トップ小説作成者・なっとうにチョコビ入れるタイプさん


太陽がさんさんと輝いている。
今日は日曜。特にすることもない。
しんのすけは出かけている
夫は川口さんと一泊2日の温泉旅行。(まったく、私もいきたかったわ。)
野原みさえ29歳は寝そべりながら、ワイドショーをみていた。
29歳がうとうとし始めると(ええい、29歳、29歳言うなっ。)ドアを開ける音。
「母ちゃん、ただいまー。」
「おかえりでしょ。……ん?」
いつもと違う。いつもなら“ただいま”を“おかえり”とまちがえるはずなのに
それに声も違かった。
風間君だった。
「えぇっ!なんで風間君?」
「はい、すいません。実はしんのすけと人まねごっこをしていまして………」
「人まねごっこ?」
「はい、僕がしんのすけのまねをするという……」
「ああ、なるほど……」
(まったく、またアイツのくだらない遊びか。
つきあわされる風間君もかわいそうよねぇ。)
そんなことを思っているうちに風間君の後ろからしんのすけが現れた。
「風間君っ!ちゃんとオラのまねしてよねっ!」
どうやら監視役らしい。
「分かってるよ。」
しぶしぶ役を続ける風間。
「ほっほぉーい。母ちゃんなにかおやつなーい?」
「ちっちっちっ。おやつじゃなくておつやだゾ。はい、やりなおし。」
鋭い指摘。
「母ちゃんなにかおつやなーい?」
(はっ。おもわず唖然としていた。
えぇーなに?私に聞いてるの?
おつやとかいってたっけ。)
「れ、冷蔵庫におやつのプリンがあるわ。ちゃ、ちゃんと手ぇ洗って食べるのよ」
「ほっほぉーい。」
そういうと風間は洗面所へとむかった。
だが、しんのすけはまっすぐ冷蔵庫へとむかい。ドアを開け、プリンを食べ始めるのだった。
洗面所からかえってきた風間
「あぁー!ボクのプリン!返せよしんのすけっ」
「んもぅ。人んちにきて図々しいわねぇ」
「ぼくがしんのすけの役だろ」
「おつやはオラのものだぞ」
「もういいもういやだかえるっ」
風間君は帰ってしまった。
みさえは混乱しつつも昼寝することにした。
目が覚めたとき、外は暗く、みさえは電気のついたへやでぼーっとしていた。
(時間は? なんだ7時か。………
あとちょっと……ねむれる………………ん?7時っ!?)
「うっそぉーお夕飯の支度何にもしてない!」
結局、夕飯はカップめんと目玉焼きですませ、食後もいつも通りのせいかつだった。
ここに、野原みさえ29歳のたいくつな日曜の幕をとじる。

真っ昼間。公園でみんなにケツだけ星人を披露していたしんのすけ。
それを遠くからみている男がいた。男の名は南出茂 多辺留(なんでも たべる)、年齢34歳、無職。
と、突然多辺留がしんのすけに近づいてきた。
「ねっ。その踊りいいねぇ。ウフフ…僕に教えてよ。今日から師匠って読んでいい?」
「あっありがとう。あなたにはケツだけ星人の良さがわかるのですね!」
手を取り合う二人。辺りには変なオーラが広がっている。風間たちがこっそり帰った。
「でもなぁ、師匠とかって面倒くさいしなぁ。」
「いいじゃんいいじゃん教えてよー」

「キャッ。オジサンたら気持ち悪いっ。」顔を赤らめたしんのすけが言う。「悪いけどあきらめてよね。じゃっ」
家に帰ろうとするしんのすけ。だが多辺留が足をつかんではなさない。
「オジサン、はなしてよっ」
「ケツだけ星人を教えてくれるまでははなさない。」
足を抜こうと力を入れるしんのすけ。もっと力を入れる。もっと入れる。もっと入れる。
ブゥゥブブゥブゥ
屁がでてしまった。
バフッ
とどめの一発
今ので少し身がでた。
多辺留がにおいで失神した。その間にしんのすけは家に向かって走っていった。
一方、多辺留の失神はすぐに回復した。しんのすけはもういなかったが、
あたりに屁と身のにおいがのこっていたので、それを嗅いで行くことにした。
くさいにおいは大好きだったので苦にもならなかった。
たどり着いたのは赤い屋根の一件の家。さすがに家に入るわけにもいかないので庭でチャンスを待つことにした。
ふと、中の声が聞こえるのに気づいた。
「父ちゃん、足くさいっ!」
「ホントあなたの足って世界一くさいわよ。きっと。」
「ったく。るせーな。」
多辺留はうずうずした。そんなにくさいという足を嗅いでみたくてしょうがない。我慢できなくなって窓ガラスをあけて家に入った。
当然の反応が帰ってきた。
「なっなんだ!おまえはっ!」
「あっあしっ、嗅がせて。くさいの大好き。」
「あっ足って、おれのか?いっいいけど別に」
足をさしだすひろし。それをここちよさそうに嗅ぐ多辺留。野原一家はただただ冷や汗をかいて見つめていた。
多辺留は嗅ぎ終わると満足して、入ってきた窓ガラスから出て行った。
「なっなんだったんだ?いまのは。」
「さっさぁ。」
混乱しつつもひろしは足のにおいをほめられて内心とても喜んでいた。

小説トップに戻る

トップページに戻る