トップ小説作成者・空さん


「ようし・・・。これで全員だな?」
「はっ!!風間隊長!」
「ご苦労。下がれ。・・・(ピピピ)あーこちら11番隊風間。
こっちは準備完了した。7番隊はどうだ?」
「ボー・・こっちも、準備完了。5番隊の、野原隊長も準備完了、の合図あり。」
「了解。では折り返し連絡する。そこで待機しててくれ。」
「了解。(ピッ)」
「残るは3番隊と8番隊か・・・(ピピピ)こちら11番隊風間。
準備完了したか?」
「こちら3番隊、マサオ。準備できたよ!8番隊のネネ隊長も準備できたよ。」
「了解。それじゃしばらく待機しててくれ。もうすぐだから。」
「オーケー。分かったよ、風間隊長!(ピッ)」

「ようし・・・これでここら一帯の地域は包囲した。あとはこの爆弾を
それぞれの位置に着いた隊が点火すれば・・・やつらはこの中央通りか
それに交差したこの通りの十字路から一斉に外に出ようとする・・・
そこを叩けばおわりだ!!」

時期はすぐにやってきた。
なにも知らないやつらは占拠したアジトからノコノコと中央通りに溢れかえった。
しかし、そこには1人の住民もいなかった。そう、もう住民は避難していたのだ。今が絶好のチャンスだった。
(ピピピ)「今だ!作戦決行だ!かすかべ防衛隊!!」
「ファイヤーーーー!!!」

「まずはボー隊長だ。」
ボー隊長はスイッチを押した。
ドオオオオオオン
凄まじい爆発が街の中心部で起きた。やつらは慌てふためいている。
そして思ったとおりの方向へと逃げ始めた。

「次、ネネ隊長だ。」
ネネ隊長はスイッチを押した。
ドオオオオオオン
またしても凄まじい爆発が街の西部で起こった。やつらの大多数はこの爆発に
巻き込まれた。そして残ったやつらは北部と南部に逃げ始めた。

「計算どおりだ。しんのすけ、マサオ隊長!」
しんのすけ隊長とマサオ隊長はスイッチを押した。
ドオオオオオオン
北部、南部それぞれで凄まじい爆発が起こった。こうしてやつらは壊滅した。

「(ピピピ)よし!これよりやつらのアジトに侵入する!どうぞ!」
「・・・(ピピピ)ブッラジャー!」
「マサオ隊長、ネネ隊長、ボー隊長応答せよ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「(ピピピ)しんのすけ隊長!ボー隊長と配置場所が近かったよな?
ボー隊の様子を見てくれ。」
「(ピピピ)わかったゾ!」
作戦の途中で連絡が途切れることなんて初めてだった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・
いつまでたっても連絡は来なかった。不安になった風間隊長は隊員を置いて
しんのすけ隊長の元に行ってみることにした。
「どうしたんだ?しんのすけのやつ・・・」
愚痴ることでなんとか不安をかき消していた。すると・・・
なにか話し声が聞こえる。風間隊長はすぐに岩陰に隠れてその話を聞いた。
「・・・これであとは・・1人だけだ。・・・やつらさえ倒せば・・・。」
「・・左右から攻めて袋叩きにしちまおう。」

!!!
これはやつらだ!でもどうして?やつらは壊滅したはずなのに・・・
どうしてここにいるんだ?!
風間隊長は混乱した。その間にやつらは作戦を開始してしまった。
「でも・・・隊員に知らせなきゃ。・・・このままじゃやられちゃう・・。」
風間隊長は必死に考えた。どうにかしてやつらの作戦を逆手にとれないだろうか。
そして答えは見つかった。
「!!そうだ!無線をひとつ隊員に渡しててきたはずだ。」
もう時間はなかった。やるしかなかった。

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