわり組からは、風間君、ばら組からはチーター、さくら組からは女子が登った。
園長先生は「がんばったで賞、さくら組おめでとう」と言って賞状を渡した。
「優秀賞、ばら組、あと一息だったね」と言って、チーターに賞状を渡した。
「そして最優秀賞、ひまわり組、優勝おめでとう!」と言って、風間君に賞状と、光り輝くト音記号のトロフィーを渡した。会場は拍手に包まれた。

10.優勝後・・・
コンクールが終わり各組は教室に戻った。「本当に最優秀賞、おめでとう!」とよしなが先生は、涙声で言った。「優勝、おめでたいぞ〜」と言ってしんのすけは、ケツだけ星人をしながらトロフィーをお尻に乗せていた。
「やめろよ。こわしたらどうすんだよ」と風間くんは言った。
その時、まつざか先生が入ってきて、しばらくたって「ひまわり組には負けたわ。優勝おめでとう。でも次回は、ばら組が優勝するわよ!」と言った。
「ばら組もうまかったわよ。でも次回も最優秀賞はひまわり組ね。」と言った。
「今まで、ご苦労様!」とよしなが先生は言って、光り輝く賞状とトロフィーを黒板の上に飾った。〜終わり〜

クレヨンしんちゃんと大地震シリーズ 第2弾

注)この地震はある科学雑誌に掲載されていたものを参考にさせていただきました

〜序章 地震発生の可能性〜
ある某地震研究所では、日本でもスマトラ沖地震級のM9程度の地震が発生する可能性が僅かながらあるという論文を出した。
その内容は、静岡県駿河湾〜沖縄県、ほぼ西日本全域を震源域とした超巨大地震の発生。その破壊領域は約1000km。発生した場合、関東以西で大きな揺れを観測し、静岡県から八重山諸島にかけて10m〜30m以上の津波が観測される。そして西日本は壊滅する、というものだった。
研究所はこの地震の詳細をもっと研究することにした。
この後、研究の予想外の地震が起きるともしらずに・・・。

〜第1章 ゴールデンウィークの計画〜
ひろしは、ゴールデンウィークにどこかへ行こう、という案を持ち出した。
ゴールデンウィークはもう2週間先。みさえは「いいわね、それ」と頷きながら言う。しんのすけも「ほっほ〜い!」と興奮している。
「さて、どこに行こうか!」とひろしはみんなに問う。「わたしはどこでもいいわよ。」とみさえ。「オラも〜!」としんのすけ。
「俺さ、福岡に行ってみたいんだよ」とひろしが言う。「いいわね!九州」とみさえ。「ねえねえ!春日部防衛隊のみんなも誘ってい〜い?」としんのすけ。
「みんなで行けば楽しそうね!でも皆さん都合大丈夫かしら?」とみさえ。
「みんなに確認しとかないとな!」とひろしが嬉しそうに言う。
みさえは「ねえねえ、あなた。福岡には何で行くの?」。「やっぱ飛行機だろう」
「ゴールデンウィークは飛行機混むと思うから早めに予約しとかないとダメじゃない?」「そうだなぁ。」「飛行機、かあちゃんの体重で墜落したりして〜!」としんのすけが笑いながら言った。「しんのすけ〜!」とみさえはしんのすけをげんこつした。「ははは」とひろしは笑った。
「じゃあ、しんのすけ!みんなに確認しろよ!みんなの親の人も行くと思うから。」とひろしは言った。「ほっほい!」しんのすけは嬉しそうだった。

〜第2章 出発〜
2×××年5月4日みどりの日午前7時、野原一家達は、東京羽田空港に来た。
一緒に行くのは、野原一家(シロは隣のおばさんに預けている)、風間君、風間ママ、マサオ君、マサオママ、ネネちゃん、ネネちゃんママ、ボーちゃんの11人。
ゴールデンウィークは福岡に2泊3日、みんなで滞在する。
「早めに予約しておいてよかったですわね」と風間ママが言う。「そうですわね〜」と奥様達。しんのすけは歩いているきれいな女性についていこうとしたが風間君に止められる。「しんのすけ!!何やってんだよ!」「きれーなおねえさんがいたからつい・・」としんのすけと風間君。「もーしんちゃんたら。空港に来てもおバカなんだから!」とネネちゃん。「さあ、マサオ君。2人で福岡旅行満喫きましょうね。リアルおままごとの台本もあるし!」とネネちゃんがマサオ君に言う。
「ひぃ〜!怖いよ!」とマサオくんがおびえる。「ぼ〜!」とボーちゃんは笑う。
「福岡行きのみなさま、そろそろご搭乗ください。」とアナウンスが鳴る。
「さて、行くか!」ひろしが言う。11人は飛行機に搭乗した。
午前7時30分、飛行機は福岡空港に向かって飛んだ。
あの悪夢まで、あと3時間16分・・・・

