トップ小説作成者・サッチ−2さん


「おらの秘密(2)」
−しんのすけ、お前の命ももうすぐで終わるー
火曜日の朝
ハッ、おらは目を覚ました。
昨日のことが夢ではあるように思えたが、夢ではなかった。
おらの首には、まだきのうのペンダントがかけてあった。

昨日の放課後
「あしたハラリアルン」
しんのすけは公園で、昨日、さんのすけから教えてもらった呪文を、大声で言った。
するとまたあの煙が出て、さんのすけが現れた。
「来たんだね、やっぱり。」
とさんのすけはしんのすけの前に出ていった。
「おら聞きたいことがあるぞ」
「なに?」
「あの煙ってどこから来るの。」
としんのすけが言ったとたん、さんのすけはこけた。
「どうしてキミはいつも違う方向に言ってしまうのかな?でもいいや。教えてあげる。
あの煙はね、これを使ったのさ。」
とさんのすけは、5つの岩を並べて呪文を言った。
「よでよおのほ」
するととたんに、4つ炎がでてひとつは強力な氷になっていた。
「おおっ」
「そして、この4つの真ん中に氷を並べると、ほら煙が出てるでしょ。
そして、これを投げると煙がそこから出ているように見えるってわけ。」
〈これは、この物語だけの物ですので決してまねしないように〉
「おお、すごいぞー」
「ねえ、いつまでも隠していないで教えてあげなよ。しんのすけ。」
「ぼくは、さんのすけだ。風間君。」
とにやにや笑いながら言った。
「私は生まれ変わったのよ。愛色合いにね。」
「ねえ、どうしておらと、風間君の名前知っているの?」
ふと、おらは思っていった。
その瞬間、地面がゆれて穴ができた。
「しんのすけ、下がって。」
またコウノトリかもしれない、とさんのすけは思いながら攻撃態勢に入った。

2おらの未来の家族
さんのすけは攻撃態勢にはいったがすぐにもとの体勢に戻った。
なんと、その穴から出てきたのは、おらの家族と友達だったのだ。
でも少し老けてるけど、でもいったいどうしてなのだろう?
「しんのすけ今から重要な事を言うからね。」
とさんのすけは紙芝居を持ってきた。(コレで説明するらしい
「コレは過去ではなく未来の話。
コウノトリが地球を消滅させようとしている。
何の為かって?コウノトリは宇宙人だから。
そう、この未来や過去をねじ曲げようとする。
そして記憶も無いまま私達を征服するらしい。」
「そこで私達は秘密部隊を結集した。もちろん国にも許可をえた。
何年間か訓練や勉強をして、コウノトリを滅ぼそうと決意した。」
「だけど、そのコウノトリは過去のしんのすけに興味を持ったんだ。
それがどうしてなのかは僕らも分からないけれどヒントはある。」
そして最後のページに移った。
「しんちゃんは何か特別な才能なんかがある。
その力をコウノトリが狙っているんだ。」
「だからお願い僕らに力を貸して。そしてこの地球を守って。」
その時おらは拍手をした。 皆ずっこけた。

「ちょっと待って、何でおらの家族や友達がいるの?」
「それはね、未来の人は、事故等では死ぬけれど年を取る時は死なないんだ。
それにね、少し高いけれどお金を払うと生まれ変われるの記憶はそのままでね。」
おらは、驚いた。科学は進むものなんだ。と納得した。
「じゃあ、一応自己紹介をするね。」
「私は、野原雪。特技は雪を降らせる事。
まあしんちゃんの母親の生まれ変わりだと思えばいいわ。」
「俺は、野原炎士(えんし)炎を操る物だ。お前の父親だな。」
「私は、野原ヒマワリ。植物を操る物。あなたの妹。」

「私は、桜田りん。特技は武術。「ネネ」とよんでね。」
「僕は、小川雅。 特技はバリアーやシールドを張る事。「まさお」と呼んで下さい。」
「私は、夢のフゥ。特技は動物の言葉が読み取れる事。呼び名は昔のままでいいよ。」
おらは、未来の家族や友達の顔を一人ずつ見た。
性格はいつもと同じだけど、体格や顔は全然違う。
「私は、愛色合い。特技は剣術。愛と呼んでね。」
「僕は、野原さんのすけ。特技というか魔法が使える。さんちゃんといって。」
「うん。おらは野原しんのすけ。趣味はおねえさんのナンパだぞ。」
と全員が自己紹介し終わった直後、また地面が割れた。
おらは、また誰か来るのかなとわくわくしていた。
「ふふ、見つけた。しんのすけ。」
そこにいたのは、また覆面をかぶった人。
「私の名は、クローズ。」と言った。そして、一匹の猫をだした。
クローズがキスすると、猫が突然巨大化し凶暴化した。

「わぁ、大きな猫だな。」
「て、いってる場合じゃないよ。しんちゃん、僕らを殺しに来たんだよ。」
とさんのすけが言う。
「ふふっ、リン。この子たちを殺しなさい!」
とクローズが命じるとリンは大きな赤い目をおらたちに向ける。
そして、リンは鋭い歯を向けておらに飛びかかろうとする。
「危ない、しんちゃん逃げて!」雅が大きなシールドを出す。
ガッ、とリンが前足で殴るとシールドは一瞬で敗れた。
「そんな、しんちゃん速く逃げて、ってあれしんちゃんは?」
辺りを見回すがしんのすけの姿は無い。
「なにっ!まさか呪文を?」
というより公園にはいないといったほうがいいと未来の野原家は思った。
なぜなら、
「お姉さん、納豆にネギ入れるタイプ〜?」
と既に公園の外にいるきれいなお姉さんにナンパをしていた事を知っていたからだ。
「なめやがって、リン早くそいつ等を粉々にしちゃって!」
がっ、リンは前足を振った。
だが、攻撃はできなかった。既にリンは倒れていたからだ。
「同じ名前のくせに弱いのね、この猫。」
とりんは言う。
「フゥ、この猫の心を読んで早くね。」
フゥは言われた通りに猫の胸の部分を手で触れる。
「あれ、この猫、死んでる?」
「えっ、まさか殺しちゃった?どうしよう。」
りんはしくしく泣き始めた。
「フフっ、いいや。この猫は最初から死んでたのさ。」
と後ろで声がすると思い振り向く。
だが目の前が真っ暗になり倒れた。
「残りは、6人だけ。」
空から、声がする。
3に続く

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