第96話 1994年 5月 9日

高級お菓子が食べたいゾ ☆☆☆  
みさえが買い物から帰ってきました。しんのすけ用の安いお菓子は戸棚に入れて、お客様用の高級缶入りクッキーはしんのすけの手が届かない場所に置きました。そして、しんのすけが帰ってきました。帰ってくるなりしんのすけは「ワンワンバウ!」なんて言うのです。帰ったらただいまでしょと注意すると、犬語で言ったと主張するしんのすけです。しかし、もう一度言わせると「ワン、キャンキャン」と違う返事をするのでした。やれやれ・・・。そして、しんのすけは手を洗い、うがいして、半ケツフラダンスをします(笑)。で、みさえはおやつはいつもの所だと言うのですが、しんのすけはそのおやつがあまり好きではないようです。と、しんのすけは戸棚の上に隠してあったクッキーの缶を見つけるのです。いすや電話帳や炊飯器を積み上げて缶がクッキーだと確認します。食べたいけど、勝手に食べたらみさえにおしおきされるし、でも食べなかったら気になって夜も眠れないと悩むのです。そして、缶に手を伸ばすのですが、バランスを崩して倒れてしまいます。その衝撃を聞いたみさえが駆けつけると、そこにしんのすけの姿はなく、電話帳などが散乱していました。そして、クッキーの缶が少し動いていました。それを見たみさえは、缶の隠し場所をタンスの引き出しの奥に変えました。しかし、その様子をしんのすけは耳を立てて聞いていました。ということであっさり缶を見つけだすしんのすけなのですが、みさえがやって来る気配がしたので、しんのすけは缶を持って2階に逃げました。そこにみさえが、「爪切りはどこかな?」と言いながら2階にやって来ました。しんのすけは缶をお腹に隠すのですが、バレバレです。みさえは何気なくクッキーの話題に持っていき、そしてしんのすけはとうとう隠したクッキーを見つけられてしまいます。おしおきだぁー!ってことでみさえがしんのすけを追いかけ回すのですが、やがてみさえは疲れてしまいます。そこにしんのすけが水を持ってきて、雰囲気は一気に和むのでした。そうして、二人でクッキーを食べるのでした。 阪口和久
寺東克己
寺東克己
大塚正実
しんのすけ
みさえ
シロ
まつざか先生はお疲れだゾ ☆☆☆  
夕方、まつざか先生が幼稚園から家に帰ろうとします。今日は鬼ごっこを長時間やったからヘトヘトに疲れています。早く家に帰って横になろうと考えます。それにしても幼稚園の先生は、パワーとエネルギーの固まりの園児たちとまともに付き合っているわけで、重労働だし、このままでは体がボロボロになってしまうとつぶやくと、背後から「ほんとよねぇー」という声が。恥ずかしがるまつざか先生ですが、その声の主はシロの散歩中のしんのすけでした。たまにはコースを変えようと思って来ていたようです。まつざか先生は、しんのすけから「また男に振られたの?」と聞かれ、否定しますが、いつの間にやら周囲の人の視線が集まっています。そこで、まつざか先生はしんのすけを抱えて逃げ出します。やがて、まつざか先生の住むアパート「瀬古井荘」の前に着きました。まつざか先生のお家はどこ?と聞かれたまつざか先生は、つい「ここ」と言いかけますが、慌てて「ここの先の高級マンションなの」と言い直します。なぜなら、いつも高級なイメージで通っているのに、ボロアパートに住んでいることがしんのすけにばれたら、それがよしなが先生に伝わって・・・、なので、絶対に知られるわけにはいかないと考えるのです。ということで、瀬古井荘を通り越して歩いていくのですが、しんのすけもついてきます。今日は帰りたくない気分で、まつざか先生のマンションに連れていってとお願いするのです。困ったまつざか先生は「マンションはすっごく遠くて、この先100km行かないと着かないの。山を3つも越えるのよ」とごまかしますが、そこに塾へ行く途中の風間君が。「チッチッ、まつざか先生、ウソはいけませんよ。この方向に100kmも行ったら静岡県まで行っちゃいます」と言い、そして去っていきました。仕方なくまつざか先生は「100kmはないけど、30分以上歩かなきゃいけないの」と言います。するとしんのすけは、アクション仮面が始まっちゃうということで、あきらめて帰ろうとします。しかし、「せめてマンションのお名前だけでも教えて」と言います。まつざか先生は適当に「マンションジュリアナよ」と言うのですが、すぐそばに実在していました。まつざか先生はしんのすけを振り払って行こうとしますが、しんのすけが「お部屋まで送っていってあげる」と言い、さらについてくるのです。さらにまつざか先生が歩くペースを速めると、しんのすけはついてこなくなりました。しかし「ママァー、オラを捨てないで」と叫びだしたのです。で結局、まつざか先生がしんのすけを家までおんぶして連れていくことになってしまいました。 萩田寛子
義野利幸
寺東克己
林静香
しんのすけ
シロ
風間君
まつざか先生
母ちゃんの家出だゾ ☆☆  
食卓にて、家計のことでひろしとみさえの口論になります。そして、ひろしは「お前も出ていきたきゃ出ていけばいいだろう」と言い残してどこかに出ていってしまいます。その後みさえは「あんたもママはうるさいと思ってる?もしママがいなくなったら、どうする?」としんのすけに聞きます。しんのすけは「オラ困る。幼稚園のバスに遅れたら、送ってくれる人がいなくなる」とのことです。それだけの人間か・・・と落ち込むみさえです。そして「フラーッとどっかに行っちゃおうかしら」とつぶやくのです。そして、しんのすけはマサオ君と遊びに行ってしまいました。そして夕方、しんのすけが家に帰ってくると、ひろしもパチンコから帰ってきたところでした。ところが、鍵は開いているのにみさえの姿が見えないのです。とりあえず、しんのすけとひろしが二人でお風呂に入ります。と、シャンプーが切れました。みさえを呼ぶひろしですが、やはりみさえからの返事はありません。そして、テレビを見るのですが、いつになってもみさえは帰ってきません。ひろしがしんのすけに「どっか行くって言ってなかったか」と聞くと「フラッとどこかに行ってしまおうかな、一人で、と言っていた」としんのすけは答えました。さらに「ママをうるさいと思ってる?とか、ママがいなくなったらどうする?」とか言ってたと話したので、ひろしはあせります。ひろしは、みさえのお気に入りのコートがなくなってるし、財布もないということに気がつき、おケイさんのところに電話しますが、みさえはいないようです。もう8時20分、何かあったのかと心配します。そこに救急車が走っていきます。ひろしは様子を見に外に出ました。とその時、寝室の押し入れから物音が。恐る恐るひろしが押し入れを開けたら、そこにみさえがいたのです。みさえは押し入れの中で昼寝していたようなのです。で、お気に入りのコートはというと、クリーニングに出していたとのことで、3人で外に食事しに行くのでした。 翁妙子
寺東克己
寺東克己
門脇孝一
しんのすけ
みさえ
ひろし