〜第3章 機内で〜
羽田空港を出発して約1時間、野原家たちを乗せた飛行機は今、大阪上空を飛んでいる。窓から順にしんのすけ、風間君、ボーちゃん。その前の席にマサオ君とネネちゃん。そしてその通路を挟んで、風間ママ、ネネちゃんママ、マサオママが座っていて、その前の席に野原夫妻とひまわりが座っている。
みさえは後ろを向いて奥様達と世間話をしているし、ひろしは呆れ顔で空を眺めているし、ひまわりは寝ていた。
そして、マサオ君とネネちゃんは2人でリアルおままごとをしていた。
風間君は「今日は晴れてとてもいいね」と、ボーちゃんとしんのすけに言う。
「でも良かった。風間君と一緒にいれて。楽しい家庭築きましょうね」としんのすけは風間君にすりすりしてきた。風間君は振り払って「気持ち悪いなぁ」と怒った。しばらくして風間君は「ねぇねぇ、こないだニュースでやってたんだけどさ、日本に将来、超巨大地震が襲うかもしれないんだって。地震学者によると発生確率は1%ぐらいで低いけどね。」と言った。「うん僕も見た」とボーちゃんも頷く。
「なんか静岡の駿河湾から沖縄県までの西日本全域を震源域として破壊領域は1000kmだって。ほら前、スマトラ沖地震があっただろ。あれぐらいの級だって。関東から沖縄まで強い揺れがあって、大津波が襲って、西日本は壊滅するって。M(マグニチュード)は9だって。」と風間君は得意気に話す。「風間君詳しい!」としんのすけは言う。「まぁ、この辺は僕の専門だけどね。まぁ、なんでも聞いてくれたまえ。」「ほんとに、キザな風間君だね!」「お前は一言多いんだよ」と風間君は言った。いっぱい話しているうちに飛行機は福岡空港に到着した。
「ご搭乗ありがとうございました。荷物をお忘れなく。」とアナウンスが鳴った。
「みんな!降りるぞ!」とひろしは言った。
午前9時、福岡に着いた。空港の外は暖かかった。「暖かいですわね〜」と奥様達。
あの悪夢まで、あと1時間46分・・・

〜第4章 福岡市内のデパートで〜

野原一家達は福岡市内のデパートにいた。奥様達は化粧品コーナー、ひろしと子供達はおもちゃ売り場にいた。午前10時45分、子供と大人達はロビーに合流した。悪夢まであと・・・・・・・1分

〜第5章 2×××年5月4日午前10時46分52秒 超巨大地震発生!〜
午前10時46分、ロビーでひろしは「この後どこに行きましょうか?」とひろしの質問で全員が考えた瞬間、「ドガガガガガガガガ!!!!!」と激しい横揺れ。
客達は「キャー!!!!!!!!!うわー!!!!」と叫ぶ。入り口の自動ガラス扉は粉々に割れて大破している。野原一家達は伏せた。泣く子供たち。いっそう揺れは強くなっている。商品は倒れてすごい音をたてている。「ピーピー!!」と警報音が鳴っている。「大丈夫だから!」とひろしはみんなに言った。
揺れがおさまった。店内はすごい状態だ。泣く人々。倒れてものすごい状態になっている商品棚。みさえは「何、今の」と脅えながら言う。春日部防衛隊らはみんな泣いている。「テロかしら?」とネネちゃんママ。今まで経験したことのない激しい揺れだった。「地震よ!」とマサオママ。ひろしは外にいったん外に出てみた。
歩道橋に通じているこの3階のロビーから大破した自動扉をでて見ると、歩道橋は真っ二つに折れていた。たくさんの車が衝撃で大破していて爆発音をたてて燃えている。ひろしは気が付くとデパートの1階が押しつぶされていることに気づいた。
もし1階にいたら俺達は・・・とすごい恐怖感でいっぱいだった。
すぐさま中に入ると、ひろしはみんなに「いそいで、ホテルに行こう!ここの近くだから安心して!ここは危険だ!」と誘導した。まわりを見ると多数の人が商品棚の下敷きになって息絶えていた。

〜第6章 ホテルで〜
約3分で大混乱の中宿泊するホテルに到着した。ホテルの中は一部損壊していたが、大丈夫だった。
「すみません、このホテルを予約した野原ですが」とひろしは言った。「この大変な中ありがとうございました。めちゃくちゃですが、建物は大丈夫です。501、502、503の3部屋を取っております。エレベーターは地震の影響で使えません。階段をお使い下さい。」と案内人は言った。
501には野原夫妻とひまわり、502には春日部防衛隊、503には風間ママ、ネネちゃんママ、マサオ君ママが泊まることにした。春日部防衛隊はすぐさま部屋に入り、テレビをつけた。
「地震です。今、東京でも立っていられない様な揺れに襲われました。震度の速報が入ってきました。ほぼ西日本全域で震度6強〜7を観測しています。津波の情報です。西日本の太平洋岸全域〜沖縄八重山諸島にかけて大津波警報、東北地方〜北海道に津波警報です。大津波警報が発令された地域にはまもなく10mを超える津波が到達する模様です。安全なところへすぐ避難してください!!」とアナウンサーはすごい勢いで話す。震度分布にはほぼ西日本全域が震度6弱〜7のマーク、東日本には震度5強〜4で埋め尽くされている。北海道もほぼ全域で震度4だ。
「これは飛行機の中で僕が話した超巨大地震かもしれない・・・」と風間君は思った。「震源は西日本全域!地震の規模を示すマグニチュードは、ななんと10です!!マグニチュード10!!」と繰り返しアナウンサーが言った。

〜第7章 某地震研究所で〜
「所長!西日本全域で震度6強〜7を観測してる模様です!」と研究員が話す。
「地震の規模は、我々が論文を出したのよりはるか上だ!M10とは!まさか本当に発生するなんて!!震源域が駿河湾から八重山諸島にかけて破壊領域はなんと2000kmだ!」

〜第8章 地震発生の午後〜

地震発生から約3時間後の、午後3時。春日部防衛隊は必死にTVを見つめていた。「地震発生から約3時間が経過しました。現在では死者が100万人を突破したという情報が入っています。また余震が続いています。地震発生から、約3時間が経った今でも、太平洋沿岸に30mを超える大津波が猛烈な勢いで各地を襲っています。震度は、震源域の西日本全域で震度7〜6強、関東地方から東北地方にかけて震度6弱〜5弱、北海道もほぼ全域で震度4を観測しています。ここ東京でも震度6弱が観測されており、死者が多数出ています。現在、東京テレビのヘリコプターに乗っている佐藤さんに、大阪市の様子を伝えてもらいます。佐藤さーん!
はい!こちら佐藤です。現在、大阪上空にいます!上空からでもはっきりわかるように大阪都市部の超高層ビルはドミノのように倒壊しており、津波が猛烈な勢いで襲っているのがはっきりわかります。火災も多く出ているようです。阿鼻叫喚のような状態です!」風間くんはTVを消した。「こんなに、被害が出ているなんて・・・ううっ」とネネちゃんは泣き出してしまった。「僕達、どうなるんだろう」とボーちゃんが不安に言った。「福岡も震源域にはいってるんだよね・・・」とマサオ君も泣きそうな声でいった。「こんな目に遭うなんて」と風間くんはうつむいてしまった。「ケツだけ星人ぶりぶりー!」としんのすけは得意のケツだけ星人をやった。「しんのすけっ!何やってんだよ!」と風間君は怒った。「ケツだけ星人だぞ・・」としんのすけは言った。「この状況みてわかんないのか!みんな絶望してんだぞ!そんな時になにやってんだよ!空気読めよ!」と風間君は怒鳴った
「じゃあさ、そんな絶望してて誰か助けてくれんの・・・。神様が来てくれるとも思ってるの?」としんのすけは言った。風間くんは「しんのすけ・・・」と言った
「春日部防衛隊!困ってる人をお助けするぞ!」としんのすけは元気いっぱいに言った。しんのすけの言葉が効いたのか、春日部防衛隊の全員が立ち上がり「オー!」と言った。

小説トップに戻る

トップページに戻る